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亀田和毅の復活は父親との決別が不可欠

 
 昨日カリフォルニアのカーソンで行われたWBC:Sバンタム級
タイトルマッチで、暫定王者の亀田和毅は正規王者レイ・バルガ
スと対戦し3者とも110-117の0-3判定負けを喫しタイトルを
失った。
 
 試合は立ち上がりこそ亀田が攻勢に出たが2Rからはバルガスの
長いリーチと手数に前進を阻まれ左右フックを振るって接近しても
クリンチ逃げられるなど、やりたい事をさせてもらえない一方で
バルガスも倒す気がないような展開でラウンドは進み最終ラウンド
にはレフェリーのブレイク時の反則パンチまで出して原点をされる
始末。
 
 基本的に予想通りの展開に終始して最終ラウンド終了のゴングを
聞き、結果的に大差の判定といった予定調和的な結果に終わった。
 
 今回の両コーナーを見るとバルガスのセコンドに就いていたのは
名トレーナーで有名なナチョ・べりスタインなのに対し、亀田コー
ナーには父親の史郎氏が就いていたのだが終盤ポイントで負けてい
る亀田に対し‘根性で行け!’などと怒鳴るだけなど精神論のアドバ
イスしかできてない事に注目したい。
 
 ご存知のように亀田の父・史郎は07年の内藤大助戦で次男の大毅
に‘肘を使え’などの反則攻撃を指示したりするなど物議を醸していた
わけだが、3兄弟は父の理論に心酔しており‘父親の理論で勝ちたい’
という願望を持って戦っているのだからレベルアップできないのも
仕方ない。
 
 ミニマム級時代に素晴らしいボクシングをしていた井岡一翔がLフ
ライ級に階級を上げた頃から名トレーナーのイスマエル・サラスと
のコンビを解消し、父親の一法がトレーナーに付いた途端に錆び付
き始め劣化の一途を辿ったわけだが一旦引退しSフライ級で復帰した
時にイスマエル・サラストレーナーとのコンビを復活させると輝き
を取り戻した。
 
 また先日ミドル級タイトルを奪回した村田諒太は新たにカルロス
・リナレスをトレーナーに迎えた事からスタイルが変わるなど、選
手を生かすも殺すもトレーナーとの相性だというのが分かる。
 
 それを考えると亀田も海外を主戦場にしているだけでなくスペイ
ン語も堪能なのだから父親とのコンビを解消し、新たな有名トレー
ナーを招聘するべきではないだろうか。
 
 父親がセコンドに就くのは海外では仕方ないかもしれないが技術
的な事では別のトレーナーを連れて来るべきだし、そうでなければ
今のままのレベルで終わる可能性が高く世界戦ではよほど弱い相手
でなければタイトル奪取は厳しいと思うのだが。
 
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