岩佐、暫定王座獲得ならず=ハスキンスに6回TKO―IBFバンタム級
日本時間の14日早朝にイギリスのブリストルで行われたIBFバン
タム級暫定王座決定戦で世界2位の岩佐亮佑は、4位のリー・ハスキ
ンスに6RTKOで敗れ敵地での世界タイトル奪取に失敗した。
試合は開始早々ハスキンスが攻勢に出たのに対し岩佐は距離感が
掴めずに2Rには右フックを受けてぐらつく。
4Rぐらいからペースを掴み始め左をヒットさせるのだが6Rに
左を直撃されてダウンし、何とか立ち上がったものの追撃の
連打を浴びてストップ負けを喫したのだった。
岩佐亮佑といえば習志野高校時代に高校3冠を達成しプロ入り後
6KOを含む8連勝で山中慎介との日本タイトル決定戦に臨むのだが、
前半リードしたものの中盤からペースを奪い返され10RTKO負け。
勝った山中は8ヵ月後にクリスチャン・エスキベルとの決定戦で
11RTKO勝ちしてWBCバンタム級王者になって現在8度防衛している
のに対して、岩佐は山中戦後に11連勝し日本&東洋太平洋タイトル
を獲得して世界への挑戦チャンスを待っていた。
そこでIBFバンタム級王者ランディ・カバジェロが負傷のため
暫定王座決定戦がイギリスで行われる事となり、今回の世界戦に
こぎ付けたのだった。
岩佐が2位でハスキンスは4位ではあるが相手ホームでもあるし
ナジーム・ハメドばりの変則スタイルだから、どこまでアジャス
トできるかがカギだったが距離感を掴む前に相手からペースを
握られた形だ。
岩佐本人は再起の意思を示しているので、この敗戦を糧に海外
での経験をしっかり積んで新たなるチャンスに備えて欲しいものだ。