ラグビー日本代表、アジア選手権の意義

日本、韓国に大勝=若手中心で85得点―ラグビー

 昨日ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれたラグビーのアジア選手権
の韓国戦で、日本代表は15トライの猛攻を見せて85-0で快勝し
好スタートをきった。

 昨年W杯以来のテストマッチとなったアジア選手権だがスーパー
ラグビーシーズンのため主力メンバーだけでなく、ジェイミー・ジョ
セフHCも不在という事で中竹竜二がHC代行として率いたものの
思い通りの選手招集ができずに初練習から5日で本番を迎える状況
での大会となった。

 しかもホームとはいえ日本に対して異常な闘志を剥き出しにして
くる韓国との初戦なので勝つにしても それなりに手こずるのではと
思われたが強烈な風が吹く中、風上の前半だけで7トライを奪って
47点を上げるなど危なげない試合ぶりだった。

 昨年のW杯でベスト8進出を逃したとはいえ南アフリカに勝つ
など3勝を上げる健闘を見せてからラグビー人気が上がると共に、
今シーズンからはスーパーラグビーに参入するべくサンウルブスを
結成するなど盛り上がりを見せている。

 とはいえ不勉強なマスコミがW杯でブレイクした五郎丸歩のみを
追いかけまくっているように、代表スクォッドの一部の選手だけを
強化すればいいというものではない。

 メキシコ五輪のサッカーやミュンヘン五輪の男子バレーのように
結果を残した世代のみが突出した反面、他のメンバーとの間にレベル
の断層が生じて以後低迷するという失敗を繰り返してはならないわ
けで そのために選手層を厚くするというのは必須だろう。

 サンウルブズで代表の主力選手が抜けるというのは代表入りを狙う
選手達にとって今回のアジア選手権はチャンスなわけで、当然ながら
高いモチベーションで臨んだからこその大勝だろうし今回‘なぜ主力
を出さない'という声が聞かれなかったのも嬉しい事だ。

 どんな競技でもレベルの高い試合を多くこなす事が最高の強化なの
だから、選手層を厚くするという意味でも主力以外の選手達が出場で
きる真剣勝負の場があるのはいい事だろう。

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