プリンセス・メグ:栗原恵、ロシアリーグ移籍の英断!

栗原がロシア・リーグ移籍=6月にパイオニア退団―バレーボール女子(時事通信) - goo ニュース

 6月にパイオニアを退団していた女子バレーボール日本代表の栗原恵が
ロシアリーグに移籍という記事を読んで‘よくぞ決断した’と思ったし、日本が
五輪などでメダル獲得を目指すには必要不可欠な事だと考えていた。

 日本は伝統的にコンビネーションバレーを志向するので同じメンバーで少し
でも長くプレーする事が大事とされ、実際に金メダルを取った東京五輪では
日紡貝塚・モントリオール五輪では日立の選手中心で臨んでいたのを見ても
分かる。

 しかし こういうのは あくまでバレーがアマチュアだった古きよき時代の遺物
に過ぎず、男子では金メダルを取った72ミュンヘンでも こういう事はやって
ないのだ。

 残念ながら90年代に女子は大林素子らがイタリアのセリエAに移籍していた
のだが彼女らを代表として呼び戻すのに‘代表は国内組のみ’という時代の
流れに逆行するルールまで作ってしまった。

 しかも国内リーグには外人選手の登録制限まで作るという暴挙を働いたため
井の中の蛙状態になってしまったため、アトランタでは惨敗し00シドニーでは
五輪への出場権すら失ってしまった。

 今年の世界陸上では北京五輪で銅メダルを獲得した400mリレーで決勝に
残れなかった。
 最大の原因は100mの選手がB標準すら突破できず‘個’の力が不足して
いたため、いくら絶妙なバトンパスを行っても予選すら突破できなかったのだ。

 幸運にも一昨年開催された世界選手権では84ロス以来の銅メダルを獲得した
女子バレーだが個人的に地元開催のアドバンテージが生きたと思っていたし、
本番の五輪はロンドンで行われるためホームアドバンテージはない。

 そんな中でメダル争いの常連になるには個のレベルアップが必要不可欠で、
そのためには ぬるま湯に過ぎないアマチュアの国内リーグでプレーしても意味
がない。

 海外でプレーするという事は活躍できなければ契約解除という厳しい環境に
なっているプロという事だ。

 だからこそ結果を残せないと全てを失う環境でのプレーこそが選手を成長
させるし‘プリンセス’などという ひ弱なイメージのある栗原が一皮剥ける
には こういう厳しい環境でプレーする事が絶対条件だろう。

 そのためには代表選手の半分は海外でプロとしてプレーして欲しいものだ。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
スポーツ何でもござれのこーじさんお疲れ様です~ (なにわのヒバゴン)
2011-09-06 00:12:34
男子はともかく、我々が子供の頃は日本女子バレーは世界屈指の強豪でしたからね。あの当時は五輪に出られない状況などまず考えられなかったと思います。そうです、「プリンセス・メグ」という呼称はブレイクするまでにしておき、ビッグになったからにはそれ相応のキャッチコピー(いらんとも思いますが…)に変更してもらいたいと私も思います。男子の方が先進的なメンバー構成を遥か昔から組んでいたのですね。バレーに限らず、オールジャパンはもっとワールドワイドに目を向けてもらいたいですし、その為にはこーじさんの仰る通り、強い選手(心身ともにタフ)の集団にならない限りバレー王国ニッポンの復活など有り得ないでしょう。マスコミもチヤホヤばかりせず、時にはズバッと指摘することで選手を奮い起たせて欲しいです。国内会場での試合は決まって‘ニッポン、チャ、チャ、チャ’とやってますが、あれも世界レベルでの大会結果を振り返ると効果を発揮していないですよね‥☆
 
 
 
しょせんはアマ時代の栄光 (こーじ)
2011-09-06 23:52:30
>なにわのヒバゴン様
 結局70年代まではアマチュアだったのでアマチュアのセオリーも通用したのでしょうけど、プロ化した現在は それが足かせになってしまっています。

 だからこそプロ化が必要だったのですけど、90年代の前半にミュンヘン五輪金メダル監督の松平氏や76モントリオール五輪金メダル監督の山田氏が主張したもののスキャンダルを燻し出されて失脚という苦い経験があり昭和の亡霊のような連中が女子では実権を握ってガタガタにしたのですよ。

 だからこそ選手はアマチュアの国内ではなくプロとして海外でのプレーが必要なのです。
 
 
 
Unknown (なにわのヒバゴン)
2011-09-07 04:12:18
確かにプロ化が年々というより日々進んでますからね。女子バレー、海外がプロの本場ならその水準に合わせないと国内レベルだけではどんどん離されていくのは火を見るより明らかです。書かれてました通りプレーにしろ、風習にしろ日本はどこか’こうしないといけない‘みたいなものがありますよね。時代は刻々と変化している(世界のどのチームも進化している)のですから、つなぐバレーが日本のオハコなどという凝り固まった概念は改めて欲しいですね。

ファイティング原田の偉大さ良く分かりましたよ。日本ボクシング界隆盛の最大の功労者とは今更ながら敬礼です。現役当時と変わりない顔立ちですが、これからも後進の指導や発展にさらなる手腕を発揮してもらいたいですね

瀬古も森下もそういえばトラック経験ありましたね。マラソン本番のために駅伝を走るというのは確かに前時代的な考え方です。駅伝はあくまでもチームスポーツですから、個人競技で駆け引きするマラソンの試金石にはならないですよね。それにしてもアフリカ勢は相変わらず強い。五輪へ向けて、本気モードの日本人ランナーの出現に大いに期待しています

関西も朝晩めっきり涼しくなり初秋を思わせる季節になってきました。確かに30℃を切ると体感的に真夏の頃と全く違いますね。電気代がかからない今からの時期が個人的には助かります。奈良や和歌山では台風と大雨によりで土砂が崩れて死者・行方不明者が多数出る大惨事になってしまって。。。今年は大地震が起きましたし本当に自然の恐ろしさを再認識する思いです。お悔やみ申し上げると共に、行方不明の方々ご無事であってほしいです。
 
 
 
そこなのですけどね (こーじ)
2011-09-08 00:04:22
>なにわのヒバゴン様
 日本人の悪い所で一度の成功体験がセオリーになるというのがありましたけど、バレーは まさしくそれ。

 今年の世界陸上の400リレーでバトンワークは洗練されたものの、出場した100mの選手が参加標準記録を突破できなかったので走力のレベルダウンが目立ちました。

 つまり どんなにコンビネーションがよくても個のレベルが低ければダメという例を示してましたね。

 瀬古利彦に言わせると彼の現役時代は箱根もそこまでメジャーではなかったので、夏はトラックでスピードを冬はロードで持久力を上げ駅伝は息抜きのつもりで走っていたとの事。

 これが本来の姿でしょうね。

 トラックランナーが強いのは集団での駆け引きに長じているからというのをマスゴミは無視してますからね。
 
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