エディ・タウンゼント 最後の戦い

 20年前の今日1月31日に行われたWBC世界ストロー級
タイトルマッチで、井岡弘樹が1位の強敵だった李敬渕を
12RにTKOして初防衛に成功した日である。
 そして井岡の育ての親だった名トレーナーのエディ・タウ
ンゼント最後の試合でもあった。

  エディ・タウンゼントといえば、力道山から招かれて 62年に
来日し藤猛 海老原博幸 柴田国明 ガッツ石松 友利正と5人の
世界王者を育てている。
 ただエディはデビューから選手を作るのではなく、世界戦前の
ボクサーに頼まれてトレーナーを引き受けるため‘1から選手を
育てたい’という事を熱望していた。
 そのエディの希望を受け入れたのが、グリーン・ツダジム。
 ジムのホープだった井岡弘樹とジムの2階で寝食を共にして
育て上げ、87年10月に9戦目でWBCストロー級初代王者決定戦に
臨む。
 そして見事に判定勝ちして6人目の世界王者を育て上げた
事になる。

 ところが、この頃から直腸ガンに侵されていて車椅子で
移動するぐらい衰弱。

 それでも初防衛戦を どうしても側で見守りたいと熱望
して病院からベッドごと会場の大阪城ホールに行くものの
井岡の試合直前に危篤状態になり入院。

 それでも試合が行われている最中に 薄れる意識の中で
指示を飛ばしていたようで、井岡が勝ったのが分かると
右手でVサインを出して喜んだという。

 そして日付が替わった2月1日の未明に息を引き取ったのだ。

  よく‘野球選手はグランドで死ぬのが本望’などと言うがエディ・
タウンゼント トレーナーは、まさしくリングで死んだと言える。
 享年73歳と まだまだ長生きして欲しかったが、男としての人生を
全うし最高の死に方をしたと思っている。
 エディが生きていたら、今のバ・カ○ダ騒動を どう思うだろうか?

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
エディさあああああああああん (大奈舞人・木戸)
2008-02-01 06:59:10
 我々の様な観戦歴30年以上のファンには昨日の様なシーンも、平成生まれのファンには「エディさん」と言ってもさっぱり解らないでしょね。
 そんな歴史を留める為にも、故人になられた方を記して下さい。
 公開になった映画「子猫の涙」の様に。
 
 
 
いらっしゃいませ (こーじ)
2008-02-01 22:46:50
>大奈舞人・木戸様
 いらっしゃいませ、初めまして。
 やはりエディさんをはじめとした、ボクシング界の
偉人達の事を語り継ぐのは我々ベテランのファンの
勤めだと思ってますよ。
 しっかりした歴史を知ればバ・カ○ダのような紛い物
に騙されずに済みますよね。
 
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