北京五輪競技第8日:吉田沙保里・女王の証明

　競泳は女子200m背泳ぎで前回銅メダルの中村礼子が残り50mで3位に
上がりコベントリー、ホルザーに次いで3位でゴールし2大会連続の銅メダ
ル獲得。
　男子100mバタフライはマイケル・フェルプスがゴール寸前で逆転して7個
目の金、藤井拓郎は6位に入る。

　今日から女子レスリングが始まる。
　48㌔級の伊調千春と55㌔級の吉田沙保里が登場。
　48㌔級の伊調は初戦で中国の黎笑媚に1Pを取られ、2Pの終了間際に
取り返して3Pを制して初戦突破。
　2回戦はアテネのファイナルで敗れたウクライナのイリーナ・メルレニに
1Pを取られ、2Pもリードされて残り10秒をきって首投げからフォール勝ち。
　Sファイナルはアメリカのクラリサ・チャンに1Pを取るが2Pを取り返され、
3Pでもリードされるが追い付いて判定勝ち。

　55㌔級の吉田は世界選手権2位だったスウェーデンのネレルに1Pを3－
1で先取すると2Pでも危なげなく2ポイントを連取し快勝。
　2回戦はヨーロッパ王者・ロシアのナタリア・ゴルツに1Pに1ポイント先取
されるが、あっさり逆転すると2Pにもポイントを挙げ こちらも完勝。
　Sファイナルで前回ファイナルで対戦したカナダのトーニャ・バービック
相手に1Pを先取し、2Pにも6P追加してTフォール勝ち。
　2人揃ってファイナル進出となった。 　

　陸上女子100m1次予選で福島千里は予選5組で5位、女子400m1次
予選で丹野麻美が5組で4位となり共に予選落ち。　

　卓球団体はSファイナルで男子はドイツにシングルス2試合を落とした後、
ダブルスを取ってから流れを引き戻し2－2とするがシングルの最終試合を
フルセットで落として3位決定戦に回る事になった。

　女子は敗者復活2回戦で香港に3－2で勝ち3位決定戦へ。

　女子レスリングは夕方にファイナルが行われる。
　48㌔級はカナダのキャロル・ヒュンに開始直後に片足タックルを決めら
れ先制されると残り20秒で4ポイントを失う。
　2Pも伊調のタックルは潰されローリングで2P目を失い完敗で銀メダル。

 　55㌔級では吉田が中国の許莉を圧倒。
　1Pに2P先取すると、2Pにも片足タックルから抑え込みフォール勝ちして
連覇に花を添えた。

　1月に連勝がストップし後遺症が心配されたが、それを糧にしての連覇
は大いに価値がある。
　やはり吉田沙保里はクィーン・オブ・レスリングだった。

　自転車のケイリン。
　1回戦3組で4位となった永井清史が敗者復活戦に回り、3組で1位になる
とファイナルでイギリス勢に続いて3位に入り銅メダルを獲得。

　野球は全勝の韓国と対戦。
　和田が好投して6回無失点。
　6回裏に新井の2ランで先制したが7回に2ランを打たれ追いつかれると、
9回に2アウト2塁から四球で1，2塁となりタイムリーと限りなくエラーに近い
バントヒットと阿部の2塁悪送球で3失点。
　その裏に3ベースとエラーで1点返し、更に2ベースでノーアウト 2，3塁と
するが後続を絶たれ3－5で2敗目を喫した。

　陸上は男子100mのSファイナルで塚原直貴が、2組目7位で敗退する
ものの好タイムを出した。
　世界陸上の王者タイソン・ゲイが5位に沈みファイナル進出ならず。

 　そして迎えたファイナル、パウエルがスタートに失敗。
　中盤から飛び出したジャマイカのウサイン・ボルトが最後は余裕を見せ
9秒69の世界新記録で金となった。