そろそろMLBの試合を解説するならば・・・・

 震災による日程の遅れで日本のプロ野球が残り20試合台になっているのに
対し、MLBは残り試合が20を切り地区優勝やプレーオフ進出マジックが点灯
しているチームが出てきている。

 MLB中継もNHKのBSで1日2試合観戦できるので大いに楽しみにしている
のだが1つ気になるのが解説陣で、聞いていると日本野球のセオリーを基準に
した解説が多く辟易する事が多い。

 これが現場を離れて1年以内ならば仕方ないとも思うが、ここ数年NHKで解説
をしているOB達の言葉だけに耳を疑う事が多いのだ。

 よく言われるのが‘野球とベースボールは似て非なるもの’
 つまり野球がロースコアの展開をよしとして戦術を駆使した駆け引きを楽しん
だりするのに対し、ベースボールはフィジカルな点取りゲームという事でルーズ
ベルト元大統領が言った‘ベースボールのベストスコアは8対7’というのが象徴
している。

 基本的にベースボールは21点取った時点で終わるというのが最初のルール
だから8対7がベストスコアという理論も成り立つわけで、ジャイアンツにも在籍
していたレジー・スミスも‘日本は1回にノーアウト1・2塁なら3番がバントを交え
てランナーを3塁に進め4番が最悪犠牲フライで1点を取りに行くのに対し、同じ
ケースならMLBは3番で3ランHRを狙いに行くのが基本‘と言っていたのを思い
出す。

 つまり僅少差で終盤を迎えない限り目先の1点には拘らないというのが常識
だからノーアウト1塁でもバントなどやらないし、ノーアウトor1アウトで3塁に
ランナーがいても前進守備は取らずにアウトカウントを稼ぎに行くというのが
MLBのセオリーになっているのだ。

 ところがプロ野球OBの面々の解説を聞いていると そういうセオリーは全く
無視して
‘いくら首位打者でもバントでランナーを進めて先取点を狙いに行くべき’
‘もう1点もやれない場面だからクリーンアップといえども前進守備を敷くべき’
などという論調があまりに多過ぎるのが耳に付く。

 MLBの解説をするならばMLB経験者の村上雅則や野茂英雄・長谷川滋利
らがベストだし、プロ野球のOB達がやるならば MLBの常識やセオリーを勉強
した人にやってもらわないと違和感があるし、日本のプロ野球を解説する感覚
でやって欲しくないと切に思う。 

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