ハンデを背負いながら活動するヒーロー

 第3のデュナミストである千樹憐は登場した頃から血圧計のようなもので何らか
の数値を計っていて、出た数値に対して深刻そうな表情で呟いていたのが印象
的だった。

 後に分かるのが憐はプロメテウスプロジェクトによって生まれたものの重大な
遺伝的欠陥が存在するため17~18歳になると、細胞の自発死が急激に発生
するため死んでしまうというもの。

 つまり余命僅かな身という事である。

 こういう過酷な運命を背負ったヒーローはウルトラをはじめ、他の作品でも殆ど
見かけない。

 UFOロボ・グレンダイザーでグレンダイザーの操縦者であるデューク・フリードが
過去の戦いで受けた放射能に侵された古傷が悪化して生命の危険に見舞われる
という流れがあったものの、親友に中和させる放射能を当ててもらい全快すると
いう結末だったぐらいか。

 ミラーマンは26話でインベーダーの罠にはまり、インベーダーのアジトで心臓
部分にエネルギー時限爆弾を埋め込まれてエネルギーを一定量使ってしまうと
爆発してしまうという設定になっていた。

 1番悲惨だったのは鉄人タイガーセブン。

 変身する滝川剛はミイラ甦生用に父親の滝川博士が携行してきた人工心臓
SPによって一命を取り留めていたのだが、終盤になると自分の人工心臓SPが
寿命を迎えて余命が数日となった事を知り最後はムー帝国を壊滅させた後、
仲間に正体を明かし去って行くという悲劇的な終わり方だった。

 こうして見ると千樹憐のように余命僅かな状態で戦うヒーローは珍しいと思う
のだ。 

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