やはり‘投手の肩は消耗品’という意識を持たないと・・・・

松坂、右ひじ故障深刻…最悪手術も 復帰まで最低1カ月以上(夕刊フジ) - goo ニュース

 ボストンの松坂大輔が右肘の内側側副靱帯と屈筋群の異常で15日間のDL
入りしたものの2週間後の再検査まで投球禁止だけでなく、完治するまで実戦
復帰させない方針だという。

 最悪の場合は手術も考えられるし、上手くいって復帰は9月頃になると思った
方がいいだろう。
 
 それにしても・・・・である。

 78年以降の夏の甲子園の優勝投手がプロで まともに活躍しているのは松坂
と桑田真澄の2人だが、これで2人とも肘を痛めてリタイアという事になる。

 桑田が肘を痛めたのが95年で手術を受けて復帰したのが97年だから28歳で
手術を要するようになっていた。

 松坂は28歳だった08年に右肩回旋筋腱板を痛めて故障者リストに入ると
09年には股関節痛が原因で、更に昨年も右前腕部の張りで故障者リストに
入っていたのだが30歳の今年は肘とMLB移籍2年目から毎年故障者リストに
入っている。

 桑田は甲子園には3年間で5回とも出場し26試合中23試合に先発している
のに対し、松坂は3年の春夏出場の2回で11試合中10試合の先発と桑田の
半分以下の登板だから肘などの消耗は桑田ほどではないと思っていた。

 いくら若いとはいえ炎天下の中で‘負けたら終わり’というプレッシャーの中で
の投球はピッチャーに対して かなりの消耗を強いる事になるだろうし、すぐには
影響は出なくてもプロで長年やっていると肩や肘が疲弊しやすくなっているの
ではないだろうか。

 実は5月10日付け?のスポニチで鈴木啓示が「
最近の松坂の不調は投げ込みを制限されているから‘込み’が足りないので不憫」
などと記しているのを見て‘相変わらずだな’という違和感を持ったのだが、投げ
込み不足どころか肘を痛めていたのだから投げ込みなどをしたら更に悪化させて
いたわけだ。

 私も職人だから仕事柄 反復練習の重要性は分かっているが、ここまで故障
者が出ているにも拘らず‘肩は消耗品’という考えが何故か受け入れられずに
OBの経験論のみが支配する日本球界の異常さには驚いてしまう。

 MLBの関係者によれば‘人間の人体構造を見れば上から速い球を投げるよう
にはできてない’という理由で球数制限をしているらしい。
 ただソフトボールのように下から投げるのには負担がかからないので北京五輪
のソフトボールで上野由岐子が3連投しても大丈夫だったのも理に適っている。

 さらに長谷川滋利がスポニチのコラムで
‘アメリカの高校野球ではピッチャーの消耗を避けるためにバッティングマシーン
を使って試合をする事もある’
と記しているのだから いかにアメリカが肩が消耗品という理論を徹底しているか
分かるだろう。

 桑田はWBCの球数制限に対し‘高校野球こそ球数制限が必要’と語っていた
のを思い出すのだが、負けたら終わりの高校野球ではエースに球数制限させる
となれば層の薄い公立校などは出場が厳しくなるので おいそれとはいかない
だろうが・・・・・

 そういう意味で せめて‘肩は消耗品’という意識だけでも指導者に持って欲しい
ものだし、優勝投手ではないもののダルビッシュや田中将大らも数年後が心配
になってくる。

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