手持ち武器を持つ仮面ライダーの元祖は

　先日 仮面ライダークウガのドラゴンフォーム披露編を記したの
だが、昭和ヒーローで手持ち武器を使いこなすヒーローは仮面ラ
イダーXが元祖ではないかと思ったりする。

　それまでのヒーローは敵の武器を奪って使う事はあってもオリジ
ナルの手持ち武器はなかったのだが、Xライダーはベルト部分に格
納されているグリップ式武装を兼ねたライドルがありフェンシング
の剣のようなライドルホイップと棒状のライドルスティックに電磁
ムチの威力も併せ持ったライドルロープの3形態に変えられる優れ
もの。

　とはいえ これらの武器で敵を倒すのではなくライドルスティック
をXキックへのつなぎとして使用したりするぐらいで、あくまで決め
技はXキックになっていたのは昭和ライダーの拘りだろう。

　ただしロープやスティックに変形できるアイテムは敵も同じよう
な武器を持たないと意味がないため敵の戦闘員も武器を持って戦う
わけで、そこが仮面ライダー1号からの流れを引き継いだV3までと
の差別化の象徴ではないかと思う。

　もっとも万能アイテムの元祖は、V3に登場したライダーマンの
右腕に装着されたカセットアームだろう。

　結城丈二がデストロン在籍時に開発していたアイテムでヨロイ
元帥の裏切りにより、硫酸プールで処刑されかけた時に融かされ
た右腕に移植したもの。

　カギ爪状のロープアームを基本にパワーアームやドリルアーム
などに変形できるわけだが、肉体は生身のため戦いはカセットア
ームに依存するケースが多いし決め技として使っても主役ではな
いという事から問題にならなかった。

　つまりカセットアームからライドルになり以後はBLACK RCの
リボルケインなどにつながって行ったわけで、クウガのドラゴン
フォームはその流れを受け継ぐものになっているという事だろう。