協会の やる気が全く感じられない男子バレーの中垣内体制

中垣内氏、男子監督就任へ=元日本代表のエース―バレーボール

 東京五輪を目指す男女バレーボールの代表監督が女子は中田久美、
男子は中垣内祐一に決まったと今日のスポーツ紙に載っていた。

 女子の中田久美というのは悪くはないものの男子が噂されていた
外国人ではなく、堺の監督経験と代表のコーチ経験のある中垣内と
いうのには驚いたし東京五輪が最後の五輪出場という悪夢が現実に
なりそうな人事だ。

 ご存知のように最近のバレーボールはプロ化が進んでおり特に男
子はプロでなければメダルはおろか五輪出場すら難しい時代になっ
ている中で、企業アマ制度の恩恵を受けてぬくぬくと過ごしている
男子が96アトランタ以降08北京を除いて五輪出場を逃し続けている
のは当然だろう。

 しかも唯一五輪に出場した08北京は予選リーグで全敗に終わる大
惨敗を喫しながら‘五輪に出場した’という功績で植田辰哉監督を
続投させ12ロンドンを逃しているのだから、もはや五輪で日本が活
躍するのならプロ化をして海外の大会で実績のある外国人監督を招
聘するしかないというのが まともな考えだろう。

 にも拘わらず代表監督が中垣内ならばリオを逃した南部正司体制
と何ら変わりはないばかりか、南部を続投させた方が継続性がある
だけマシと思える人事だ。

 確かに中垣内は92バルセロナでアメリカや旧ソ連に勝って6位に
入った時のエースだが、94年に協会がプロ化を提唱した時には反対
の姿勢を取った選手だからプロ化という事を考えると相応しい人材
ではないはず。

 4年後の東京で活躍しようと思ったら代表の半分近い6人ほどが
海外のクラブでプレーをしているプロ選手にしないと厳しいだろ
うが、現役時代にプロ化に消極的だった中垣内がそういうメンバ
ーを使いこなせるか甚だ疑問だし協会自体がプロ化を諦めたとしか
思えない代表スタッフだ。

 百歩譲って日本人監督に拘るなら、せめてイタリアやギリシャ
などに単身乗り込みプロとして戦った加藤陽一なら納得できるの
だが・・・

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
中垣内祐一というのは (Bill McCreary)
2016-10-25 22:41:33
驚かんばかりにやる気のない人選ですね(呆れ)。

なんか70年代~90年代初頭(横山監督まで)の日本のサッカー代表監督の人選を思い出しますね。三菱か古河出身者ばかりが監督やっていた時代を。

ただそのころと今ではだいぶ時代が違うし、バレーだって、そんな殿様商売をしている時代じゃないんですけどねえ。やはり外国人監督にアレルギーでもあるんですかね? 

中田久美に関してはお手並み拝見ですね。選手としてとチームの監督としての実績は問題ないですが、代表監督というのはまた別の能力ですから、2年できっちり実績を出して、残りでまとめていく、というところですかね。

ソフトボールなどは、宇津木妙子が代表監督になるまでひと悶着ありましたが、バレーはそのあたりは少なくとも表面上はあまりトラブルがなかったのは幸いでした。
 
 
 
呆れてモノが言えないとは (こーじ)
2016-10-26 23:40:06
>Bill McCreary様
 呆れてモノが言えないとはこの事ですね。

 やはり外国人監督に今まで自分達がやってきた事を否定されて結果を残される方が嫌なのではないでしょうか。

 金メダルを取ったのは共産圏さえ相手にしていればよかった時代の話なのに、その成功体験がここまでチームを弱体化させるとは思いませんでした。

 中田久美はカリスマ性がありますので悪くはないと思いますけど、メダルとなればロンドンの時のような組み合わせの奇跡でもなければ厳しいでしょう。
 
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