今年の夏にWOWOWで東映まんがまつりがOAされていて、その中にタイガー
マスクの覆面Wリーグ戦編が入っており懐かしく見たのだが息子達には大いに新鮮
だったようだ。
ところでタイガーマスクといえば巨人の星や あしたのジョーと並ぶ梶原一騎原作の
スポ根ものというイメージなのだが、子供達にとっては仮面ライダーのようなヒーロー
ものだと思っていたらしい。
最大の理由として今の子供達はプロレスの存在を知らない事があるだろう。
我々が子供の頃はプロ野球と並んでゴールデンタイムにOAされていたから当然
ながらジャイアント馬場やアントニオ猪木をはじめとした日本人からザ・デストロイ
ヤーやザ・ファンクスにスタン・ハンセン、ハルク・ホーガン、タイガー・ジェット・シン
らを知らない者はいなかった。
昨年5月に女房の友人のダンナさんからキン肉マンの単行本全巻をプレゼント
された時に特に長男が熱心に読んでいたのだが、テリーマンやネプチェーンマンらの
モデルがテリー・ファンクやハルク・ホーガンという事を当然ながら知らない。
だから作中に登場するプロレス技も初見だったようで最近は息子達が朝なかなか
起きないとプロレスの関節技をかけて起こすようにし始めた。
今ではショーとして一般的に認知されているプロレスも以前は真剣勝負と信じて
いる者達が多かったのでプロレス文化が老若男女で染み渡っていたのだが、ショー
として認知されて以降は地上波のTV中継も激減状態なのでプロレスを知らない
世代が生まれてしまった。
ただしタイガーマスクだけでなく昭和のキン肉マンをはじめプロレスは意外にカル
チャーベースになっているし、この手の芳醇な文化が消滅するのは何とも惜しいので
我々が微力ながらもプロレスの魅力を教えていきたいものだ。