オランダ逃げ切る

オランダ、32年ぶり決勝へ=ウルグアイに3―2〔W杯本記〕(時事通信) - goo ニュース

 今日未明に行われたW杯のセミファイナルの1試合目はオランダがウルグ
アイに3-2で勝ち、78年アルゼンチン大会以来のファイナル進出を果た
した。

 18分にファンブロンクホルスト、41分にフォルランが共にミドルシュートを
決め前半は1-1で終了。
 後半に入り70分にスナイデル・ロッベンが立て続けに決めて3-1とオラ
ンダが突き放したが、ロスタイムにウルグアイも1点を返し攻めまくった
ものの何とかオランダが逃げ切った形だ。

 攻撃力に勝るオランダに対し、2枚エースの1人であるスアレスがQファイ
ナルのガーナ戦で退場し出場停止となったウルグアイだから通常の予想なら
オランダが圧倒的に有利となる。

 ただしウルグアイは持ち前のしたたかさを全面に出すチームで、以前ほど
ではないとはいえ理想主義的なオランダが戦えば勝負に対する拘りが強い
ウルグアイがリアリズムに徹して勝ってしまうという展開も十分考えられた。 

 そして もう1つのウルグアイが勝つ可能性というのがヨーロッパ大陸以外で
開催された大会でヨーロッパ勢の優勝がないというジンクスがある。
 ベスト4に残ったチームでウルグアイが唯一のヨーロッパ以外の国だから、
勝負弱さが多分にあるオランダが敗れる可能性も十分あるし特にウルグ
アイが先制したら堅牢なウルグアイディフェンスを崩すのは圧倒的な攻撃
力を持つオランダでも容易ではないだろう。

 そんなわけで先取点が これまでの試合以上に重い一戦だったがオラン
ダがミドルシュートを決めて先制した時にはオランダの大差勝ちにも思えた。

  ところが先制してからオランダはペースダウンし、ウルグアイに付け入る
スキを与えてしまうと1枚エースになったフォルランにミドルシュートを決め
られて追い付かれ前半を1-1で終えた。

 こうなるとオランダはボールを支配してパスは回るものの連動性がなく、
前の4人だけで攻める形になって点が入る気がせずに時折ウルグアイの
カウンター攻撃が目に付くケースが増えていた。

 ところが70分にスナイデルのシュートがDFに当り そのままゴールへ。
 実は前線にいたファンペルシーがオフサイドポジションでスナイデルの
シュートが当たったかに見えたのだが、当たってなかったためゴールが
認められたわけでオランダにとってはラッキーだった。

 これで波に乗ったオランダは3分後にロッベンのヘディングシュートで決定
的な3点目が入った。
 ただ80分前後に決定的なシーンが4度ほどあったが追加点を取れず終了
間際のウルグアイの反撃を許したのを見ると、オフサイドにならずに入った
勝ち越し点が最後まで効いた形になった。

 それにしてもウルグアイの勝負強さは敗れたものの驚異的で、勝負事に
‘もし’ は禁句だが出場停止のスアレスがいたならば・フォルランが85分で
交代してなければ‘ひょっとして’があったかもしれないと痛感した次第。

 大会前から とやかく言われたオランダらしくない勝負に徹した戦いぶりが
結果的に勝ちを拾えたのかもしれない。

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