琴富士の奇跡から30年

 2年ぶりに名古屋で開催された今年の大相撲名古屋場所は進退を
かけた横綱・白鵬が全勝優勝を飾ったわけだが、
今から30年前は
13日目の昨日7月19日に何と東前頭13枚目の琴富士が13連勝を飾
り初優勝を飾るという快挙を成し遂げていた。

 実は琴富士という力士は私が福岡で修行していた1年目に店長だ
った先輩が翌年婿入りした先の義父母が佐渡ヶ嶽部屋の後援をして
いた中で贔屓にしていたので、先輩の義父母は大喜びし千秋楽の21
日が休日だった事もあり名古屋まで飛行機で駆け付け優勝祝賀会に
も出席したらしい。

 そういうわけで私も応援していたわけだが、まさか13日目に優勝
を決めるとは思ってなかったし横綱・旭富士や小錦&霧島の大関に
勝っているのだから勢いとは恐ろしい。

 ちなみに14日目に貴花田に敗れたものの千秋楽は後の横綱・曙に
も勝っているので大したものだったが、先輩に言わせると体が硬く
ケガをしやすい琴富士にとって暑い中で行われる名古屋場所は相性
がよく関取に昇進した87年以降負け越したのは90年と94年の2回で
最後の二桁勝利となったのも93年の名古屋が最後。

 残念ながら?最近は平幕優勝が珍しくなくなっていたが20世紀
までは暑いという事から名古屋場所は意外な力士が優勝するケー
スが度々見られており、実際に72年に高見山が75年には金剛らが
優勝していたし翌92年は水戸泉が優勝するなど多士済々である。

 しかも91年は千代の富士や大乃国は引退しているし旭富士も衰
えを隠せず、貴花田&若花田の若貴兄弟や曙らは上位に定着し始
めた頃という時節的な要素もあった。

 ただし初優勝は家賃が高かったのか次の秋場所は小結に昇進し
たのだが4勝11敗と大負けし、下位で勝ち越し上位で負け越すと
いうエレベーター力士になっていたのだった。

 とはいえ幕内最高優勝できる力士は限られており、そういう意
味で優勝できただけでも大したものだと思うのだ。

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