孤門アンファンスを見守る吉良沢優の心境

 ウルトラマンネクサス最終EPで主役の孤門一輝はウルトラマン
に変身し、被弾した隊長搭乗のクロムチェスターδ機を受け止め
ると地面に置いた後にダーク・ザギに向けて戦いを挑む。

 このシーンをナイトレーダーコマンドルームのモニターで松永
管理官と共に見ていた作戦参謀の吉良沢優は‘‘もしこの戦いでウル
トラマンが勝利したら運命は帰られるかもしれない’と語るように、
孤門が変身したウルトラマンが人類にとって最後の希望という形
になる事を意味する。

 考えてみれば予知能力を持っているとされる吉良沢イラストレー
ターはダーク・ザギの復活自体が人類の最期と予知していたわけで、
ウルトラマンの登場自体が奇跡のような感覚で見ていたのだろう。

 というのもダーク・ザギが復活するためにはウルトラマンの光を
奪ってレーテに限界まで蓄積されたビーストと闇への恐怖の波動を
吸収する必要があって、そのために凪に憎しみを植え付けてレーテ
のあるセクション0でここまでの真相を暴露する事により凪の怒り
を煽るのだった。

 普段CICにこもっている吉良沢が出て来て銃を構えたのも、その
野望を阻止するために居ても立ってもいられずという形だっただろ
うし変身しようとする凪に‘ここで変身してはいけない’と叫んだの
だが時すでに遅し。

 セクション0ではウルトラマンの光は闇に変換され全てをダーク
・ザギに奪われただけでなく、レーテの放つ闇に囚われたため最大
の希望であるウルトラマンの存在が絶望の象徴であるダーク・ザギ
になってしまったのだから吉良沢優が絶対に避けようとした未来が
現実のものになってしまったわけである。

 つまり吉良沢の予知能力ではダーク・ザギの復活はウルトラマン
の存在を消す意味を持っていたため、孤門が変身したウルトラマン
の登場は僅かながらの希望が生まれた事を意味する。

 とはいえダーク・ザギの存在や能力は相当なもので、姫矢や憐が
ウルトラマンの力を時間をかけて使いこなしていたのを考えると孤
門の変身したウルトラマンが勝てるというのはわらをもすがる思い
だったのではないか。

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