日大アメフト悪質タックル事件の背景にあるもの

反則指示したか明かさず「文書で回答」 日大・内田監督

 日本大学アメリカンフットボールぶの悪質タックル事件から既に
2週間が経ち、ようやく当事者の内田正人監督が辞任を表明した事
により解決へのメドが立った感じだが何とも後味の悪い話である。

 悪質タックルについて内田監督の信じ難いコメントなどが世間を
賑わしているのだが、かつての日大はファウルの少ない事で有名な
チームだったという話を関係者達が語るように全盛時の日大を知っ
ている我々としては驚くべきコメントだ。

 もともと日大といえば篠竹幹夫監督のもと多くのレシーバーを配
するショットガンフォーメーションが代名詞で黄金時代を築いたし、
その源となったのがスパルタ式で鍛え上げられた精神力でサムライ
フットボールともいわれ30年近く前には‘マイ・フェニックス’と
いう映画にまでなるぐらいだった。

 本場のアメリカではやらないスパルタ式の強化法で全盛時を築い
た日大だが、最近は最新の近代的トレーニングを導入した大学に勝
てなくなっており昨年の甲子園ボウルでの優勝が27年ぶりというの
だから いかに勝てなかったか分かるだろう。

 90年に優勝した後は07年に甲子園ボウル出場まで17年かかって
いるし11年、13年、14年と計4度のチャレンジも宿敵・関西学院
大に敗れているので、その間に試行錯誤が何度も繰り返されたの
だろうとは推測が付く。

 高校野球でいえば伝統校がかつてのスタイルでは勝てなくなった
一方でパワー野球への切り替えも利かず試行錯誤の末に伝統のスタ
イルに戻して何とか勝ったというのが日大の昨年の甲子園ボウル優
勝だろうし、勝った事により更なる篠竹式のスパルタに拍車がかか
っていたのかもしれない。

 つまり今回の日大の暴挙は伝統のスパルタ式を復活させて栄光を
もう1度という内田監督の考え方の暴走という形になるのではない
だろうか。 

 

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