台風報告
ここ数日迷走する台風の進路予想を見ながら、一喜一憂しておりました。
自分勝手ではありますが台風などの自然災害は、できれば自分のところには来てほしくはありませんね。ところが思うようにはいかないもので、台風10号はほぼ生家の上空をノロノロと通過していきました。
さて今回の台風ですが、遠く離れた所で発生する線状降水帯による被害が多発しましたね。生家の位置する地域でも、台風通過の前日に線状降水帯が発生して、あれよあれよと言うまに「緊急安全確保(レベル5)」が発令されました。
当日の午前中に姉にLINEをしましたが「八月に入ってからほとんど雨らしい雨が降ってなかったので、台風の雨でも嬉しい」などと、呑気な返事が返ってきました。ところがその後どんどん雨足が強くなり、一番ひどい時は一時間に七九ミリの降水量がありました。
遠く離れた所から現地の心配をする時ほど、ヤキモキすることはありませんね。TVの速報で「緊急安全確保レベル5」が出たことを知ると、詳しく知りたくてテレビのチャンネルを回しました。すると「ミヤネ屋」でいきなり生家の位置するあたりの地図が写し出されました。
「この辺りの何処かが既に氾濫しているもようです」と宮根氏の指差した先は、ちょうど生家のある場所でした。「ガァァァ〜ン」頭の中で鐘が鳴りました。しかしその後すぐに姉からLINEが入り無事を確認しました。その後雨も小降りになりました。
ほっとした途端、今度は関西の長男のところが心配になって来ました。その時点で台風の進路は生家から一直線に長男の住むところに向かっていたのです。ちょうど長男は海外出張しており、嫁と三人の幼な子だけです。そこに嫁からLINEが入りました。
「風が少し出て来ましたが、今夜に向けても準備はバッチリです」と言う内容とともに、一枚の写真が送られて来ました。
「まあ、きれい‼️」思わず言ってしまう位に、窓ガラスに養生テープが貼られていました。まるでステンドグラスのようで、剥がすのが惜しいくらいきれいに貼ってあります。
「なるほど。今夜に向けての準備って、このことか」と思いながら見ていると、なんだか急に可笑しくなって来ました。途端に緊張の糸がプツンと切れて、「フフフ」と笑ってしまいました。
台風はその後生家に上空を通過したあと、大きく進路を変え長男一家の住む地域には来ませんでした。嫁の養生テープによるガラス窓アートに、台風が恐れをなしたのでしょうか?