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草むしりしながら

読書・料理・野菜つくりなど日々の想いをしたためます

「幸せは食べて寝て待て」見ました

2025-04-10 03:12:34 | 草ながめの得意料理

「幸せは食寝て寝て待て」見ました

[NHK公式]ドラマ10「幸せは食べて寝て待て」

 麦巻さとこは「一生つきあわなくてはならない病気(膠原病)」にかかった事から生活が一変。会社を辞め新しい住まい探しを余儀なくなれる。見つけたのは築四十五年家賃五万円の団地。隣に住む大家さんと訳あり料理番を通じて、旬の食材を取りいれた体調を整える「食善」と出会う。そんな話です。

 私自身「膠原病」って名前は知っていますが、どんな病気だかよく知りません。たぶんドラマの中のさとこの元同僚たちもそうなのでしょうね。療養を終え職場に復帰したさとこにあからさまに嫌味を言ったり、後輩たちは嫌がらせをします。さとこの分の仕事が回って来るので、いい気がしないのでしょうね。元気な頃の私ならはそんなの跳ね飛ばしてやるのに……。落ち込むさとこ。それが原因で会社を辞めてしまいました。

 新しい仕事は小さなデザイン事務所での週4日のパート事務員。病気のことは事務所の代表(唐圭一郎)以外は知りません。「そろそろ病気の事を他の二人にも話しては」と唐は助言するのですが、さとこはまだ話たくないようです。前の職場で懲りたのようですね。もう以前のように人とは深く関わりたくないようですね。

 そんな心も体も弱ってしまったさとこを元気づけたのは薬膳料理。大家の息子司に薬膳の事を教わりたくて越してきたのですが、「持病のある人には教えられない」と断られてしまいました。司にもいろんな事情があるようですね。「ならば自分で勉強するしかない」と本を買って料理を始めました。

 「幸せは食べて寝て待て」第二話は緑色の野菜の料理が登場しました。本を見ながら料理をするさとこ。季節ごとに旬の野菜を取り入れましょう。健康でいるためには自然と調和した食生活を送ることが大切です。春には空豆、タマネギ、ニラ、アサリ。セロリや三葉などの香りのある野菜を取ると良いでしょう。この時期に体の老廃物を上手に排出しておけば、夏に向かう不調を和らげることができるでしょう。

 空豆とグリンピースの炊き込みご飯、アサリの味噌汁、タマネギとキャベツと桜エビの炒め物。春らしい健康的な献立ですね。春に良いのは緑色の食材とか。ピーマン ブロッコリー グリンピースそして三つ葉の卵焼きのお弁当もできました。「ちょっと青すぎるんじゃないの?」って自分で自分に突っ込みをいれなが食べていると、おや元気になったのかしら。自分から新しい職場の同僚に病気のことを話しました。

 今度の職場は代表の唐さんをはじめ若い二人のデザイナー達も優しいのかな。だれも意地悪を言ったりはしませんでした。よかったですね。さとこの弁当を見ていると私も緑色の野菜が食べたくなりました。幸い冷蔵庫の中にはブロッコリーがありました。一時期にくらべるとブロッコリーも安くなりましたね。前日は同じく安くなったキャベツと特売の豚肉の薄切りも入れて鍋にしました。

 ブロッコリーは湯がいて夫はドレッシングで私はそのまま何もかけずに食べているのですが、鍋に入れても美味しいですね。今日は味噌汁に入れようかと思っていると、姉から荷物が届きました。お米と一緒に椎茸や切り干し大根。そのほかにも筍、レタス、ワケギ、不断草など春の野菜がたくさん入っていました。

 筍ご飯にワケギの酢味噌和え、不断草のオムレツに作り置きのきんぴらゴボウを添えて、春らしい夕食が出来上がりました。ちょっとさとこの薬膳料理に似ていると思いました。

 生家の方ではワケギの事をチモトと呼びます。3月から5月ごろまでが食べ頃で、サッと湯がいて根元の方の白い部分を3センチほどに二度くらい折って、その上から緑色の葉の部分をクルクルと巻き付けて酢味噌を掛けて食べます。

 また不断草には日本不断草と西洋不断草があります。以前母が元気だった頃には日本不断草を植えておりました。日本不断草は冬野菜から夏野菜に切り替わる端境期が旬の葉物野菜です。ちょっと臭みがあって嫌う人もいますが、同じくこの時期に出てくる筍との相性は抜群で一緒に味噌で煮るととても美味しいです。ただ断念なことに足を骨折した年に種を取っておくのを忘れてしまい、今では幻の野菜になってしまいました。

 一方西洋不断草の方は臭みも無く、湯がかずにそのまま味噌汁に入れたり油炒めにしてもおいしいです。濃い緑色の葉っぱはいかにも栄養がありそうです。出てきた端から葉をむしって行くと、春先から梅雨入りくらいまでは食べる事ができ、葉物の無い季節に重宝します。また種も市販されているので、種切らしの心配もありません。

 千切りにしたたっぷりの不断草に卵とチーズにコンソメ少々を入れて混ぜ合わせ、フライパンに蓋をして弱火でじっくり焼いた不断草のオムレツ。これは「草むしり」の私ではなく「草ながめ」の姉の得意料理です。

 


今度の土産は

2025-02-27 06:36:01 | 草ながめの得意料理

今度の土産は

 長い間書きかけている文章。なかなか進みません。それでも一週間に2、3行程度は増えていくのだから、全く進んでいない訳ではないですね。

 今書いているのは料理のシーンで、一人暮らしの90歳のお婆さんがトマトソースを作っているところです。畑のトマトをめぐってのカラスとの攻防戦や、トマトをグツグツと煮込む所など面白く書けたのですが、その後の瓶詰めの作業がどうもうまく書けないのです。

 瓶詰めの場面は話の本筋ではないので、でできれば1、2行で片付けたいところです。ところがそれがうまく書けずに困っています。出来上がったソースの風味をそこなわず長期に保存ができるようにするのは、瓶の煮沸消毒と脱気が大切な作業になります。その作業自体が、ほんの1、2行で済まされるものでは無いからです。

 まず鍋にたっぷりの水にガラス瓶と蓋を入れて火に掛る。沸騰したら火を少し弱め10分ほど煮て、トングや菜箸などで取り出す。ざるの上に蓋と瓶を逆さにしてそのまま冷まし、食材がまだ熱いうちに瓶に詰める。とここまでが瓶詰めの作業で、後は脱気が控えています。

 食材は瓶の蓋がしまる部分から1㎝ほどの所まで入れ、蓋を軽く締しめる。鍋に湯を沸かし、沸騰したら鍋底に布巾を敷いて保存瓶を並べ、蓋にお湯がかぶらないような火加減で15分加熱し取り出す。布巾や鍋つかみ、軍手等を使って熱いうちに蓋をギュッと締め直し、そのまま放置して自然に冷ます。

 以上がその作業ですが、面倒くさそうですね。90歳のお婆さんにそんな作業をができるだろうかと、考えてしまったわけです。第一熱湯を使うので、火傷なんかしたら大変じゃないですか。そう思ったら、もう書けなくなってしまいました。実はトマトソースを作る場面のお婆さんは、私の姉をモデルにしているからです。

 もちろん姉はまだ90歳ではないので、熱湯を使っての消毒や脱気などむしろ楽しげにやっています。ただこれから先のことを考えればやはり心配です。実際トングで熱い空き瓶を掴むは難しいし危ないとは思いませんか。何かもっと安全な方法は無いもかと考えていたら、子供たちが哺乳瓶を電子レンジで消毒していたのを思い出しました。

 電子レンジで消毒?どうやってと思うかもしれませんが、専用の哺乳瓶消毒ケースがあるのです。このケースに中に哺乳瓶と水を入れて、電子レンジで5分加熱するとスチームで消毒ができる仕組みになっています。しかしこれは哺乳瓶専用なので、耐熱でもないガラス瓶はちょっと不安ですね。でもその他にも滑り止めのついた哺乳瓶専用のトングや、スタンドに哺乳瓶を被せて自然乾燥させる哺乳瓶専用の水切りラックもあります。

 このトングとラックがあれば作業がかなり安全で楽になるのではと、閃いてしまいました。早速「赤ちゃん本補」に行ってみなければ。三月になったらまた二週間ほど生家に帰ります。今度のお土産は哺乳瓶消毒セットします。姉は果たして喜ぶのでしょうか、それとも呆れるでしょうか。気になるところですね。

 さて気になると言えばもう一つ、畑の野菜も気になります。前回11月に帰った時にはタマネギを植えたのですが、それが今どうなっていることやら。自称「草むしり」の私に比べ、姉の方は「草ながめ」なのです。どんなに草が生えていようが頓着無し。無理に草むしりなどしようものなら倒れてしまいそうなので、私の方も彼女には草むしりなどするな。と言っております。

 そこでなるたけ草を生やさないように、マルチを張って野菜を栽培しています。ところが今回はタマネギにはマルチを張るなとの「草ながめ」の命令が下りました。。草ながめ曰く「草など生えていてもタマネギは育つ」というのです。言い出したら私の言うことなど聞かない人なので、黙って命令に従ったのですが、果たしてどうだか?草ボウボウの畑が思い浮かばれます。

 姉はこんな風だから野菜には全く興味が無いのかと言えば、そうでもありません。収穫した野菜の加工にかけては「草ながめ」に適う人はいません。出来上がったトマトソースを使ったピザやパスタは絶品です。ブルーベリージャムやバジルソースは婿殿達や親戚、隣近所いたるまで皆が楽しみにしています。

 長らく草むしりの得意料理を書いてきましたが、これからは「草ながめの得意料理」も書いて見ようと思っております。それにつけても物語の中の煮沸消毒と脱気作業、さらっと流すべきか詳しく書くべきか迷うところです。