草むしりしながら

読書・料理・野菜つくりなど日々の想いをしたためます

それでは皆さま……

2024-03-21 10:30:20 | スローライフ

それでは皆さま……

 昨日、生家から東京に戻ってまいりました。全国的に強風でしたね。空の便にも影響が出ておりましたが、私が搭乗した便は大した揺れもありませんでした。それどころか5分遅れで発着したのに、5分早く到着しました。きっと追い風だったのでしょうね?

 とこんなことを書いておりましたら、揺れましたね。グラグラと……。倒れる家具の無い所にいたのですが、慌ててテーブルの下に潜りこみました。いや正確にはいつでも潜りこめるように、テーブルの下付近に座り込んでいました。

 さて話を元に戻しましょう。毎年この時期には、畑に堆肥を鋤きこんで夏野菜を植える準備をします。しかし今年は末娘一家が帰省したので、思うようには畑の世話ができませんでした。それでも何とかじゃが芋を植えて、トマトを植える予定の畑だけは下準備をすることができました。

 今回は畑の方は不消化でしたが、やはり子どもの帰省は嬉しいものですね。とりわけ小さな子供がいると、家の中が華やぎますね。大人の大きな靴に混じって、小さな赤い靴がチョコンと揃えられているだけで、古民家が若返ったような気がします。

 お仏壇に置かれている、お鈴や木魚も孫にとってはいい玩具のようです。チーンチーン、ポクポクと仏間がにぎやかです。ご先祖さま達も喜んでいるのではないでしょうか。

 線香の火が原因で目白の田中邸が焼失してしまいましたね。それ以来姉も私も、線香やお香を焚かなくなりました。ご先祖さまたちもきっと寂しい思いをしていたでしょうから。

 それにつけてもにわかに大家族になったものです。娘一家と年寄り組の、総勢6名です。日に3度の食事の支度は大変でした。そしてそれよりも、もっと大変だったのは皿洗いです。

 ピザやパスタ、肉まんやローストチキンなど。姉が得意料理でもてなしてくれました。ハナコも老体にムチ打ち「ニヤァニヤァ」と言ってしきりと撫でてくる孫の相手をしてくれました。お二人とも苦労まさでした。今頃は疲れて寝ていることでしょう。

 書きたいことは山ほどあるのですが、私の方も疲れてしまったので今日はこの辺で……。それでは皆さま、お休みなさい。


あーしんど!

2024-03-06 08:03:25 | スローライフ

ああーしんど!

 三月三日に生家に戻ってまいりました。今年は暖冬だなどと言われておりますが、やはり田舎の古民家は寒いです。ブクブクに着膨れて、このブログを書いております。

 三ヵ月ぶりの生家です。帰るなり畑の野菜たちに、ご挨拶に行きました。昨年植えた極早生の玉ねぎの成長が著しく、今なら葉っぱごと食べられそうです。ただ玉ねぎと同じくらいに、いやそれ以上に草の成長の方も著しかったです。

 その後裏山の杉の林に並べた椎茸の原木にもご挨拶しました。ところがここで、とんでもない間違いをしているのに気づきました。

 通常椎茸の榾(ほだ)木は、植菌後に伏せこんで二夏経過させます。その間に椎茸の菌糸が原木全体に蔓延します。ところが今回、ひと夏しか経っていない榾木を起してしまいました。つまり通常1年半の経過させるはずの榾木を、9カ月しか経っていないのに起こしてしまったのです。

 こんな間違い初めてです。こういうのを焼きが回ったというのでしょうね。近所の方と家と二軒で作業をしたので、翌日はまた二軒で作業のやり直しをしました。

「通りで重かった」と苦笑いしながら、二つに分けた榾木を運び出しました。なるほど今度はよく乾燥していたので、運び出すもの軽くて楽でした。間違って起こしてしまった分は、そのままようすを見ることにしました。

 その後家にイタチが侵入した形跡があるので、天井裏を調べました。毎年春先になるとイタチが入ってくるので、バルサンを焚いて追い出します。今年は侵入口もわかったので、燻蒸後に金網でふさぎました。もう入ってこなければいいのですが……。

 燻蒸中に家にいられないので、その間畑でゴボウの種まきをしました。前もって土を寄せて透明のビニールを被せておいたのですが、ビニールの下は草が芝生のように生えていました。太陽熱で土壌の殺菌をしようと試みたのですが、こんなに草が生えると思いませんでした。

 まずは草を抜き土をさらにその上に寄せて、上から穴の開いた黒マルチをかけて、種を播きした。おいしいキンピラごぼうが食べられるといいですね。思った通りに行くとよいのですが。

 さて今日から末娘一家が帰省します。昨日は雨が降ったので一日家の掃除をしていました。なんでも婿殿の方が前回帰省した時に、生家の古民家が気に入ったとようです。今回はテレワークの予定なので、長く居られそうです。その間だけでもイタチが来ないでほしいものです。

 それにしてもこの三日間想定外の出来事が続き、何が何やらてんてこ舞いの忙しさでした。

 あーしんど!

 


「山の神さま」

2024-03-01 09:35:16 | スローライフ

「山神さま」

「日本百低山」(NHK) 低いながらも人々に愛され、物語を秘めた山。酒場詩人吉田類さんが全国の低山を訪ね。その魅力を堪能する番組です。

 先日の放送は山梨県三方分山(さんぽうぶんざん)でした。(2024/1/16の再放送)

 湖畔から登山道を登って行くと、古い石垣や石仏がありました。登山道といっても普通の山道みたいで、なんだか生家のヒノキ山に似ていました。

 生家には六十年くらい前に雑木を伐採して、ヒノキを植林した山があります。獣道だか林道だか分からないような細い道が通り、少し外れたところには炭焼き小屋の名残の石垣があります。跡地は少し窪んだ所にあるので、落ちないように注意して登って行きます。

 山道も次第に険しくなり、やがてうっそうとした雑木の中に出ます。そこを少し登っていくと、行く手を阻むように切り立った岩の前に出ます。我が家の山神さまはその岩の下に祀られているのです。

 家族の中でこの場所を知っているのは私だけです。一度姉に連れていってほしいと言われましたが、断りました。別に意地悪したわけではありません。山は高いにせよ低いにせよ、素人が下手にいくと危ないからです。

 素人などと言うと、だったらお前はプロなのかと言われそうですが、少なくても姉よりはプロに近いアマちゃんです。中学生か高校生の頃、この山のもっと奥まで父を呼びに行ったことがあります。

 父はその日地区の人たちと一緒に、山の奥にある地区所有の山の草刈りに行っていました。そこに親戚の小父さんが急に亡くなったとの知らせが入ったのです。故人はまだ五十代そこそこで、働き盛りでした。

 突然の訃報におろおろするばかりの母に、大方の場所を教わると、私は当時飼っていた犬を連れて迎えに行きました。勘を頼りに山の奥深くまで進んで行くと、知り合いの小父さんがいたのでホッとしました。訳を話して父を呼びに行ってもらったのですが、その時谷川のほとりのネコヤナギの木が銀色に芽吹いていました。春だったのですね。

 さて話を山神さまに戻しましょう。この山には山神さまを祀っている岩の他に、そっくりな岩がもう一つあます。私はその岩を「偽山の神さん」と呼んでいます。

 この「偽山の神さん」本物に比べるとスケールがやや小さいのですが、どこからどこまでも本物そっくりです。おまけに本物のよりも下手にあるので、どうしても下から登っていくと偽物のほうに行ってしまいます。

 ただブランド品と違って、本物と偽の見分けるのは実に簡単です。岩の下に山の神さまが御座っているのが本物で、何もないのが偽物です。ですからそこを確認して、間違っていれば引き返せばいいだけの話です。

 しかし行ったことのない深い山の中です。姉や夫、ましてや息子に、そんなことをさせるのは絶対無理だし危ないです。

 寂しいけど、山神さまの場所は私だけが知っていることにしましょう。


お茶の木

2024-02-01 09:42:31 | スローライフ

茶の木

 昨日は本当に暖かかったですね。散歩がてら歩いて買い物にきました。途中にあるマンションでは、敷地内の大木の枝打ち作業をしていました。

 とても大きな木で高さはマンションの3階か4階くらいまでありそうです。木の天辺近くまで人が登り、枝の先端を鋸で切り落としていました。しかし上手いものですね。切った枝を木の真下に狙いを定めて落としています。

 東京の公園や街路樹は大木が多いいですが、どれもきれいに枝打ちされていますね。こういった凄腕の専門の業者さんも、たくさんいるのでしょうね。

 それにしても高い木でした。公園や街路樹は別ですが、私などからしたらあんなに大きくなるまで放っておかないで、小さいうちに切ってしまえばよかったのに。などと思ってしまいます。

 マンションの敷地内の木が何の木か知りませんが、木は大きくなるのが早いですね。その内その内と思っている間に、気がつくと大木になってしまったということが多々あります。こうなるともう素人が手出しできなくなってしまいますね。

 我が家では昨年クヌギの木を全部切ってしまった場所があります。ところが日当たりが良くなったせいか、人間の背丈よりも高い草がびっしりと生えてしまい、草刈りに苦慮しました。

 将来的には何か木を植えて、草がなるたけ生えないようにしたいのですが、木はすぐに大きくなってしまいます。そこで大きくならない木はないものか。無論お金がかからず手もかからないものです。無い知恵を絞って考えた結果、お茶の木という答えが出てきました。

 お茶の木なら間違っても大木にはならないし、家の周りのあちこちに自生しています。

 昔はお茶も自給自足していたので、まだその名残の木が残っているのです。長い間世話もしなかったのですが絶えないどころか、新たに芽まで出しています。

 敷地が広いのですぐには植えきれないと思いますが、毎年少し少しずつ増やしていきたいものです。それまで年齢と体力が持つかの話ではありますが……。