リペア
昨日は長女に頼まれて五歳なる孫の半ズボンの繕い物をしました。このジーンズのハーフパンツは孫のお気に入りです。真夏でも真冬でお構いなしに年がら年中はいているから、お尻のところがすり減って穴があいてしまったようです。
今の時代に継ぎの入ったズボンだって?と思ったですが、大のお気に入りだとか。そういえば真冬に熱が出て看病にいったときも、ちょっと熱が下がるとすぐにパジャマのズボンを脱いで、このハーフパンツにはき替えて寝てました。それくらいお気に入りなら、継ぎの当たったズボンでもはくかもしれませんね。
早速家に持ち帰り繕い物の作業にかかりました。それにしてもよく履いたものです。穴の空いた辺りは生地がすり減ってがヨレヨレになっています。まずは下に布を当てて生地の補強をしなければなりません。だが当て布に使うような布がありません。
こんなヨレヨレのズボンに新しい布を当てても合わないような。ヨレヨレにはヨレヨレの当て布を。何処かにヨレヨレの布はないものかと探した末、夫のハンカチを思いつきました。こちらのハンカチに比べれば、孫のズボンなどまだ新参者です。かれこれ三十年以上も使っているのですから。
ただ枚数が多いので月に一度か二度使うくらいでしたが、それでももう三十年以上は使っています。夫も四月で定年退職し、毎日が日曜日になりました。使い慣れたハンカチを孫の破けたズボンの当て布にするのに、なんら不満はないようです。
ヨレヨレのズボンにとヨレヨレ当て布。それでも二枚合わせると新しくも無ければ古くもない、ちょうどいい生地の厚さになりました。合わさった二枚の布の上から直線縫いで行ったり来たりして穴を塞ぎましたが、意外に楽しい作業でしたし、不要になったハンカチを一枚だけ処分できました。
家にはハンカチどころか、処分しなければならないくたびれた背広もたくさんあります。処分しようね言ったまでは良かったのですが、四月に入ってから寒さもぶり返してきました。毎日二人でソファーに座り、毛布を膝掛け代わりにしてボーッとしています。
さて余談になりますが破れてしまった衣類を繕うことを今日では「リペア」(ripair)というそうですね。修理、補修、修繕、回復、取り戻すことを意味する英語だそうです。古くなったり傷ついたりしたものを元の状態やより良い状態に直す事を指すそうです。
ジーンズのリペアには持ってこいの当て布が、我が家には布がまだまだたくさんあります。不要になったハンカチの処分のためにも、孫にはもっともっと活発に遊んで、ジーンズに穴をたくさん空けてもらいたいものです。
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