草むしりしながら

読書・料理・野菜つくりなど日々の想いをしたためます

台風報告

2024-08-31 10:38:28 | 日記

台風報告

 ここ数日迷走する台風の進路予想を見ながら、一喜一憂しておりました。

 自分勝手ではありますが台風などの自然災害は、できれば自分のところには来てほしくはありませんね。ところが思うようにはいかないもので、台風10号はほぼ生家の上空をノロノロと通過していきました。

 さて今回の台風ですが、遠く離れた所で発生する線状降水帯による被害が多発しましたね。生家の位置する地域でも、台風通過の前日に線状降水帯が発生して、あれよあれよと言うまに「緊急安全確保(レベル5)」が発令されました。

 当日の午前中に姉にLINEをしましたが「八月に入ってからほとんど雨らしい雨が降ってなかったので、台風の雨でも嬉しい」などと、呑気な返事が返ってきました。ところがその後どんどん雨足が強くなり、一番ひどい時は一時間に七九ミリの降水量がありました。

 遠く離れた所から現地の心配をする時ほど、ヤキモキすることはありませんね。TVの速報で「緊急安全確保レベル5」が出たことを知ると、詳しく知りたくてテレビのチャンネルを回しました。すると「ミヤネ屋」でいきなり生家の位置するあたりの地図が写し出されました。

「この辺りの何処かが既に氾濫しているもようです」と宮根氏の指差した先は、ちょうど生家のある場所でした。「ガァァァ〜ン」頭の中で鐘が鳴りました。しかしその後すぐに姉からLINEが入り無事を確認しました。その後雨も小降りになりました。

 ほっとした途端、今度は関西の長男のところが心配になって来ました。その時点で台風の進路は生家から一直線に長男の住むところに向かっていたのです。ちょうど長男は海外出張しており、嫁と三人の幼な子だけです。そこに嫁からLINEが入りました。

「風が少し出て来ましたが、今夜に向けても準備はバッチリです」と言う内容とともに、一枚の写真が送られて来ました。

「まあ、きれい‼️」思わず言ってしまう位に、窓ガラスに養生テープが貼られていました。まるでステンドグラスのようで、剥がすのが惜しいくらいきれいに貼ってあります。

「なるほど。今夜に向けての準備って、このことか」と思いながら見ていると、なんだか急に可笑しくなって来ました。途端に緊張の糸がプツンと切れて、「フフフ」と笑ってしまいました。

 台風はその後生家に上空を通過したあと、大きく進路を変え長男一家の住む地域には来ませんでした。嫁の養生テープによるガラス窓アートに、台風が恐れをなしたのでしょうか?


近況報告

2024-08-26 07:04:25 | 日記

近況報告

 ご無沙汰しています。みなさま如何お過ごしですか?暑い暑いと言っているうちに、八月も残り少なくなって来ましたね。

 私の方は書きかけていた文章がやっと結末が見えて来たところで、パソコンが故障してしまいました。パソコン自体は修理に出して昨日返って来たのですが、ちょっとしたミスで書きかけの文章が消えてしまいました😢

 その日はちょうどNHKの大河ドラマ「光る君」で、まひろ(紫式部)の書いた物語が焼けてしまいました。悔やむくことなくさっぱりとした表情のまひろを見ていたら、私もさっぱりとした気持ちになりました。

 まひろはこれを機に新しい物語「源氏物語」を書くことになりますね。私の方は新しい文章は思いつかないので、また最初から書き直すことにしました。なんだか前よりもいい文章が書けるような気がしてワクワクしています。

 それにしても暑いですね。早く涼しくなるといいですね。でも私の夏はこれからです。暑くて長くなりそうです。

 


筍豊作

2024-04-15 11:50:38 | 日記

筍豊作

「今夜は筍の暴れ食いだよ」

 玄関のドアを開けて出て行く夫の背中に、声をかけました。台所からは筍をゆがく米糠の甘い香りが漂っています。

「娘たちにも持ていって」と、姉から送られてきた筍は、すでに皮のむかれた状態でした。なるほどいい考えです。筍は皮付きのままだと大きく見えるのですが、皮をむいてしまうとこれっぽっちって感じだからです。

 ナイスなアイデアだったのですがね。4月からは改正された宅配便の配達日数を計算に入れてなかったのが運の尽き。翌日の夜着の予定が翌々日の午前中なってしまったのです。でもその日は私たちも用事があり、結局受け取ったのはその日の18時過ぎになりました。

 さて如何なものかと恐る恐る箱を開けてみたのですが、少しだけいたんだところを切り取っただけで済みました。それにしても大量です。今年の筍は大豊作ですね。どの筍も大きくて柔らかくてりっぱでした。姉も筍を掘るのが上手になったものだと感心したのですが、困ったことに我が家には、そんな大量の筍をゆがく鍋がないのです。

 我が家で一番大きい鍋は、三人の子供たちが家にいたころに使っていた土鍋です。普通の家庭用の土鍋よりも大きいのですが、それでも一度には入りきらず二度に分けてゆがきました。

 夜寝る前に一度、朝起きてから一度です。さて無事に下ごしらえは完了したものの、二鍋分の筍をどうやって食べるかは問題です。休日なら娘たちに持って行けるのですが、平日は無理です。

 砂糖を少しまぶして冷凍すると歯ごたえを失わずに済むそうです。一度試してみましょう。また一緒に山椒の葉も入っていたので、木の芽和えもいいですね。筍ご飯をたくさん炊いて冷凍しまよう。

 でもやっぱり炊いたのが一番ですね。夫は根元のシャキシャキした固い所が大好物です。今夜は土鍋いっぱい炊き上げて、筍の暴れ食いとしまよう。暴れ食いとは当地の方言でたくさん食べるという意味で、決して暴れながら食べるという意味ではありません。

 えっ、そんなに食べられるかって?

 大丈夫です。私ら夫婦は筍の炊いたものなら、馬みたいに食べるんですよ。馬みたいに!


蒸し返し

2024-04-11 11:00:14 | 日記

蒸し返し

 嵐のような前日の雨で、昨日は桜の花も大方散ってしましたね。でも雲ひとつない青空が広がって、見慣れた街並みがきれいに見えました。

 そんな天気に誘われて、夫と末娘と三人でお昼を外に食べにいきました。目指すお店はしばらくランチをお休みするとか。そこで近くにあったうなぎ屋さんに行きました。

 いつも一緒だった孫娘は慣らし保育の最中です。少しずつ保育時間を増やしていき、今日は3時に迎えに行くのだとか。親子でこんなにゆっくりと食事をするのも、久ぶりのことでした。

 でもなんだか手持ち無沙汰でもありました。いつもならそんな時スマホを見ている夫も、さすがにスマホを閉じたままです。それでも日ごろの些細な出来事を話しているうちに、話題は昔のことになりました。

「そういえば昔、社内旅行で海外に行っていたね」

 以前夫が行った、会社の社内旅行が話題にのぼりました。社内旅行が海外だなんて。そんな時代もありましたね。たしか夫の会社も4年くらい続けて海外に行きした。

「あの頃は景気が良かったからね」なんて言いながら、最後に行ったタイの話になりました。

「最後に行ったタイでね。係全員下痢して、通常業務ができなくなってね。それで海外での社内旅行が禁止になったんだよ」

「そう言えば、サラダ食べたんだったよね」

「船の上で食事してね、その時サラダが出たんだ。それが野菜を川の水で洗っらしくて、みんなで下痢をしたんだ」

「なんで東南アジア行って、生野菜たべるかなぁ……」

「ちょっとお母さん。三十年以上に前のことを、なんで今さら蒸し返して怒っているの」

 そういえばもう三十年以上の前のことなのに、昨日のことのように怒っていました。そんなことがあったことさえも忘れていたのに、どうしたことでしょう。

「失われた三十年だったね」

 

 その日の夕食には夫の好物である茶碗蒸しを一品つけ、うな重をご馳走してくれたお礼を心から言いました。そして「もう二度と昔のことを蒸し返したりしない」と心に決めて休みました。

 さて今朝のことです

「円相場一時1ドル=153円台に 約34年ぶりの円安ドル高水準に」とテレビのニュースが伝えておりました。

 どうやら三十数年ぶりに蒸し返しがおこったのは、我が家だけではなかったようですね。


ちょっと「ときめいた」話

2024-04-10 08:29:20 | 日記

ちょっと「ときめいた」話

 工事現場の白い防音シートの奥では、いったい何が行われているのだろうか?驚きの職人技に密着する。NHK のドキュメント・バラエティー番組『解体キングダム』

 解体って聞くと重機でバンバン壊すとか、ダイナマイトで一瞬のうちに崩壊させてしまうイメージがありますね。でも日本のとりわけ都市部ではそんなことできませんよね。敷地も狭く周りをビルで囲まれ、24時間常に人通りがある中での解体です。

 粉塵や騒音を抑え頑丈な建物をいかにして解体するか?白い防音シートの中で繰り広げられる創意と工夫、自分の手のように重機をあやつるオペレーターの職人技。感動しました。この番組も子どもたちに見せたい番組ですね。

 さて番組の中で取り上げられた解体現場はビルばかりではありません。国宝瑠璃光寺五重の塔の解体修復、重要文化財築320年の古刹の解体再建などもあります。中でも興味をひかれたのは「富士山麓 青木ヶ原樹海 ミズナラの巨木を解体せよ」でした。

 根元の太さ2.7m 高さ28m、樹齢数百年のミズナラの巨木。木が枯れてしまいこのままだと倒壊の恐れがあるのだと。現場は特別保護地区なので重機が入れらません。

 巨大なミズナラにチェーンソーで挑む空師さんが登場しました。空師とは木の登って、上から木を伐採していく職人のことです。

 ロープを体に巻き付けながら自力で木に登っていきます。途中で枝を切り落としながらチェーンソーで上から幹を切っていきます。

 重たい枝だと2トンはあるという。絡まっている蔓を丹念に取り除き、予定通りの場所に落ちるように慎重に切断していきます。ミッション大成功。

 素晴らしい。空師という職業があることを初めて知りました。もし私が男の子だったら、空師になりたいと思ったかもしれませんね。      

 残念なことにお婆ちゃんなので、さすがに空師になりたいとは思いませんでした。でも果敢に大木に挑む若い空師さんに、ちょっと「ときめいて」しまいました。

『解体キングダム』いい番組ですね。