がまんくらべあらすじ 「播磨風土記」より
昔、大穴牟遅命(おおなむぢのみこと)と少名毘古那命(すくなびこなのみことみこと)という二人の神がいました。二人の神は日本の国をつくり固めながら、播磨の国の神崎の郡まできたときです。何かいつもと変わった事をしてみたくなりました。
そこでどちらともなく「はに(粘土)を背負って遠くまでいくのと、大便を我慢して遠くまで行くのと、どちらが我慢しやすいだろうか」といい出しました。
大穴牟遅命は便所に行きたいのを我慢することだと言い、少名毘古那命ははにを担ぐ方だと言いました。二人の神は言い合いを続けた末、どっちが苦しいかやってみようではないかということになりました。
二人の神はがまん比べを始めました。一日二日と歩くうちに苦しくなり、大穴牟遅命は出がけに大便をしてこなかったのを後悔しました。頭の中は大便のことばかりです。それでも数日頑張って、ある丘の上にまでやって来た時です。顔しかめ「もうだめだ」と言ってその場にしゃがんで大便をしてしまいました。
これを見た少名毘古那命もはにを放りだ、しゃがんでいる大穴牟遅命を見て大笑いしました。
さてそのおかは少名毘古那命がはにを放り出したので、はに岡と名がつきました。また大穴牟遅命が大便をした時、笹が大便を弾き飛ばして、大穴牟遅命の着物に着いたので、そのあたりを派自賀(はじか)の村と名前を付けました。
放りだしたはにと大便はその後石となって、今も残っているそうです。
◎如何でしたか。古事記と風土記。最後の「がまん比べ」笑ってしまいますね。
石になった大穴牟遅命の大便、どこのあるのでしょうか。きっとお寺の山門の辺りかな?臭う(仁王)からすぐにみつかりますよ。
誰か草むしりに座布団やっておくれ。
◎いつも当草むしりブログにご訪問いただき、ありがとうございます。当ブログは明日よりしばらくの間お休みいたします。
では皆さま獲物がどっさり。 草むしり