草むしりしながら

読書・料理・野菜つくりなど日々の想いをしたためます

遠くで雷のちウシガエル

2018-06-30 23:18:37 | 日記

 明け方に目を覚まして外を見た。目が覚めたばかりでまだ頭の中が半分眠っているのだろうか、それともどんより曇った空のせいで辺りが薄暗いからだろうか。雨が降っているのかどうか分からない。カーテンの隙間から目を瞬かせて覗いてみると、防火水槽の水面に小さく波立っている。あれは雨ではないようだ。どっちにしても天気予報は雨だし、今日は土曜日だ。もう一度寝直すとしよう。
 
 私の家のすぐ前には防火水槽がある。昔家の畑だった場所に作られいて、窓越しに見ることができる。いつの頃からだろうか、ウシガエルが住み着いたのは。親の住む母屋の庭先に建てた我が家の歴史よりも、たぶんもっと前からいるのだろう。地面を揺さぶるような啼き声が、入居早々に聞こえて来た。名前のとおりモウ―モウ―と、牛が啼いているようだ。
 昨年この防火水槽に、無数のオタマジャクシが発生した。どれも特大級の大きさで、ウシガエルの子供だとすぐに分かった。それは特別大きなオタマジャクシだったから分かった訳ではなく、一匹のウシガエルがいつも水槽の淵に座っていたからだ。たぶんお母さんガエルなのだろう。畑に行くために私は日に何度となくこの前を通るのだが、その度に慌てて水の中に飛びこむ。
 オタマジャクシが孵った頃から、時折水槽の付近でヘビをみかけるようになった。一番最初に見たのは大きなアオダイショウだった。。家の蔵には昔からアオダイショウが住み着いていて、毎年盆過ぎに出てきては庭を横切る。たぶんそのアオ水ダイショウだろうと思い、「今年はやけに早く出て来たね」なんて声をかけてしまったが、きっとオタマジャクシを狙ってやって来たのだろう。それからいろんな種類のヘビを見かけるようになった。お母さんガエルは水槽の淵に座り、ヘビから子供たちを守っていたのだろう。秋の終わりの冷たい雨に濡れながら、子供たちを見守る母カエルの姿が忘れなれない。
 ウシガエルは成長するのに2年もかかるなんて知らなかった。今年子供たちは尻尾の横に小さな脚を生やして、防火水槽の中を泳いでいる。蛇は相変わらず見かける、子供たちがカエルになって水の中から出てくるのを待っているのだろう。だた母親の姿はどこにも見当たらない。事故にでも合ったのだろうか。それとも縄張りを子供たちに譲り、別の所に行ったのだろうか。あの地面を揺らす啼き声も、今年は聞かれない。
 外来動植物の生態系への悪影響が叫ばれて久しい。無数に泳ぐオタマジャクシをみていると、これは大変なことにになるのではと不安になる。しかしそれを在来種のヘビが狙っているとは。在来種も弱いばかりではないようだ。でもあの雨の中の母カエルの姿を思い浮かべると、悲しくもある。頼んだよヘビ、頑張れウシガエル。

 雨脚がだんだんと激しくなる。遠くで雷が鳴っている。梅雨明けが近いのだろう。



 

晴れ時々カボチャ

2018-06-28 23:04:20 | 日記
 「芋蛸南京」と言えば昔から女性の好きなものの代名詞のように言われている。事実私も芋やカボチャは甘いから好きだし、蛸は骨が無いから好きだ。蛸はさて置き,この頃の芋や南京ポクポクしすぎではなかろうか。喉につっかえ慌てて水を飲んだ経験は、私だけだろうか。
 昨年「とても美味しいよ」と親戚の人にもらったカボチャは、まさに究極のポクポクさんだった。どんなに水を足して煮ても、ポクポクとしている。食べて見ると甘くておいしい。「これだったたら何個でも行けますわ」と口に放り込み、よく噛みもしないで飲み込んだのがいけなかった。喉にカボチャがつまり、慌てて水で飲み下した。まだ水を飲んで助かったからよかったものの、高齢者ならひったまりも無いだろうと思って、慌ててしまった。
 同じ煮物を97歳になる叔母におすそ分けしていたのだ。叔母には子どもはなく、一人暮らしをしている。もしものことがあれば大変だ。早速電話を掛けたのだが、「美味しかった」と言われた。はて、面妖な。あれだけ私を苦しめたカボチャを、叔母は美味しかったで片付けてしまった。たぶん私の食べ方が悪かったのだろう。美味しいからって、大口を開けてパクパクと食べてしまったのだ。叔母みたいに上品に少しずつ食べていれば、そんな災難に合わずに済んだのだろう。
 その時思ったのだが、ポクポクのカボチャや芋が好きな人は上品で少ししか食べない人なのだろうと。私みたい早食いの大食いは、ポクポクは合わないのだろう。その点、日本カボチャはいい。こっくりとした食感で、ナスと一緒に油で炒め味噌で味付けをするといくらでも食べられる。ナスとカボチャが崩れるまでじっくりと煮ると、ご飯3杯はいけますわ。
 低糖質ダイエット真っ青な食生活がいけないのだろうあ。もっとゆっくり食べなかればと、食事のあといつも反省する。叔母も昔は早食いだったと言うが、叔母の歳になったら私も、上品に食べられるかも知れない。その時までポクポクカボチャがお預けとしよう。しかし長いなぁ、叔母の歳になるまで、生きていられるのだろうか。
 さてうっとうしい梅雨空も、畑の野菜には最高の天気だ。とりわけ今年の梅雨は、雨と晴れが交互に繰り返され、野菜にはうってつけだ。今が盛りのサヤインゲンはとにかく、キュウリやなす、ピーマンがグングンと成長し実をつけ始めた。カボチャだって負けていない。いく本もツルを伸ばし、繁った葉っぱの下に丸い実をつけている。
 「あったあった」大きな栗カボチャや小さな坊ちゃんカボチャに負けまいと、4個5個。黒と見まがうばかりの濃い緑色のカボチャが顔を覗かせている。この濃い緑色が食べごろのサインだ。いただきましょう、ナスと一緒に油で炒めて。
 

 
 
 

曇りのち猫

2018-06-27 19:48:19 | 猫自慢
 灰色の雲切れ間に青空が広がっている。天気予報は晴れ。早朝から畑で草むしりをする。梅雨の雨空に慣れてしまいナメクジみたいになった体には、カンカン照りの太陽は毒だ。日が昇るまでにしておこう。急に夏の太陽に当たって干からびては大を変だから。続きは夕方にしよう。
 家に帰りひと息ついてふと空を見上げると、電線にツバメがとまっている。上下2本の線の上に、上に2羽とまり下に4羽とまっている。上が親で下が子供たちだろうか。軒下の巣から無事巣立ったようだ。
 それにしても蒸し暑い。梅雨らしいっていえばそうななんだけど……。気が付くと私の足元は、飼い猫のハナコが寝転んでいる。いつの間にやって来たのだろうか。ハナコは今年で12歳になる。この頃では昼の間はずっと2階で寝ていて、お腹が空いたときにしか降りてこない。
 ハナコも暑いのだろう、まだ湿ったコンクリートの上にごろり横になっている。「そんなところで寝転んんだら、毛が濡れてしまうだろうに」と思っていたら、私の気持が通じたようだ。ハナコはピョンと跳ね起きて、庭の中央で低く腰を下げて身構えた。空にはツバメが輪を描いて飛んでいる。
 「えーい」ハナコの声が聞こえそうだ。空中から急降下で飛んで来るツバメを捕まえよとしているのだ。「知っている猫の中で一番かわいい」と猫好きの知人に言われるほどのハナコには、ネズミ退治の名ハンターというもう一つ顔がある。「あんなにいっぱい、いったいどこにいるのだろうか」と思うほど、いつもネズミをくわえて来る。おかげで我が家には、ハナコの捕って来たネズミを挟んで捨てる専用の火箸があるくらいだ。
 そのハナコですらツバメのスピードにはかなわないようだ。さっきから鼻先すれすれに飛ぶツバメをハナコはどうしても捕まえることができないでいる。親が教えているのだろうか。次々に鼻先すれすれに飛んで来るツバメに、さすがのハナコも降参したようだ。庭に止めていた車の下に逃げ込んでしまった。ツバメ達は得意げに車の上を何度も丸く飛ぶと、どこかに行ってしまった。
 「負けてやったんだよね、ハナコ」車の下から空を見上げるハナコに、思わず私は声をかけてしまった。もうすぐ暑い夏がやってくるね。ハナコ

 

今日は雨、草むしり中止

2018-06-26 17:39:23 | 日記
 天気予報では午後からの雨だったのに、早々と9時過ぎには雨が降り出した。それでも早朝より朝ごはん抜きで畑に出て、2時間ほど草をむしった。湿度が高く曇った日にはブト(小さなハエのような昆虫で血を吸う、所によってはブヨとも呼ぶのかな)が多く、眼鏡、マスク、その上に顔を覆って目だけ出すタイプの日よけ帽で完全防備したつもりだったが……。
 わずかな隙間から入って来たのだろう。目の周り刺されてしまった。腕や足なら虫刺されの薬を塗れば済むのだが、目の近くはそうはいかない。下手に塗ろうものなら薬が目に染みて、大変なことになる。こうゆう場合はそのまま治るのを待つしかない。おかげで目の回りがパンパンに腫れて、殴り合いのケンカの後みたいだ。
 それでも長い間畑仕事をやって来たので、昔ほど腫れなくなった。昔はお岩さんみたいに腫れた状態が三日ほど続き、熱を持っていた。こうゆう時ここいらの人は「ブトが卵を産みつけた」というのだが、今ではすぐに治ってしまう。強くなったものだ。
 さてそのようなわけで午後からは日課の草むしりが出来なくなったので、念願のブログを開設した。とにかく機械オンチでユーザー名だのパスワードなどなんのことだがさっぱりわからないのだが、なんとかクリヤーしてここまで行きついたことは奇跡に等しい。
 もはや趣味の域を超えた家庭菜園やガーデニング、かれこれ10年近く通う公民館の「文章講座」今年から通い始めた「大人のための読み聞かせ講座」、畑の野菜を使った料理など。草むしりをしながら思いついたことをどんどん載せていこうと思う。
                                よろしくお願いします。