二度あることは三度あるのか?
数日前のことになりますが、テレビで帯状疱疹の特集をやっていました。帯状疱疹は五十歳代からの発症率が高くなり、八十歳までに約三人に一人が発症すると言われております。今年は発症する人がすごく多いそうです。
私は二十年近く前にこの帯状疱疹を発症し、二年前には二回目の帯状疱疹にかかりました。聞くところによると二度目の人もけっこういるようですね。
通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。その後皮膚症状が現われると、ピリピリ刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合があります。
私の場合は、まず皮膚症状が出る前の痛みからして激しかったです。その時点で歩くともできずに坐骨神経痛ではないかと、整形外科に行きました。
そしてレントゲン検査の結果、驚くようなことを言われました。なんと背骨と背骨の間のクッションの役目をする軟骨が、まったく無いといわれたのです。そのために神経が骨に挟まったり触れたりして痛いのだと。にわかには信じられないような診察結果でした。
実は最初の帯状疱疹の時も皮膚症状が出る前の痛みが激しく、整形外科に行ったのですが、その時も同じことを言われました。
「今までも何度か痛かったことあったでしょう」と医師は、信じられないという顔をしている私に聞きました。しかしそんなことなったことはありません。そこで私は「いいえ、全然」と答えて、湿布を貰って帰りました。
数日後、今度は変な湿疹が出てきました。市販の薬を塗るとますます痛くなって、慌ててふき取りました。どうもおかしいので皮膚科を受診すると、帯状疱疹と診察されました。
ああ、それで痛かったのかと、その時は納得しました。そして整形外科医のことも「あの医者はヤブだ」などと決めつけて、二度とその整形外科には行きませんでした。
幸い帯状疱疹の症状もすぐに収まり、腰の方もそれ以降痛くなることはありませんでした。おかげで整形外科で言われたことは、すっかり忘れておりました。
そこに二度目の帯状疱疹です。
「背骨の間の軟骨が無いなんて、だったらこれから先この痛みと共存していかなければならいのか」
整形外科の診察結果にショックを受けて、呆然としながら湿布を貼ろうとしました。その時です。あるではないですか、例の水膨れを伴った湿疹がポチっと一個。
「これは帯状疱疹に間違いない」
整形外科に行くときは痛い痛いと泣きながら、夫に車で連れていってもらったのに。今度は同じくらいの距離にある皮膚科の病院には、一人で喜んで歩いて行きました。
しかし二度目の帯状疱疹の痛さは、一度目の痛さの比ではありませんでした。蒲団の縫い目を握りしめて痛い痛いと泣きながら、一週間寝て過ごしました。おかげさまで後遺症もなく、腰の方も軟骨ゼロの割には、痛くも痒くもありません。いったい私の腰はどうなっているのでしょうか……。
ただ心配なこともあります。二度目があるなら三度目だってあるのではないでしょうか?。腰の方だって爆弾を抱えているようなものです。でも先のことを思い悩んでも仕方ありませんね。
それはさておき、皆さま。帯状疱疹にはお気を付けください。予防注射もありますし、変な湿疹が出たらすぐに病院に行って下さいね。
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