一歳の門
先日末の娘が、一歳四ケ月になる娘を連れて遊びに来ました。家に遊びに来るのはクリスマス以来です。近くにいるのですが、それほど頻繁には会えません。
「また可愛く、なったんじゃないの」がいつもの挨拶です。ところが今回は可愛くなったには違いないのですが、孫娘の顔色がどことなくおかしいのです。
「あら、ずいぶん日に焼けたね」と言ったのですが、日焼けにしては肌の色がおかしな色です。
「どれどれ見せてごらん」
足の裏や手のひら見ると、黄色くなっていました。前に来たときは足の裏が黄色くなっていた程度でしたが、今日は顔まで黄色くなっていました。
ずばりこれは、みかんの食べ過ぎです。今年のみかんは甘くておいしかったからね。いっぱい食べたのかな。
生家のある地域は昔からみかんの産地でした。親戚もみかん農家が多く、家にはいつも貰い物のみかんがありました。私も子供のころからみかんが大好きで、よく食べていました。
炬燵に入ってみかんを食べていると止まらなくなり、気がつくと皮がひと山できていた。なんてことはよくありました。当時の私も今の孫のように、黄色くなっていたのでしょうね。
みかん好きは私に似たのでしょうか、六人いる孫たちはみんなみかんが大好きです。そして揃いも揃って一歳を過ぎたころから、黄色くなってくるのです。
初孫である長男の第一子やその次に生まれた長女の第一子が、黄色くなったときは驚きました。おまけに外遊びをするからでしょうか、日焼けまでしています。黄色に黒が重なり、どこか具合が悪いんのではないかと思いました。
二人とも今でもみかんはよく食べますが、そこまで黄色くはなっていません。我が家の孫たちは一歳の門をくぐるとき、必ず黄色くなるみたいですね。一歳の門をくぐった末の娘の所の孫も、やがて黄色味が抜けてくるでしょう。来年はどん顔色をしているのでしょうか。
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