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特集 攻める農業 中国へ輸出!

2011年03月11日 17時50分11秒 | 魚沼産コシヒカリ・農業
中国の富裕層に向けてコメ輸出拡大を目指す。黄金色に実った稲=長野市で10年10月
 

「平成の開国」におびえる日本農業に活路!?

2011年03月10日(木) 毎日フォーラム
 
日本の農水産物や加工食品などを、中国に輸出しようという取り組みが農林水産省を中心に進んでいる。日本からの輸出はこれまで、価格の高さが障害になって増えていなかったが、2020年には1億人を超えるとされる中国の富裕層の出現が貿易環境を変え、中国企業が高品質の日本ブランドに目を向け始めた。
 すでに昨年12月と今年1月に相互訪問し合うなど両国間の交流の機運は高まり、中国側からは北京に常設の展示即売施設を設けるという提案も行われている。関税撤廃が求められるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加による「平成の開国」が大きな政治課題になっている中で、日本の攻めの農業への活路を見いだせるかが注目される。
中国農業発展集団と覚書が調印された。右が筒井信隆副農相=10年12月9日
 中国への農産物輸出が国を挙げて動き出したのは、昨年7月に民主党内に農産物や農産加工品を世界へ輸出しようという勉強会が立ち上がったことがきっかけだ。
 鹿野道彦農相と筒井信隆副農相、農政に詳しい一川保夫参議院議員らが中心になって始まり、農水省の事務方も加わった。
 回を重ねるうちに「食文化も似ていて、距離的にも近い中国への輸出がいいのでは」という話になり、勉強会には中国大使館の書記官、中国のシンクタンク、中国への輸出などを手掛けているコンサルティングも参加。農水省が中国のさまざまな農水産物のデータを提供したが、同省側からは「中国は有望市場だが、輸出相手の見極めが必要で、独特の商慣習もある」などという報告もあったという。
 
その後、中国側参加者などから「北京にアンテナショップ的な施設を作ってはどうか」という提案があり、関心を示している企業として「中国農業発展集団総公司(中農集団)」が紹介された。
 中農集団は04年に設立された中国国務院直轄の国営企業。総資産150億元(約2000億円)、従業員8万人という農水産業分野では中国最大の企業だ。40以上の海外支店を有し、約80の国・地域と農水産物などの貿易をしている。当初は畜産業や水産業から始まった組織だが、有機栽培事業や機械(ディーゼルエンジン)製造事業、金融サービス業まで業態を広げている。
 さらに中国側から筒井副農相を中国に招きたいという話が出た。尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をきっかけに両国関係がぎくしゃくし、政府間、民間双方の交流が停滞していた中で、昨年12月8日、筒井副農相らの訪中が実現した。中国側の高い関心を示していることの表れだった。
 一行は北京市内で「天竺物流センター」と「全国農業展覧館」を見学した。天竺物流センターは北京空港から車で5分という近さで、敷地面積は10万平方㍍。検疫施設が隣接しており、通関も可能で保税倉庫としての活用が検討されているという。全国農業展覧館は中国の農水省に当たる中国農業部の直轄で、日本の農産物などの展示、即売会場として提案された。地上2階地下1階建て延べ床面積は5000平方㍍という広さで、北京空港から車で約20分の距離。周辺には海外の大使館や五つ星のホテルがある。
 その後の中農集団の劉身利・薫事長(会長)との意見交換では、劉薫事長から日本のコメや牛肉、乳製品、野菜、果実など輸入に関心があることが表明された。そのうえで、全国農業展覧館を日本の農産物や加工食品を展示、即売する施設として提供し、さらに同様の施設を北京に数カ所開設することや農業分野などで技術交流を進めたいという提案があった。

日中が冷え込む中、副農相訪中
中農集団と輸入拡大へ覚書締結

 筒井副農相は「コメを当面20万トン、将来的には100万トンの輸出を目指したい」と意欲を見せた。そして他の品目も含めて日本が中国にとって食料の安定供給基地になれるように継続的な関係を構築していくが必要だとの考えを表明。その席でお互いに事業を前進させることに合意し、筒井副農相と劉薫事長の間で日本産農林水産物・食品の輸出拡大などを内容とする覚書が結ばれた。
 覚書には、
 
1.中農集団は日本の農水産品加工食品の輸入拡大を積極的に進める
2.中農集団は日中農業交流促進のモデル事業として常設展示館を設ける
3.農水省は中農集団の研修生の派遣や農林漁業技術の修得に協力する
4.農水省は中農集団の食品安全基準作りに協力する
5.農水省と中農集団は定期的に意見交換を行うこと
 
---などが盛り込まれた。この覚書について「中国国内での食品安全基準作りが盛り込まれた意味は大きい」と専門家は指摘する。
 その後、筒井副農相は中国農業部の牛盾副部長(副大臣)とも意見交換し、日本産農産物の輸出への協力を要請。コメの輸出拡大に向けた薫蒸処理の再検討や、日本で発生したBSE(牛海綿状脳症)問題で輸入が中断している牛肉などの輸入解禁に向けた早急な検討を求めた。これに対し牛副部長は、日本と中農集団の農産物取引に期待感を示し、日本側の要望については検疫当局に検討を指示するとともに、牛肉・乳製品については科学的な根拠に基づいて再検討することを表明した。
 
このほか牛副部長からは「競馬を導入予定だ。日本のノウハウを教示してもらいたい」「食品安全分野での農業投資への日本側の協力をお願いしたい」という要請もあったという。中国側はまず日本米の輸入の拡大を考えており、農水省側の意向と合致した形だ。
JA新潟市低温倉庫を視察する中国農業発展集団の一行=1月27日
 
 覚書を具体化するため今年1月26日から29日にかけて、鹿野農相の招きで劉董事長ら中農集団幹部が来日した。劉董事長らは26日に茨城県つくば市の農業者大学校を視察。27日には新潟県内の十日町ベジパークや新潟市中央卸売市場、JA新潟市低温倉庫などを見学し新潟産コシヒカリを試食した。28日には都内にある京都府や北海道、山形県のアンテナショップを視察した後、都内のホテルで開かれた「中国輸出促進会議」に出席。29日には東京都府中市の東京競馬場を視察して帰国した。中農集団はもともと畜産業や水産業から始まった組織で、そうした経緯から競馬に関心を持っているとみられている。
 1月28日に開かれた「中国輸出促進会議」には、農産物などの生産団体や加工食品メーカー、各県の農林水産部、サプリメント企業などから400人が参加。農水省の筒井副農相は「攻撃型の農政を目指し中国市場を中心として農林水産物などの輸出を強力に推進したい。将来的には100万トンの中国へのコメ輸出を目指したい」とあいさつした。劉董事長は「経済発展に伴い優良な食品の需要が高まっている。中でも日本の農産物、食品への関心が高い。日中が協力して中国市場を開拓していきたい」と述べ、日本の農産物などの輸入に期待を表明した。
 関係者によると、コメを中国に輸出する場合、日本のコメについているとされるカツオブシ虫の薫蒸が必要となる。その薫蒸施設は横浜市に1カ所あるだけで、処理能力も年間3000トンと低いため、農水省は全国に8カ所程度の薫蒸施設を作ることを検討している。設備不足もあり昨年1年間のコメの対中国輸出はわずか96トンに過ぎない。将来的に100万トンの輸出量に持っていくためにはさらに増設が必要となる。
 農水省は中農集団と連携して戦略的なマーケティングなどを進める「中国輸出促進協議会」の設立を検討している。さらに与党・民主党は3月にも地方自治体や生産団体、食品加工業者からなる訪中団を検討している。
 
 昨年12月に訪中した関係者は「日本に来る中国人観光客に電気炊飯器が人気で、飛ぶように売れており、そのことからも米飯への関心の高さが分かる。安心で品質のいい日本のコメは十分競争力がある。対中国輸出が増えれば、低迷する米価を維持することにもつながる」と話している。

攻める農業 中国へ輸出!No2

2011年03月11日 17時49分45秒 | 魚沼産コシヒカリ・農業

消費増大で中国の農水産物貿易は輸入超過
果樹、花からラーメンまで各地に輸出機運

 この30年間に平均約10%という高度経済成長を遂げてきた中国。日本の「通商白書」は成長に伴い富裕層が増加し、20年には1億人を超えると予測している有望市場だ。
 国民の食生活のレベル向上で中国の農水産物貿易は、輸出・輸入ともに年々増加している。中国政府の統計によると、08年の輸出額は405億ドル、輸入額は587億ドルと、182億ドルの輸入超過になっている。輸出相手国は日本が最大で77億ドルとなっている。
 一方、日本の農水産物の輸出先をみると、09年で1位が香港の991億円、次いで米国731億円、台湾585億円で、中国は4位で465億円にとどまっている。対中輸出の内訳では加工食品と水産物が7割を占めている。10年1~11月では中国への輸出が前年比20%増と大幅な伸びになっているが、生産者団体や加工食品メーカーなどが個々に続けているのが現状だ。
 北海道漁業協同組合連合会は「道産水産物を世界へ」をキャッチフレーズに、北海道ブランドの水産物を全世界に輸出し、中国へは秋サケやコンブなどを輸出している。国内での魚価低迷の対策と国内で需要のない魚種やサイズ品の販路拡大のために輸出に取り組んだことがきっかけという。輸出によるプラス効果としては、秋サケの単価(浜値)が04年1キロ当たり213円だったのが、09年には317円に上昇したという。
 また、北海道のホクレン農業協同組合連合会やホクレン通商はLL(ロングライフ)牛乳を上海、香港などへ輸出している。当初、顧客は在留邦人や香港の一部富裕層だけだったが、きめ細かな販売対策を進めた結果、今では日系デパート、量販店だけでなく地元スーパーやコンビニエンスストアにも並べられるようになった。
 08年の中国産粉ミルクのメラミン混入問題で、香港政庁は中国LL牛乳を禁輸したことから、日本製品の香港への輸出数量は2・7倍に急増したこともあった。09年度には上海など7都市9店舗でLL牛乳の販促セールを実施。この結果、前年に比べて2・3倍ほどに増えたという。
 青森県では「同県農林水産物輸出促進協議会」が中心となって04年から、中国や中東、ロシア、アメリカを対象にリンゴ、ナガイモ、ホタテなどを輸出している。コメについては07年度から「青森県産米輸出研究会」が中心とって、県産米の販路開拓に取り組んでいる。中国からバイヤーを産地へ招き商談会を開催している。
 岩手県の水産物加工会社「川秀」は、北海道や青森、岩手に水産加工場を設置し、三陸産のアワビやナマコなどを乾燥品にして02年から輸出を開始。中華料理の高級食材として、中国への輸出実績を伸ばしている。取引が増えたことにより、浜での買い取り価格が上がり漁業者の収入増につながっているという。
 
福島県の「同県会津喜多方物産協会」は、みそやしょうゆ、ラーメン、農産物加工品などの喜多方市の特産品を中国や台湾、香港へ輸出している。会員の酒造業者が欧米や中国などへ日本酒などを継続的に輸出していたことから、日本酒以外の農産物についても輸出しようという機運が高まり07年度から輸出に取り組んだ。09年度は福島県や福島県貿易促進協議会などと連携しがら、上海市や台湾・台北市、香港の百貨店などで「喜多方物産フェア」などを開催した。
 日本一の花き生産県である愛知県の卸売市場「豊明花き」は、洋ラン鉢物を中国や中東へ輸出している。卸売市場の特性を生かして、県内だけでなく日本中で生産された秀逸な花き鉢物を紹介している。長野県の「信州下伊那くだもの直販」は09年から、市田柿(干し柿)やなしなどを台湾や中国へ輸出している。中国では「りんご・なしのフェア」を開催したこともある。
 このほか、兵庫県の「財団法人神戸みのりの公社」は、100%神戸市内産の欧州系ワイン専用最高級品種を原料とする神戸ワインを中国や香港などへ輸出する。このワインは、本場フランスの超難関とされるワイン醸造の国家資格であるエノログを取得した醸造士が、「神戸ブランド」としてボトルやラベルにこだわったワインづくりを手がけているもので、富裕層に受けているという。09年度は中国(上海市)で1万270本が販売された。今後も高額・高品質商材を神戸ブランド商品として販売を展開する予定だ。
 農水省はこうした全国の生産者や加工業者を、今後設立を予定している「中国輸出促進協議会」に取り込んでいく考えで、官民一体の〝国家プロジェクト〟として日本の農水産物の中国輸出戦略を進めていくことにしている。

フランスワインをしのぐカリフォルニアワインの魅力って何ですか?

2011年03月11日 17時49分02秒 | グルメ・特産品、新製品
 

中川ワイン販売オーナー・中川一三さんに聞く

2011年03月10日(木) 現代ビジネス 内藤忍
 
 今回は、日本におけるカリフォルニアワイン輸入元のパイオニアといわれる、中川ワイン販売の中川さんです。
 中川さんは、カリフォルニアで開催されるワインオークションに毎年参加し、希少なカルト・ワインの買い付けをされており、現地の文化・人にも精通している業界屈指の存在です。
 そんな中川氏が所有する希少なカリフォルニアワインが眠る部屋で、実施されたインタビューをお届けします。

色々なワインを飲んでいるうち、いきついたのが「カリフォルニアワイン」

内藤: 中川さん、今日はよろしくお願いします。
中川: よろしくお願いします。
内藤: 早速ですが、中川さんがワインビジネスを始められたきっかけを教えてください。
中川: ビジネスという意味では、僕の甥がやっていたワインビジネスを4年半ほど前に、息子と一緒に引き継ぐことになったのが始まりです。もちろんそれ以前からワインとは出会ってはいたわけですが(笑)
内藤: 中川さんは、いつワインと出会われたのですか?
中川: 1959年にアメリカに行った時ですね。当時は、アルコールはあまり飲めなかったんです。飲んでいたアルコールは日本酒や老酒など・・・。僕は野菜は一切食べないのですが、友人から「ワインは身体にいいから」と勧められ、ワインを飲むようになったんです。
内藤: なるほど。はじめは健康のためだったんですね。中川ワインは甥っ子さんがはじめられたということですが、その後どのように展開されてきたのでしょう?
中川: はじめはフランスワインの方が多かったですね。ただ飲んでいるうちに、自然とカリフォルニアワインの美味しさに目覚めました。1990年代になって、カリフォルニアワインは一気に変化し、よくなったんです。
内藤: ヴィンテージが90年ということですか?
中川: そうですね。もちろん、その前からカリフォルニアワインは流通していましたが、農家の方が副業でワインづくりをしているケースが多かったんです。82年頃からニューヨーク・シカゴの引退したお金持ちがカリフォルニアに移り住むことにより、資本が増え、発展したわけです。
 アメリカ人が余生をすごしたいと思う土地がカリフォルニアなんですよね。そういうわけで、ビジネスで成功した人たちがカリフォルニアに移住し、趣味でワインビジネスをはじめ、カルト・ワインがつくられるようになった。それが90年頃の話になります。
内藤: ワインビジネスをされていて、世界中のワイン情報が集まってきた。そして、色々なワインを味わううち、「(カリフォルニアワインは、)やっぱりちょっと違うぞ」と思って、カリフォルニアワインにいきついたということでしょうか?
中川: そうですね。カリフォルニアワインとフランスワインの両方を提供していても、カリフォルニアの方が圧倒的に評価が高かった。カリフォルニアワインとフランスワインを一緒にだすと、カリフォルニアワインはあっという間に空になってしまい、フランスワインのラトゥールやマルゴーなんかが後に残ってしまうという・・・。ここ15年くらいそういう傾向ですね。
内藤: カリフォルニアワインとフランスワインをブラインドテイスティングすると、味では完全にカリフォルニアワインが勝っているということでしょうか?
中川: 味だけでいうとカリフォルニアワインの方が圧倒的に美味しく、フランスは勝てていないと、私は思います。ただフランスワインはやはりその名前、ブランディングによって一定の評価を得ているのです。
内藤: カリフォルニアワインについては、知っている人が少ないですもんね。
中川: そうです。少ないですよ。カリフォルニアワインは、分かる人には分かるので、すごい勢いではまっている人も多いですが。
 今は、中国人がカリフォルニアワインにあまり興味を示していないから入手も楽ですよね。
内藤: これから中国人の興味がカリフォルニアワインに向かってくると、ボルドー5大シャトーのような存在になるのでしょうか?
中川: それは、あまり考えられないですね。中国人向きなのはボルドーの中でもラフィットのみですから。やはり彼らにとっては、ブランドが重要でしょう。
 僕はラフィットやムートンを飲んで、美味しいと感じることは、正直あまりないですね。
内藤: (笑)「ブランドによって評価されている」と。
中川: はい。

ニセモノワインを見分けるポイントは、「信用」「出自」

内藤: 保存状態も、かなり違いますよね?
中川: もちろん違いますね。それから最近はニセモノのワインがかなりでまわっているので、気をつけないといけない。オークションに出品されるものでも、ニセモノが増えているんです。
内藤: 本物とニセモノの見分けはつけられるのでしょうか?
中川: いやー・・・ワインをよく飲んでいる人でもわからないです。
「誰が所有していたワインなのか?」というのが、見分ける上での大切なポイントになってきますね。
 あまりにワインの値段が上がりすぎたことが原因ですね。フランスの場合は、いいヴィンテージのもの。つまりは、61年物や82年物はニセモノが多く出回っていますね。ニセモノをつくると、価格として50~100倍くらいで売れますから。
内藤: 82年物というのは、どうしてでしょう? 高く売れるからですか?
中川: 82年に大きく値上がりしたからです。価格が20~30倍になりましたね。
内藤: 生産されたよりも相当な量のニセモノがでまわっているということですね?
中川: そうですね。
内藤: だまされている人は、それがニセモノだとわからないから、飲んでみて「やっぱりうまいなー」と言って、満足してしまうわけですよね。そもそも普通の人は、ワインを頻繁に飲み比べているわけではなく、何年かに一度やっとの思いで買って飲む。なので「まぁ、こんなものかな?」と少し疑問に思ったとしても、「美味しい!」と言うしかないんでしょうね。
中川: そうですね。2週間前にアメリカのヨセミテに行ったのですが、その時に会った友人から面白い話を聞きました。ある会で、彼が真っ黒なワイングラスにワインをついで提供したところ、そこにいる大半の人が「これは素晴らしい赤ですね」と称賛したそうです。
 ところが、実際は白だった!(笑)
内藤: なるほど(笑)人の感覚はそれぐらいのものなんですね。
中川: ワインをよく飲んでいるプロフェッショナルでも、そう答えたそうです。
 赤ワインを5・6本飲んだ後に、中の色が見えない黒いグラスでワインをだされ、「赤だ」と思ったわけです。
 ちなみに、その時に提供された白ワインは、ショップには一切並ぶことはなく、メーリングリストでのみ売られている極上の白ワイン。売ると価格が5倍程度にすぐにはね上がる希少なものだったそうです。
 
内藤: 中川さんは、ニセモノのワインを飲んだら分かりますか?
中川: 分かりません(笑)もちろんコルクがいたんでいたり、極端にひどいものだったら分かりますが・・・
内藤: 中川さんレベルの人が分からないとなると、誰にも分からないということでしょうね。
中川: 分かる人もいるんじゃないですか(笑)
内藤: クオリティーは、まぁこれぐらいのものかな。保存状態の影響もあるだろうしな。みたいな。
中川: そうですね。保存状態といえば、自宅でもワインセラーをもっている人が多いと思いますが、意外とあれにはよくない点もあるんです。ワインセラーの中に入れておくと、24時間振動がある環境なので、中のワインが熟成しすぎてしまう。本当はワインセラーの中のワイン1本1本にクッションをしき、紙で一つ一つ仕切って積んで保存するべきでしょう。そうしないと、ワインの寿命は半分くらいになってしまいますね。
内藤: なるほど。

フランスワインをしのぐカリフォルニアワインの魅力って何ですか?No2

2011年03月11日 17時48分20秒 | グルメ・特産品、新製品

ワインは(あてっこするのではなく)純粋に楽しむべきもの

中川: 僕はブラインドテイスティングはあまりやりたくないけれど、以前やってみたことがあるんです。そういう時、僕の顔をみると皆が「カリフォルニアだ」と思うので、わざとフランスワインをだしてみるんです。すると、フランスワインなのに「カリフォルニアだ」と答える人が圧倒的に多いですね。
内藤: でも実はフランスだという(笑)先入観ですよね。
 白と赤がわからないくらいですからね。やはり眼をつぶって飲むとそれだけ情報量が減るので、わからないということなんですね。
中川: 人間の感覚って、けっこうそういうものですよね(笑)
内藤: グラスや温度、食事との相性、どういう環境で味わうか?によっても変わってくるわけですよね。
中川: 極端な話、30種類のワインの中に1つグレープジュースを入れてブラインドテイスティングをしても、それがジュースだとわからずに点数をつけ、「このワイン、意外と軽いね」などとコメントする人も多いですよね。実際アメリカで試しにやってみたところ、かなり大勢のワイン愛好家が見抜けず、点数をつけましたからね。
内藤: 見抜けないんですね。それもワインの素人ではなくプロフェッショナルの会で?
中川: そうですね。よくワインを飲んでいる方々の会ですね。その程度なんです。
内藤: その程度ですか・・・
中川: だから僕はワインはあてっこするべきでなく、純粋に楽しむべきだと思っています。
 ロマネコンティも、紙コップやお茶碗で飲んだら全く美味しくないでしょ?
内藤: 本当にそうですよね。僕は昔、プラスチックのコップで「これがロマネコンティだから」と飲ませてもらったことがあるのですが、「えっ これがそうなの?」と思いました(笑)
中川: だいたい皆、ロマネコンティを飲んでがっかりするんですよ(笑)
内藤: 要するに値段が異常に割高ということですかね?
中川: 今は、カリフォルニアワインでロマネコンティより値段で上をいくものもありますね。もし30万円で買えるロマネコンティがあったら、それはニセモノと思っていいでしょうね。
内藤: (笑)やはりロマネコンティにもニセモノがあるんですね。
中川: 本物の5倍程度の量のニセモノがでまわっているといわれますよね。
内藤: ニセモノというのは、空瓶につめるんですか?それともニセモノのエチケットをつくってはるとか?
中川: ニセモノのエチケットはいくらでもつくれますからね。貨幣とは違って罪は軽いですから、偽造がしやすい。
内藤: なるほど。ではだまされないためにはどうすればいいのでしょう?
 
中川: ワインは「信用」以外にないですね。ワインオークションも最近はニセモノがはびこっているので、気をつけた方がいいというのは、よく聞きます。
内藤: 「誰がもっていたか」というのが大切なんですね?
中川: 「どこからでたか」ということですね。
内藤: それか自分でプリムール(ワインの先物買いのこと)を買って、持っているか?ということですかね。時間がかかりそうですが・・・
中川: 30年くらい前からワインをもっている人は、今大儲けしていますね。
内藤: そうなんですね。
中川: 日本は買ったワインを売ることができないんですよ。
内藤: セカンドマーケットがないということですね?
中川: そう、セカンドマーケットがないんです。僕の知人で、40年前に大量にワインを買った人がいるんです。
 彼はニューヨークと香港でワインビジネスをやっているのですが、後からそれを売って、笑いがとまらない程、儲かったみたいですね。
内藤: 売るルートがあるということですね?
中川: そうなんです。いくらでも売るルートがあるんです。彼は一時ワインを20万本くらいもっていて、今は8万本くらいですかね。もう年なので、ワインを買うのはやめて、売ってしまいましたね。
内藤: それはビジネスというより趣味ですか?
中川: いや、ビジネスですね。欲しいワインがある時は、彼に頼むと用意してくれるんです。
内藤: すごい話ですね。
中川: 彼から買ったワインで一番すごかったのが、1992年物で売り出し価格が1本50ドルのもの。
 そのワインの20本しかないマグナムのうちの1本を買ったんです。僕が買った時が30万円。それが3・4年で450万円ぐらいまで価値が上がりましたね。
 残念ながら、僕は(お金にかえることはなく)すべて飲んでしまいましたが(笑)
内藤: 豪快ですね(笑)

石油ストーブのコロナ、農業に本格参入!

2011年03月11日 17時47分40秒 | 魚沼産コシヒカリ・農業

住宅設備機器メーカー「コロナ」(新潟県三条市)は8日、グループ会社の農業生産法人「コロナアグリ」が4月1日に宮城県角田市内に事業所を開設し、コメ栽培など農業に本格参入すると発表した。

 
昨年4月から三条市内で水田3ヘクタールなどの耕作を始めたが、今年は2か所の水田で16ヘクタールを栽培。収穫量は68トンを見込み、野菜などと合わせた年間売り上げは5000万円を予想している。
 
 コロナ本社周辺は水田が広がり、従業員にも農家出身者が多いなど、同社にとって農業は身近な産業。これに参入することで、担い手不足や耕作放棄地拡大を食い止め地域活性化に貢献したい考えで、同社の販売網や生産管理手法を生かせば採算も取れると判断した、という。
 
 今回、角田市内で土地5000平方メートルを購入し、事業所や倉庫、作業場などを建設。投資総額は約8000万円を見込む。耕作地は、地元の農家40人から22ヘクタール(水田10ヘクタール、大豆などの穀物用に7ヘクタール、ジャガイモ、大根などの野菜の畑5ヘクタール)を借り入れる。地元で熟練農業者2人、若手就農希望者4人を採用。本社から派遣される役員1人との7人体制で、化学肥料を使わず、農薬も減らす栽培を行う。コメは主にササニシキ、ひとめぼれを作る。
 
 コロナが昨年、コロナアグリを設立し、農業分野に参入したことを知った角田市の農家らが市を通じて、耕作放棄地などの提供を打診。コロナ側には他にも県内外から申し出があったが、まとまった土地が確保できることなどから角田市に決め、昨夏から地元説明会などを行ってきたという。
 
 猛暑だった昨年のコメの収穫量は6トン。コロナの社員食堂や同社の取引先への贈答用がほとんどで、一般販売はごくわずかだったが、今年からは地元農家と協力し、一般販売も行う。角田市では来年以降も耕作地を増やし、3年後には黒字にしたい考えだ。
 
 8日に新潟市内で記者会見したコロナ広報室の松平文隆副部長は「自分たちで作ったものを食べられ、福利厚生になるうえ、地域も元気にできる。早く採算に乗せたい」と語った。
 
2011年3月9日23時31分  読売新聞)
 
NHKニュース
 
2010年4月1日 株式会社コロナ

 株式会社コロナ(本社:新潟県三条市 社長:内田 力)は、農業生産法人 株式会社コロナアグリを設
立し、農業事業に本格参入します。
 株式会社コロナアグリでは、大地と水と空気にやさしい循環型農業で、安全・安心で新鮮な農産物を
求めやすい価格でお客様に提供することを目指すほか、企業経営ノウハウを活かした新しい農業のあり
方を提案することで、お客様の健康増進や地域・社会の活性化に貢献したいと考えています。また、農
業体験を通して「食」の大切さや感謝の心を育む「食育活動」を様々なパートナーと協働で進めてまいり
ます。
 具体的には、自然由来の微生物による「土づくり」を基本とした有機栽培の徹底と品種別栽培方法の
確立及び普及を地域農家やパートナーとの連携により目指すほか、GAP(農業生産工程管理)(※)に準
拠した品質管理体制を徹底するとともに、ものづくりの「見える化」を進め、消費者から安心して購入して
いただけるように取り組んでまいります
 
 また、農業の担い手不足が深刻な地域において借地による「援農活動」を進め、地域の皆さんと協働
で耕作面積の拡大と農業の活性化に取り組んでまいります。
当社は、「快適・健康で心豊かな生活になくてはならない企業」を企業理念とし、暖房機器、空調・家電
機器等の製造販売のほか、近年では世界初の環境配慮型高効率給湯機「エコキュート」を開発し社会
貢献に努めてまいりました。農業事業への参入は、この理念を継承し、健康で心豊かな社会づくりに寄
与する新しい農業の創造を目指すものです。
 
 当社グループの株式会社栃尾コロナでは昨年、新潟県三条市と特定法人貸付事業制度による借地
契約を締結し、2.9ha の農地に食用米やそばを農薬・化学肥料不使用栽培により生産しました。生産し
た米は社員の健康増進と生産性向上のために、現在、社員食堂3ヶ所へ供給していますが、今後、新会
社はグループ会社の農業事業を引継ぎ、一般市場への販売も視野に入れ事業拡大に取り組んでまいり
ます。
 
※GAP(農業生産工程管理)=Good Agricultural Practice の略称。食品の安全確保のための農業経営管理手法のこと。
【「農業生産法人 株式会社コロナアグリ」について】
□ 商号 : 株式会社コロナアグリ
□ 代表者 : 代表取締役 内田 力
□ 本店所在地 : 新潟県三条市東新保7-7
□ 新潟事業所 : 新潟県三条市北潟104-1
□ 設立日 : 2010年4月1日
□ 主な事業内容 : 農産物の生産、加工、販売、卸売
□ 決算期 : 3月末日
□ 資本金 : 200万円
□ 株主 : 株式会社コロナ 25%、その他従業員 75%
 
本件についてのお問い合せは下記へお願いいたします。
株式会社コロナ 広報室 http://www.corona.co.jp
〒955-8510 新潟県三条市東新保7番7号 TEL:0256-32-2111 E-mail:info@hode01.corona.co.jp
“あなたとともに夢・・・”未来へつなげる農業を・・・
コロナ、農業生産法人を設立 農業