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攻める農業 中国へ輸出!No2

2011年03月11日 17時49分45秒 | 魚沼産コシヒカリ・農業

消費増大で中国の農水産物貿易は輸入超過
果樹、花からラーメンまで各地に輸出機運

 この30年間に平均約10%という高度経済成長を遂げてきた中国。日本の「通商白書」は成長に伴い富裕層が増加し、20年には1億人を超えると予測している有望市場だ。
 国民の食生活のレベル向上で中国の農水産物貿易は、輸出・輸入ともに年々増加している。中国政府の統計によると、08年の輸出額は405億ドル、輸入額は587億ドルと、182億ドルの輸入超過になっている。輸出相手国は日本が最大で77億ドルとなっている。
 一方、日本の農水産物の輸出先をみると、09年で1位が香港の991億円、次いで米国731億円、台湾585億円で、中国は4位で465億円にとどまっている。対中輸出の内訳では加工食品と水産物が7割を占めている。10年1~11月では中国への輸出が前年比20%増と大幅な伸びになっているが、生産者団体や加工食品メーカーなどが個々に続けているのが現状だ。
 北海道漁業協同組合連合会は「道産水産物を世界へ」をキャッチフレーズに、北海道ブランドの水産物を全世界に輸出し、中国へは秋サケやコンブなどを輸出している。国内での魚価低迷の対策と国内で需要のない魚種やサイズ品の販路拡大のために輸出に取り組んだことがきっかけという。輸出によるプラス効果としては、秋サケの単価(浜値)が04年1キロ当たり213円だったのが、09年には317円に上昇したという。
 また、北海道のホクレン農業協同組合連合会やホクレン通商はLL(ロングライフ)牛乳を上海、香港などへ輸出している。当初、顧客は在留邦人や香港の一部富裕層だけだったが、きめ細かな販売対策を進めた結果、今では日系デパート、量販店だけでなく地元スーパーやコンビニエンスストアにも並べられるようになった。
 08年の中国産粉ミルクのメラミン混入問題で、香港政庁は中国LL牛乳を禁輸したことから、日本製品の香港への輸出数量は2・7倍に急増したこともあった。09年度には上海など7都市9店舗でLL牛乳の販促セールを実施。この結果、前年に比べて2・3倍ほどに増えたという。
 青森県では「同県農林水産物輸出促進協議会」が中心となって04年から、中国や中東、ロシア、アメリカを対象にリンゴ、ナガイモ、ホタテなどを輸出している。コメについては07年度から「青森県産米輸出研究会」が中心とって、県産米の販路開拓に取り組んでいる。中国からバイヤーを産地へ招き商談会を開催している。
 岩手県の水産物加工会社「川秀」は、北海道や青森、岩手に水産加工場を設置し、三陸産のアワビやナマコなどを乾燥品にして02年から輸出を開始。中華料理の高級食材として、中国への輸出実績を伸ばしている。取引が増えたことにより、浜での買い取り価格が上がり漁業者の収入増につながっているという。
 
福島県の「同県会津喜多方物産協会」は、みそやしょうゆ、ラーメン、農産物加工品などの喜多方市の特産品を中国や台湾、香港へ輸出している。会員の酒造業者が欧米や中国などへ日本酒などを継続的に輸出していたことから、日本酒以外の農産物についても輸出しようという機運が高まり07年度から輸出に取り組んだ。09年度は福島県や福島県貿易促進協議会などと連携しがら、上海市や台湾・台北市、香港の百貨店などで「喜多方物産フェア」などを開催した。
 日本一の花き生産県である愛知県の卸売市場「豊明花き」は、洋ラン鉢物を中国や中東へ輸出している。卸売市場の特性を生かして、県内だけでなく日本中で生産された秀逸な花き鉢物を紹介している。長野県の「信州下伊那くだもの直販」は09年から、市田柿(干し柿)やなしなどを台湾や中国へ輸出している。中国では「りんご・なしのフェア」を開催したこともある。
 このほか、兵庫県の「財団法人神戸みのりの公社」は、100%神戸市内産の欧州系ワイン専用最高級品種を原料とする神戸ワインを中国や香港などへ輸出する。このワインは、本場フランスの超難関とされるワイン醸造の国家資格であるエノログを取得した醸造士が、「神戸ブランド」としてボトルやラベルにこだわったワインづくりを手がけているもので、富裕層に受けているという。09年度は中国(上海市)で1万270本が販売された。今後も高額・高品質商材を神戸ブランド商品として販売を展開する予定だ。
 農水省はこうした全国の生産者や加工業者を、今後設立を予定している「中国輸出促進協議会」に取り込んでいく考えで、官民一体の〝国家プロジェクト〟として日本の農水産物の中国輸出戦略を進めていくことにしている。

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