やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

大雪 樹氷 スノーシュー 津軽文化と北秋田のまたぎ文化

2022-02-12 13:21:32 | 山旅(国内)
前回に続いて二回目の東北ツアーから帰ってきた

大雪警報が出ていて、テンション上がるすごい雪を楽しめた。
(雪国の方は本当に大変だと思うけど)


今回は、毎日、八甲田・白神山地十二湖・森吉山の樹氷を歩いた。

八甲田のモンスター

特大のスノーモンスターの中を
スノースキー・ワカンジキ・スノーシューで毎日歩き、
酸ヶ湯温泉・ランプの宿青荷温泉・不老ふ死温泉・乳頭温泉鶴の湯
と、前回に続く秘湯・名湯を楽しんできた。それと森吉山の阿仁スキー場ふもとの
ホテルフッシュもすてきだった。五泊六日。

酸ヶ湯温泉周辺をスノーハイク(スキーの短いの)歩くのが超大変だった
股下まで埋まりながら遊んだ。



八甲田での大雪の中のガイドさん。笑

森吉山でのモンスターと大展望 日本海や男鹿半島、白神山地も見えた
そして成長したすごいスノーモンスター群だった








日本海と一体になった黄金崎不老ふ死温泉


ランプと雪 静寂の青荷温泉




乳頭温泉「鶴の湯」の混浴露天にはお客さんたちとみんなで入った。
男女みんなで月(上弦・十日夜の月)を見ながらお酒も。お客さんのおひとりが
李白の「月下独酌」の詩を読んだ。(まじこの詩、傑作だね)
そのときに、空に浮かんでいた月は雲にかすんでいたのか、
温泉の湯気にかすんでいたのか、今は思い出せない。
その場面の写真もないし旅日記に書けないこともあるけど()
この詩を旅日記に書いておくのでみなさんで思い出してくださいね、と伝えておいた。
忘れられない夜。
そして、
空港でのお別れのことも、ここにも旅日記にも書かないけど
李白の「黄鶴楼」の詩を書いておきますね、とお伝えした。みんなで共有した秘密の時間。
またまた、心に余韻の大きな旅だったし、みなさんもとても喜んでくださった。

乳頭温泉 鶴の湯




出会いとかタイミングでそのときだけの最高の時間になる。
もう一度、私がこの同じツアーの添乗をすることになっても、
次の旅日記には、李白の詩は出てこないわけ。

田沢湖から見た秋田駒ケ岳


津軽文化に続いて、北秋田のマタギ文化を勉強した。
こんなコロナの中たけど、印象的だったのは
各地でみなさんが「来てくれてありがとう」と温かく迎えてくれたこと。
内陸縦貫鉄道で、雪の中、駅員の方がホームに出て手を振ってくれたこと。






またぎ文化を知り、魅せられた。彼らの宗教的な信念や儀式など。私たちの過ごした秋田県の阿仁。
この方は最後のシカリ 熊を苦しめないために熊の眉間を一発で射抜いた「頭撃ちの松」の異名をもつ。
鈴木松治さん。シカリはマタギの頭領。

言葉が染みる


他にも彼はこうも言っている。一日30キロも40キロも山の中を歩いていたんだって。
「山っていうものは教わるっていうよりも一緒に歩ぐうちに一人でに覚えてぐものな・・・
とにかく、山歩いて体で覚えるしかねぇんだ。経験積むことが一番だべ。
それと、自分で考えねぇとだめだ」


私もすこしマタギの言葉たちを覚えた。

私たちは自然からたくさんの恵みをもらっていて、生かされていて
自然に敬意をもって生きていくべきだと
改めて考えさせられた。こういうのを子供たちや
外国の人にも伝えたいなあと思った。


*

新しく作った熊野のオリジナルツアーは
早くも満席になりました。ありがとうございました。
(一般に公開していないけど第二弾も作れたらいいなあと思います)






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