やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

ラダック レーとチベット仏教

2018-08-31 12:09:10 | ストック・カンリ 6000m越えインド北

東京。
電車内で2週間前を
想う。


わたしの夏休み(一応)も終わり、
昨日から次の海外ツアの準備に入っている。いや。
今日の午後はモンチュラ出勤♡


次はパキスタンなんだけど、わたし、この春から夏は
ヨーロッパとモロッコで
スペインのレコンキスタやモロッコのイスラム教の歴史を
体で感じた。こっちはキリスト教の世界で
あっちは・・・とか、こっちは・・・ていう・・・
このジブラルタル海峡の向こうは・・。と。
そして夏は中央アジアのキルギス、インド北部のラダック・レー
来週はパキスタン…
キルギスのロシア正教やイスラム教の特色から
インドにしてチベット仏教、またパキスタンのイスラム教
と、時差では一時間の中のエリアにありながら、
国が違い宗教と文化が違うものを
垣間見た。
この感覚をなんと表せばいいのだろう。
なんだ?人間の歴史とか。地球の歴史とか。たとえば、
15世紀の世界とか、たとえば、6000万年前のゴンドワナ大陸とか・・・。
(自分の中で壮大すぎて表現が追い付かない。笑)

今月、(てか今月って思えなくすでに過去に感じる)ラダックの(インド北部)
ストックカンリのキャンプ場から夜に見た天の川と、接近して大きく見える火星が
その一か月前にイニルチェク氷河(キルギス)から見たものと
同じように見えて感慨深いものがあった。自分なりに。
天の川と星の位置で、国は違うけど、
同じ天空の方向を眺めているんだという感慨。この方向には
ポベータ(天山山脈の最高峰)があったんだわ、とか。

こんなふうに頭上を覆う天の川が
どれほど無限大の広さ大きさ深さなんだろうかと、吸い込まれそうになりつつ、
地球のどこに立っていても同じように見えるそのわたしたちの
意外な小さな世界。

ヒマラヤ山脈のはしにいて、北側がカラコルム山脈 その向こうは天山山脈
だという
その壮大な、または身近な、位置感覚も
ちょっと学生時代の教科書だけではとてもじゃないけど
感じることはできなくて。


*

インド北部。ラダック地方。インドでありながら、
パキスタン、中国との国境も近く、
チベット仏教が残る。レー。
少しだけご紹介するね。

レーに降り立ったところ。

8月のツアより。
このとき、私の隣の窓側の席には
わたしをご指名くださった方がいて、
このときをご一緒できた幸せをわたしは、かみしめていた。
その方も、みなさんも、
素直な喜びの感嘆を上げていらっしゃって
とてもいい光景だったの。

そうだ!この、デリーからレーへの
国内線飛行機からブロッケン現象も。


このストックカンリ登頂ツアでは、
チベット仏教を感じながら自然の中にいたいなあって思っていた。
お客さんちにも伝わったかなあ。

不思議なことに、チベット仏教文化圏にいると
すーっと、自然と自分がひとつになるのを
感じれる。

ラサを中心に中国の西部からネパールなどに
チベット文化圏が広がってる。

インド発祥の仏教が、
インドから中国や朝鮮半島を経て日本へ伝わってきている
わたしたちが知っている仏教と
インドから直接、元々のヒンズー教や土着の宗教や神秘主義と
融合されて解釈されてきたチベット仏教(密教)。
面白い、今さらだけど。



風の吹くところにたなびくタルチョ。↑うしろはストック山群。
五色の解釈は本によって違うみたいだけど、わたしの教科書には
赤が火、緑は大地、黄色は風、青は水、空は白、とある。
旗が風にはためくと祈りが風にのって広がっていくの。





そして修行者は宇宙と世界の縮図である、マンダラの図を(仏の位置とか)
心に描いて、それが同じように(宇宙そのものが)自分自身であることを
知るという感覚。(と、わたしは解釈している♪)















美しいよね。ラダック地方にもリピーターの方が多いのが
うなずける。
インドとは思えないよね。

チベット仏教のことも勉強し始めると奥が深くて
とても引き込まれる。
お客さんにも詳しい方がいらっしゃって、
シャンティ ストゥーパ(仏塔)の前では
一時間近くもどんなふうに仏教が
アジア各地に伝わっていったかなど、話が熱く盛り上がったの。

でも、ここ、レーでも、イスラム教の人口が
増え続けていて
この光景も変わるかも。町にはモスクもあって
アザーンも聞こえる。
イスラムの人々は子供をたくさん産むけど、
それ以外の宗教の人たちはせいぜい1人、2人。
だから、らしい。
デリーでも、ヒンズー教の人より
イスラムの人々が増え続けているみたい!

…もうすぐ神保町駅に着く…笑。

チベット仏教、もっともっと書きたいけど、笑
また旅先で。








2 Comments

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宗教? (can)
2018-08-31 17:34:23
宗教?
「砂漠にいて周囲を見ると変わらない景色、一つの事しか信じられなくなる」そんな文章を読んだことがある。こんな心境に一度もなったことがない、いつもいろんなものを見、接しているからなのか?
自分の理解できることしか「信じられない」いろいろなことを考えました。家族も大切に・・・・・。
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canさん (ひとみ)
2018-09-01 08:12:27
わたしは20代の頃、砂漠&灼熱の国(クウェート)に二年住んでいました。少しでも雨が降るとみんな空をあおいで家から出てきました、喜びで。
そのあとに帰国のとき、機内から中国山地の山々を上空から見たときに山の緑の豊かさと美しさに驚愕しました…。
わたしも今でも自分の理解できることしか信じられないけど、
多様な環境と宗教、文化の人々に接して、人のあったかさは同じだなあって思います。はい・・・・家族も大切です♡
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