やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

風越山 面白くなさそうな顔して…

2018-05-02 14:57:39 | 日曜登山部/ママと娘の登山日記

うちの子を含むこの5人のお嬢(小5)のいいところは、
いい子ぶらずに素直に喜怒哀楽を表現するところ。笑

楽しいときには、湧き上がってくるような満面の笑み、
つらいとき、つまんないときには、ぶすっとして不満そうな顔。

わたしの前で一切、とりつくろって我慢しながら
努力するふりをするとか、いい子を演じたり
はない。笑

わかりやすい



風越山、かざこしやまって調べると出てくるけど
地元ではふうえつさんと、呼ばれ、小学生も登るみたい。
標高1535m。信州百名山、新・花の百名山、秋にはベニマンサクの紅葉で
にぎわうみたい

この山を誘ってくれたのは
昨日からお世話になっている家のお母さんDさんで。
一緒に登ったの

標高差約900mの単調な登りの中で、
改めて、この子たちにとって、「楽しい登山」ってなんだろうって考えた。
たしかに花とかもまだ咲いてないけど。


時々見える南アルプスの白い山群の展望(日本第二位の高峰北岳とか説明しても…)→あまり興味なし
新緑がキラキラ、森林浴でき、さあ空気をたくさん吸ってね→ときめきなし
山頂直下には白山神社奥社本殿(元部分は室町時代建立)があったりの歴史ある表参道→まったく興味なし
春を見つけてみようよ、の提案に→テンション薄すぎ
馬も通っていたんだよ、駐馬場の説明看板に→「へー」とうつろな顔
アプリのなぞなぞを出してみたら難しすぎて余計に白けた。





遠慮なく子供達は

「つまんない」と言う。ふてぶてしい顔。
どの子もどの子も


左、北岳から南アルプス、聖岳まで見えてる

まあ、実はわたしも、笑、ときめきはなかった。
でもわたしは、いろんな楽しみ方を自分で作れる。
だいたい山は黙々と歩けば有酸素運動的心地よさも味わえる、
しかも絶好の天気。

面白くない登山も人生と同じなの、人生にも時々
自分は何のために生きてるのかわからなくなるときもあるじゃん?
と小難しいことを投げかけてみると、
はあ?そんなこと考えないしっ、と、
反発し、笑
逃げ出したくなったり、山だってやめたくなることあるよね?
と、言えば
はあ???っ、山をやめたいって思ったことないし💢
って、反発するし。笑
へー?そうなんだ!すごいね、と
心から思う。笑

登山は時々精神的な闘いにもぶつかる。
思い通りになることばかりじゃないことを知る。
そういうの、総合的にのりこえていってほしい、
とわたしは考える。

この子らは、そういう域に達してないんじゃな、
と、理解した。ま、そりゃそうだわな。笑

そこで、最近読んでる、8,000メートルの登山の壮絶な世界を
話して聞かせた。パキスタンのナンガパルバツドという山があってね、
と。笑(数日前のわたしのブログもみてね)
ヘルマンブールなど、彼らが詳細に書いてるからわたしも
自分のことのように、空気の薄い雪の壮絶な世界のことを
リアルに話せる。苦笑
動けなくなって這いつくばって進むこととか。
あと、山野井泰史さんのギャチュンカンでの体験を
まるで自分のことのように熱く語ってみた。
吹雪で目が見えなくて、凍りそうな中で手袋はずしてね、
こうやって岩のくぼみを、・・。と。
子供達、このときには、聞き入って、
自分の辛さも忘れて、いろいろ質問しながら歩いてた、
そしてしばらく無言になっていた、
しばらくすると、
ねえ、またさっきの話の続き教えて?
と。かわいいよね。笑


休憩でオレンジをいただく。
生き返るおいしさ!


そして、犬にも出会う。
出会いに救われる。




神社の先は岩場もあるよ、というと
楽しみの希望が!!笑


わたしはこの雰囲気は好きだなあとおもった。

有難い表参道なんだもん。


のぞいているのは

カエルの卵









山頂が近づいてくるのは嬉しい。


こうして、全員標高差900mを登りきり、
ほっ。






出会った犬も登頂してきた♪

おにぎりを食べ、今日も下山の後は
温泉にバーベキューだから、頑張って歩こう、
と励ます。

みんな下りの方が好きなんだって!♪

下りもこの子たちには長かったとおもう。

五年生。みんな少しずつ前と違う。
反発したりむきになったりするけど、
あの話してこの話して、と、たくさん一緒に笑えたし
一人の子は手を繋いできて。
五年生の子とまだ手を繋いで歩けるんだなあて
ほのぼの嬉しかったの。
生意気なくせに、じゃあこの話してっ?と
キラキラ笑ってほんとかわいい。
はーたんともまだ、時々、手を繋いで歩くけど。時々嫌がる。笑
きっと数年したら
もっと、自分で、自分で、て、なっていくんだろうなあとか
思う。
この子たちの幼なかったころと、
今と、これからを、とても思った。なんか
変わっていくの感じたの。


ウクレレのお姉さんにも出会い、一緒に歌った。



日帰り登山、めっちゃ、いいトレーニングだったと思うし
歩き終えてみると、
わたしも久しぶりに日本の山を歩けて大満足。
なかなかいい山だったと思うから不思議!
また明日もこのコースを歩きたいって思う
山病と
充実感。

子供達も、終わってみたら、やったぜって
満足と、またひとつ、自信になってるはずなの。
こういうことを、繰り返していくことは、自分の財産になるはずなの。

わたしは信じている。

こんな、子供達に付き合ってくださった
農園のDさん、本当にありがとうございました!!!


そして、この先、一緒に歩いていただくことを予定している
大人のみなさま、こんな子供達ですが
どうぞよろしくお願いいたします。


夜はビニールハウスでバーベキュー。
子供達にも高級お肉や、一本一本丁寧にお父さん自ら
さしてくださった贅沢な焼き鳥をいただいた。

そのお父さんは、
出会いは財産だから、来てくださった方には
大人子供関係なく
目一杯のおもてなしをしたいんです
と言ってくださるの。



わたしもたくさん、心豊かな人々から学ばせていただきます。


そして、この夜はお父さんに、
30年ものだとかいう、ウイスキーなどを、何種か飲ませていただいた。
カエルの鳴き声を聞きながら。