tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

買った本を読む層にケイタイの熱心な使用者はいるか?

2010年09月12日 20時32分06秒 | ニュース
さて、ブックオフのポイントカード制度が変わるという話を続ける。ところで少し昔話をしよう。

4年前の話である。結構ムチャクチャな人の使い方をする大阪にあった勤め先を「辞める」と表明した私の後任としてつれてきたのがユイさんという女性である。ユイさんはとびきりの美人ではなかったけど結構私の好みだった。で、しかも帰り道は私と同じルートだったからチャンスはそれなりにあった。ただし、話ができたのは最初のうちで、ベラベラ話をしていると、ネタが尽きてくる。あろう事かしまいには、当の私が話をするのを苦痛に思うくらいだった。

よく言うが、結婚すると女性が変化して、男性の方が「こんなはずじゃなかった」というパターンに陥る。確かに気の毒なのだが、実際変化してもらわんと困るというくらいでないと、そもそも「他者」なんぞ受け入れられない。ベラベラ話をしていた頃の私は、相当無理をしていたのだと思う。そしてその「背伸び」もあるとき限界までくる訳だ。ただし、これが結婚前に来るパターンと結婚後にくるパターンもあるのだ。で、男性は結婚すると「やれやれ」と言う感じになって、手を抜く。これがどうも女性にとって気に食わないらしい。彼女たちは曰く「冷たくなった」と。そりゃあ女性も変化するだろう。

言い換えれば、相手が変わって文句を言う前に、自分が変わらないと言うのが必須条件になる。ただし、あるとき会話が苦痛になった私のように、限界に至るまでただひたすら走らんとあかんという役回りが生じる。

さあ、あなたはできるかな?(笑)

さて、これが本論ではない。これは導入。2ヶ月くらい経ったある日、飲み会で遅くなって結局二人同じ帰り道。だが、毎日同じように帰っていた訳じゃない。こっちが残業で遅くなる時もあったし、ユイさんが遅くなるときもあった。そんな状況の二人同じ帰り道。

悪いけど、賢明なる読者の諸君はここで変な期待を持たないでほしい。確かにラブホに誘う方策もなきにしもあらず。ただし、たった2ヶ月である。のっかる方の身としても少し心もとない。で、そのまま電車に乗るのである。ただし、話は既につきた状態である。その時点で勝負は既に決まっていた。

電車に乗ると彼女はご自慢のケイタイを取り出し、なんだかんだと通信を始めた。それを見た私は手持ちの本を取り出した。これが文庫か新書だったらまだかわいいものだが、取り出したのはハードカバーの専門書だった。そしてそのまま、彼女の最寄りの駅に着くまでそのままだった。

うん、事の是非はともかく、話の本質は電車でケイタイをいじる人は、そのままいじり倒し、本を読む人は最寄りの駅か眠くなるまで読み続けるという事である。二人はずっとそのままだったのである。ということは、本を読む層にどれだけケイタイを熱心にいじるのかというデータはないけど、どちらかというと「ほどほど」に使うというのが本音だろう。私はもっぱら通話くらいだ。メールもそんなにしない。

ケイタイをよく使う層の大半は、メールを使用する。この傾向は年齢が下がるほど大きい。(http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/03/post_3249.html)ただし、この層が金銭使用の延長上にケイタイを位置づけているのかいうとどうも怪しい。またケータイクレジットサービスの利用傾向に対する調査においては、20代30代男女で今後使ってみたいという意見が60%も出ている(http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/report/060323.pdf)が、少額決済の傾向も高い。定価販売のコンビニが現在消費を牽引していることを考えても、クレジット払いする事に関しては金銭的な皮膚感覚が若干薄い若年層にしてみれば、それほど違和感が無いのかもしれない。ただし、それも皮膚感覚が「敏感に」なったとき、果たしてケイタイのクレジットにどれだけ依存するかということにもつながってくる。知りたいのは、クレジットカードが今後なくなっていく(ケイタイの機能として統合する)ことになるのかという疑問に対する答えである。確かにサイフを持ち歩く事が必要なくなれば、クレジットカードも必要なくなる。ケイタイのみになる。ただ、そうなると貨幣紙幣といった実体的お金も必要なくなるのかという質問もできよう。

ブックオフの例にしてみても、ブックオフで買った本を読む傍らで、ケイタイを熱心にいじるという振る舞いがどれだけ多くいるのか。ブックオフのケイタイポイント制もそんな風に考えるのだ。

話を少し戻そう。私の横の席でケイタイをいじり倒して彼女の中には、私が完全なる「他者」である事を意味していた訳だけど、こうした態度を取る女性の深層心理を悪く言うサイトは結構多い。「心を病んでいる」とか。ただ、そうしたサイトの書き手の大半が男性である事も確かで、あまり当てにもならない。女性が書けばもしかしたら「男性が頼りないからです」と書くかもしれない。まあ、男性依存の見解を示すことは戦闘的フェミニズムの発言から見て妥当とも思えないが。

しばらくして私はその会社を辞した。驚いたというべきか当然というべきか、ユイさんもその会社を辞した。長くいる意味を見出せなかったのだろう。その頃になると私の中のユイさんに対する印象は少し変わっていて、仕事はできるんだと思うけど、少し頼りないかなと思うようになった。ただ、頼りなさは私にも当てはまる。つきあいだしても長く続かなかったと思う。ニッコリ笑って、「おたがいがんばりましょう」「またどこかで」。それ以降会っていない。

元気にしていればそれでいいし、結婚して幸せになっていればそれがベストだ。