tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

新入社員の労働意識から見た日本の将来

2010年07月04日 21時33分45秒 | Weblog
朝日新聞を見て知ったが、実際にアクセスして見てもらった方がいいだろう。

平成22年度新入社員の「働くことの意識」調査結果

調査対象は平成 22 年度新社会人研修村(オリンピック記念青少年総合センター)に参加した企業の新入社員であるが、この時点でかなりのスクリーニングが行われている。そもそも、総数が解らないが、有効回答数は2663件となっている。そのあと55社とあるから、この研修自体、会社が新入社員研修として参加させていることがわかる。もちろん、中小企業にこうした研修へ参加させる余力は非常に少ないから、大手の企業の新人に偏ることはいうまでもない。そのためか、参加者がこれから入社する会社規模は、4000人から4999人が一番多い

実際筆者もこんな規模の会社にいたことがないから、よくわからないのだが、もうそろそろこうした「会社規模」を会社の大きさと見る基準はどうかと思う。

面白いのは、これだけの規模の会社に入った人が回答者に多かったにもかかわらず、第一志望ではなかったという人は半数強という状況だ。

仕事中心と生活中心と聞かれると、若干仕事中心という回答が強い。ただし、経年変化による仕事中心の落ち込み幅よりも、生活中心の落ち込みの方が遥かに大きいのである。おそらく生活の方法を多くの新人は知らないのだろう。

就職活動の情報源は「学校への求人票」が減少している。これは2重の意味で危険である。まず、大学の就職課の地位が落ちつつあるのだ。また、インターネットの使用などで情報が比較的得やすくなったため、大学に来る機会が減っているとも考えられる。

会社の選択理由は「会社の将来性」が極めて低い位置になった。もう会社が将来性を持つことよりも、そもそもそこで働くはずの学生が会社に将来性を感じなくなっているのかもしれない。

これは新聞にもあったが、デートか残業かと聞かれて仕事をとる人間が増えている。そもそも意識調査を行い始めてこのかたデートが仕事を追い越したことなど一度もないから、意味のある質問とは思えないが、これで熱心に働くことを期待する企業の側にしてみれば「してやったり」というハナシになるのだが、実際、晩婚/未婚が増え、少子化が進行する訳だから、どうもうまくいかない。

しかし、こうした統計をみると、本当にこれでいいのかと考えるのだが・・・。