月子日記

思うこと、好きなもの

永久欠番

2009-03-17 01:58:04 | 思い
今日は一日所長の件でのいろんな後処理に
おわれた。

所長代理として、いま、もうひとつ上の上司が
本社からきている。
この彼、実は母が亡くなったあと、夫への気持ちを断ち切った
あとから始まったわたしの恋の第一番目のひと。
この方とは片思いでしたが....
しかし、いまではなんか、なぜかわからないけど、
わたしはこの人にはけっこう気楽に接している。
やり手の方なので、みんな一目置いてるし、仕事には厳しい
上司なんだけど、わたしはあまり気にならない。
なんでも笑いとばしてる。
不思議なんですが、わたしは相手によって、空気が変わる
人です。
好き嫌いではないんです。
なんでしょう、うん、わたしは元来人見知りをするので、
相手の心がオープンだとわかるとこちらも自然に心を開ける
というか。
この上司、クールにみえて、しゃべる、しゃべる。
おかげで、所長のことでブルーにならずに日々をすごせそう。

職場は二階に休憩室がある。
わたしは今日そこにたくさん遺された所長の洋服や
私物の整理をした。彼はいつも営業所で洗濯もしていた。
わたしは最近はタオルなどのついでに彼の下着も干したりしてた;;
そこには野球部だった彼のユニフォームやグローブ、喪服
ほとんどの衣類があった。
ユニフォームの背番号は「3」

彼はたしかに亡くなった。
わたしは棺に横たわる彼をたしかに見てきた。
でもなぜか信じることができなかった。
休みをとってるだけのような、そんなぐらいにしか思えなくて。
今日も普通に業務があり、普通に世間がまわっていた。

♪ひとひとり消えた日も
 なにも変わるようすもなく
 忙しく 忙しく先へと

そう、ほんとにひとひとりこの世から消えても
世間はこうして日々変わらずまわってゆくんだ。
それはわたしが消えた日もきっと同じ。
そう思うと、人の一生なんて、なんなのだろうって思えてくる。
先の歌詞は中島みゆきの「永久欠番」
彼の背番号はくしくも「3」
そういえば、長島さんの永久欠番の背番号は「3」だったよね。
永久欠番なんだよね。ひとはみんな。代わりは誰もいないはず。
長島さんのような偉業を果たさなかった会社の野球部の
彼も、いや、まったくなにもしないであろうこのわたしでも.....

♪どんな立場のひとであろうと
 いつかはこの世におさらばをする
 たしかに順序にルールはあるけど、
 ルールには必ず反則もある

 誰か思い出すだろうか
 ここに生きてたわたしを

 百億の人々が忘れても見捨てても
 宇宙(そら)の手のひらのなか
 ひとは永久欠番

 宇宙(そら)の手のひらのなか
 ひとは永久欠番....



 



コメント
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