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Days with cannondale   デイルな日々

JIM's memo    We are Team The Lewis    肉体性を追求せよ

富士国際ヒルクライム 2012.6.17

2012-06-21 01:00:23 | Race Report




 飯の支度やら親父の相手していたら21時を回ってしまった。ダッシュでBEAT亭へむかう。23時前土浦から出発し、助手席でパーフェクトナビゲーターならず、パーフェクトスリーパー。御殿場ICを降りた頃ムクリで飯調達、あざみライン入口の須走ICすぐそばの道の駅に到着したのは1時すぎ。今回の車中泊ポイントは土砂降り。バイクを外に出しビニールシートで覆い、車に立てかけ就寝。雨音が激しく、早朝寒くて熟睡できず6時半起床。なんとか雨が上がり回復模様の中準備にかかる。幸運だ。受付とアップ50分、トイレを済ませスタート地点へ向かう。クラス別スタートで、実業団カテゴリは既にスタートしている。列の脇から中盤に入らさせてもらう。BEATは俺の2列後くらい。

 序盤はストレートで8~12%?くらいの勾配だが、集団のペースは遅くはない。一気に心拍が上がるのが分かる。SUUNTOは見ない。着いてゆく。前に先頭集団、さらに遠くにその前にスタートした集団が見える。ガツガツとした空気はない。このとき雨がパラリとくる、多分。早くもMTBの人が歩いている。ここから歩くってある意味すごい。路面はウエットだ。身体が温まってくると暑い。早くも汗がにじむ。

 ストレートが終わると勾配が一瞬ゆるみ、安堵する。しかし壁が着々と迫るのは分かっている。道幅の右から左まで勾配が緩いルートを惜しみなく使い体力温存をはかる。5km過ぎのCP1先で、泣く子も黙る、いや大人が号泣する『壁』が見えた。『キターーーーーッ』 皆様進んでいる方向があっちゃこっちゃの蛇行フィーバー。『んな蛇行しなくても、、、』と我も壁に入る、、、と、、、、はいすいません、蛇行しないと無理ーーー(泣)。選手同士の距離が迫ってくるので蛇行するにもコツがいる。周りに気を使いながら進む。遅すぎる蛇行マシンを抜きにかかると心拍急上昇で身体にくる。シンクロしたりしなかったり、黙々と皆進む。遠くから見るとなんとも滑稽な光景だろうと思った。少し勾配が緩んだ所で曇ったサングラスを後ろに回す。

 大量に噴出した汗が小雨とあいまみれ、全身が濡れる。唾液がだらっと落ちた。CP2を過ぎたあたりか4個目?の壁で限界を感じた。ふらふらになって脚を付きそうになる。しかし一度脚をついたらリスタートできなくなるため、それだけは絶対避けようと必死になった。幅広いグレーチングとウエットな路面と急勾配。目の前で落車。後でも落車の音が2回聞こえた。疲労が選手たちに蓄積されスピードも極端に落ち、ダウンシングもできず力尽きるのだ。これぞ坂地獄。それでも進むのだ。

 もうあと少しか、とその時、驚いて目が覚めた。目の前になんと『フルボーーーーイ!!!』 スタート前のメールもツイートにも気づかなかった。「ジム!!!」と声援を受けモリモリと力が沸いた。一瞬の出来事。ポッキリと折れた心が復活した瞬間。その後、2、3回うねうねっとし、一度下りが入り、最後のつづれ折り。道端の応援が最後の一滴を絞ってくれる。最後、最後、最後だ、、、

 ゴール後しばらく動けず、たったまま失神(はしていない)。残雪が見える。富士山が顔をだした。選手たちがごった返す。あざみラインを完璧になめていた私。前回挑んだのは2007年でリザルトが見つからないが、SUUNTOデータを見返すと1時間13分台だった。己の肉体以外は機材も何もかも進化しているのに+4分とは本当に情けない。しかし目標レースのツールド美ヶ原の前にこのレースに参加できとても良かったと思う。帰りは飯だけ食って風呂も入らず家路へ。往路と同様、スーパーオートマチックドライビングシステムを利用し、17時ころに土浦に到着でした。いよいよ本番のツールド美ヶ原は2週間後です。最後までモガキましょう。

 我らにゴールなどない。

雨が上がった 道の駅

 
入念にアップ  緊張を隠せないBEAT

 
スタート地点


いざ!!

 
BEATゴール

 

 

 
恥ずかしいとの事  フルボーイサンクス!!!

 
下山