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くりちゃんバス乗客減続く 栗東市運行、過去最低に

2011年07月17日 | 京都新聞
 栗東市内を循環する市のコミュニティーバス「くりちゃんバス」の乗客数低下に歯止めがかからない。2010年度の乗客数は過去最低だった前年度から1817人減少し、延べ5万8340人と、3年連続の減少となった。さらに、市は厳しい財政状況の中、バス事業費削減が急務として、一層の減便を検討している。

 くりちゃんバスは03年度から、民間の公共交通網を補完する目的で市が運行を開始した。バス会社2社、タクシー会社1社に委託して、現在、大宝循環線などバス5路線、予約してから決められた区間のタクシーを利用するデマンドタクシー1路線を運行する。料金は大人1回200円など。

 民間がバスを運行していない採算性が合いにくい場所を巡ることもあり、市は運行以来2008年度まで、毎年約7千万円の赤字を穴埋めしてきた。市は財政再建策の一環で赤字の圧縮を計画。08年10月からは日・祝日に加え、平日の早朝と夜間、土曜を運休し、09年4月からは70歳以上の高齢者に配布していた無料回数券を廃止した。これらにより、09年度からは赤字を約2千万円減らし、10年度の赤字も5200万円となった。

 市は財政再建策を一層進め、12年度までに、さらに1200万円の削減を目標に据える。採算性向上に利用客数を増やそうと、循環路線の見直しを図るが、効果がなかなか出てきていない。市生活安全課は「本来、コミュニティーバスは利用客数の少ない場所を走るものだが、苦しい財政事情のため、路線を絞り込むしかない」と市民に理解を求める。
【写真】栗東市内を中心に循環する市のコミュニティーバス「くりちゃんバス」


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