まだ何者でもない

【第９回「栄一と桜田門外の変」】

昨日放送の『青天を衝け』第９回の視聴率は、１４．５％と微減。

真の意味での「幕末」が始まった桜田門外の変と、まだ何者でもない栄一。どこで交わるのでしょうか？

以下、いつも通り。

・江戸から戻ってきた長七郎に影響を受ける栄一たち。「尊王攘夷！」と盛り上がる彼らを見ている女性陣の冷めた目。

・革命（ごっこ）はインテリのお坊ちゃんが始めるもの。

・未知に対する恐れを、とりあえず目に見えるもので解消しようとする人々。いつの世も変わらない構図。

・己の限界を知りつつ、自らの「正義」を突き進み、そして・・・今作の井伊直弼は、単なる悪役として描かれていませんでした。

・なお、直弼の命日は桜田門外の変当日の３月３日ではなく、２８日とされています。これは襲撃後に治療の甲斐なく亡くなった・・・という形にするものでしたが、白昼堂々行われた上、見物人も多かったので周知の事実になっています。

・この半年後、徳川斉昭が急死。永蟄居を受けたことによる憤死とされる一方、自身が桜田門外の変を引き起こしてしまった悔いもあったでしょう。

・幕藩体制下においては開明的な名君であった斉昭。しかし、時代の流れに追い越され、のちの水戸藩の禍根となってしまいます。