やれやれ、今日も(…ああ、もう昨日だ、日付が変わっちゃった)暑かったね。でも前からの約束があったから、友達に会いに出かけて来たよ。小さな美術館の企画展を見て、そのあとはひたすらいろいろな事を語り合った。
僕は最近ブログに書こうとしてまとまらなかったことを、会話でなら伝えられるかなあと思って結構がんばって話していたのだけれど、やっぱり相手にはうまく伝わらなかった。「よくわからない」ってはっきり言われたし、そもそも顔に「わからない」って書いてある。
でもなんだか、そう言われたことで僕は妙に安心してしまった。何しろ自分でもよくまとまらずに言っていることなんだから、そこで簡単に「うんうん、わかるよ」なんて言われるほうが困ってしまう。そう言って適当にやりすごすこともできるのに、ちゃんとわからないって言ってくれるのは、僕に対してとても誠実に向き合ってくれているってことだと思う。
正直にいうと、僕は結構な見栄っ張りで、こういうときについわかったふりをしてしまうことが多かったんだけど、こういった友人たちのおかげで、それはとても勿体無いことだったんだと思うようになった。わからないけど知りたい、ってちゃんと伝えれば、今度はわかるようにって相手もまた話してくれるかもしれないよね。
わからないことは恥ずかしいことでも怖いことでもなくて、自分がいつかわかるかもしれない何かがみつかったという意味で歓迎すべきことなんだ、と今は思う。おかげで、僕の周りに理解不能だけど興味深い友人たちがたくさんいることが実はちょっと嬉しかったりするんだ。彼らの考え方を少しずつでも理解できれば、僕の視野は恐ろしく広がるのは間違いないからね。(もっとも、どんどん変人度合いが高まっちゃうかもしれないけれど。)