此処は何処だ?何故僕は此処にいる?
「此処は、君、君は、此処そのもの。」
誰だ?君は、誰だ?僕は…誰だ?
「僕は此処、此処は此処、此処は君、君は此処。僕は、君。」
じゃあ僕は何?今まで此処に存在してきた、僕は何?僕は何処?
「君の精神は此処、此処が君の精神。精神こそが君自身を形作っているんだよ。」
じゃあ、見た目が同じでも中身が違えばそれは他人になるのか?
「そう。でも君はそうは思わない。人間は外見で判断するからね。心、精神の奥底は君にしか分からない。」
『存在は形骸に過ぎない。肉体は器に過ぎない。精神は無への過程に過ぎない。』
誰だ?
「君だよ」
『そう、君であり彼だ。』
この際だ誰でもいい。今お前の言ったことの意味は何だ?
『人は生まれた瞬間が完全だ。生まれた瞬間からテロメアは短くなり、生まれた瞬間から細胞は崩壊をはじめ代謝によって生まれたときの細胞はすべて無くなる。人は生まれた瞬間に死んでゆく。』
人は生まれた瞬間が完全といったな、だが人間はものを学ぶことが出来る。これは成長じゃ、不完全なものを知識によって完全にする作業じゃないのか?
『君は生まれた瞬間の記憶があるか?無い。だが確かに記憶された筈だ。それも記憶の劣化。』
「記憶は精神。精神は劣化する。劣化してゆく。」
『学ぶという行為、その他人生という無への過程において得る多くの、そして実はごく僅かな情報は死の感覚を鈍らせる麻酔に過ぎない。』
じゃあ…僕の、人間の人生は無駄だっていうのか?
『ある意味そうなる。だが人間とて思考できる生命体だ。情報を得、思考することによって自身を得ることが出来る。』
「自分が何であるかを知り、自分の限界を知ることが出来る。」
『劣化していくのは君自身の精神だ。』
「そして精神は此処。此処はあやふやな世界。劣化する世界。劣化している世界。」
お前は肉体は器に過ぎないと言った。その意味は?
『肉体は精神を宿す。精神も肉体も劣化する。それだけだ。』
わからないよ。
「つまり劣化してゆく肉体は精神を支えるものに過ぎないってこと。」
『脳は記憶媒体に過ぎない。眼は視覚媒体に過ぎない。全ては情報を得るための道具に過ぎない。』
「だから、器。」
『それが現実。これが真実。お前の真実。』
「重要なのは精神。でもその精神は劣化してゆく。いずれ消え往く存在は、存在する意味の無い骸と同義だよ?」
じゃあ、此処は?
「君が精神のみで存在できる世界。君の世界。君が世界。」
それに何の意味がある?
「何の意味も無い」
『お前が思考しない限りな。』
僕が考えろって、君達は僕なんだろ?僕の代わりに僕が喋ってるんだろ?じゃあそれが僕の真実じゃないか!!!!!!
「ほら、考えない。」
『お前はおまえ自身を考えていない。』
「考えることは、疑うことから始まる。」
『己の存在を疑い、存在意義を疑う。自分を否定し、世界を否定する。そこから始まる。』
「君の全てが。」
何が言いたい?
「僕たちは、君?」
さっきそう言っただろ。
『お前はそれを、他人から享受された情報を素直に信じ込むのか。』
「僕たちは、君?」
…君達は、僕?
―――沈黙―――
君達は、誰?
―――沈黙―――
僕は、誰?
―――沈黙―――
僕は、何?
―――沈黙―――
此処は、何処?
―――沈黙―――
答えは、何処?
―――沈黙―――
自分で、考えろと?
―――そうだ―――
だから僕は、今此処にいる。
「此処は、君、君は、此処そのもの。」
誰だ?君は、誰だ?僕は…誰だ?
「僕は此処、此処は此処、此処は君、君は此処。僕は、君。」
じゃあ僕は何?今まで此処に存在してきた、僕は何?僕は何処?
「君の精神は此処、此処が君の精神。精神こそが君自身を形作っているんだよ。」
じゃあ、見た目が同じでも中身が違えばそれは他人になるのか?
「そう。でも君はそうは思わない。人間は外見で判断するからね。心、精神の奥底は君にしか分からない。」
『存在は形骸に過ぎない。肉体は器に過ぎない。精神は無への過程に過ぎない。』
誰だ?
「君だよ」
『そう、君であり彼だ。』
この際だ誰でもいい。今お前の言ったことの意味は何だ?
『人は生まれた瞬間が完全だ。生まれた瞬間からテロメアは短くなり、生まれた瞬間から細胞は崩壊をはじめ代謝によって生まれたときの細胞はすべて無くなる。人は生まれた瞬間に死んでゆく。』
人は生まれた瞬間が完全といったな、だが人間はものを学ぶことが出来る。これは成長じゃ、不完全なものを知識によって完全にする作業じゃないのか?
『君は生まれた瞬間の記憶があるか?無い。だが確かに記憶された筈だ。それも記憶の劣化。』
「記憶は精神。精神は劣化する。劣化してゆく。」
『学ぶという行為、その他人生という無への過程において得る多くの、そして実はごく僅かな情報は死の感覚を鈍らせる麻酔に過ぎない。』
じゃあ…僕の、人間の人生は無駄だっていうのか?
『ある意味そうなる。だが人間とて思考できる生命体だ。情報を得、思考することによって自身を得ることが出来る。』
「自分が何であるかを知り、自分の限界を知ることが出来る。」
『劣化していくのは君自身の精神だ。』
「そして精神は此処。此処はあやふやな世界。劣化する世界。劣化している世界。」
お前は肉体は器に過ぎないと言った。その意味は?
『肉体は精神を宿す。精神も肉体も劣化する。それだけだ。』
わからないよ。
「つまり劣化してゆく肉体は精神を支えるものに過ぎないってこと。」
『脳は記憶媒体に過ぎない。眼は視覚媒体に過ぎない。全ては情報を得るための道具に過ぎない。』
「だから、器。」
『それが現実。これが真実。お前の真実。』
「重要なのは精神。でもその精神は劣化してゆく。いずれ消え往く存在は、存在する意味の無い骸と同義だよ?」
じゃあ、此処は?
「君が精神のみで存在できる世界。君の世界。君が世界。」
それに何の意味がある?
「何の意味も無い」
『お前が思考しない限りな。』
僕が考えろって、君達は僕なんだろ?僕の代わりに僕が喋ってるんだろ?じゃあそれが僕の真実じゃないか!!!!!!
「ほら、考えない。」
『お前はおまえ自身を考えていない。』
「考えることは、疑うことから始まる。」
『己の存在を疑い、存在意義を疑う。自分を否定し、世界を否定する。そこから始まる。』
「君の全てが。」
何が言いたい?
「僕たちは、君?」
さっきそう言っただろ。
『お前はそれを、他人から享受された情報を素直に信じ込むのか。』
「僕たちは、君?」
…君達は、僕?
―――沈黙―――
君達は、誰?
―――沈黙―――
僕は、誰?
―――沈黙―――
僕は、何?
―――沈黙―――
此処は、何処?
―――沈黙―――
答えは、何処?
―――沈黙―――
自分で、考えろと?
―――そうだ―――
だから僕は、今此処にいる。