goo blog サービス終了のお知らせ 

月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

家族一員

2010年01月29日 20時16分14秒 | 仏々相念(住職日記)
厄介なものだけれど・・・

新聞に山田洋次監督の記事が出ていました。
「男はつらいよ」は、落語の主人公みたいな男が大活躍する映画になると思っていた・・・
しかし、気が付いたら家族の話になっていました。

あの、とらやの居間でちゃぶ台を囲むシーンがあってこそ
国民的映画になっていったのでしょう・・・
帰ってはおじちゃん、おばちゃん、さくらにいろいろ言われ又出て行く。
分かっているけど、帰らずにはおれないのでしょう。

「人間にとっては必要な空間だってことじゃないか・・・」(山田洋次)

必要なのです・・・あなたも、あなたも、あなたも・・・
家族だから、共にいろんな気持ちを持ちながら
支えあいながら・・・

それぞれの道を歩むことになって、
この家を出て行く日が来ても、
お念仏のなかで共に出会い、大切に生かさせて頂こうよ!

坊守の父が「帰依」ということを話されたことがある。
15日仏教講座に参っていたヨチヨチ歩きの孫(義姉の長男)、
沢山の同行が参られている中、
お勤めの間皆さんの視線をひとり占めにしながら、あっちこっち・・・
叱るわけでもなく孫の行動を優しく見ておられました。

「どこに行こうとも、最後にはお母さんのところに帰って行くな~
 帰依ってこういうことなんだろうな~」

私にも帰っていくところがありました!              


冬カフェ~ミルクホイッパー~のはなし

2010年01月28日 21時08分29秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
1週間ほど前、愛用していたミルクホイッパーが壊れてしまいました。
電子レンジ対応の手動式のホイッパーだったのですが
倒れた拍子にカチャンと本体が割れてしまったのです。

ショックー
コーヒーには欠かせなかったのに・・・
息子もお気に入りだったのに・・・
同じものを、あちらこちらのお店で探したのですがみつからず・・・

電動式は泡がすぐ消えるという話を聞いていたので敬遠していたのですが
この際、電動式を試してみようと、
100円ならばと、100円ショップのSeriaで“電動ミニクリーマー”を購入!

早速、おうちでやってみると・・・
これがもう、感激!
完璧なあわあわふわふわのクリームができました!
泡もしっかりと立って、すぐには消えません。
これで、またおいしいカフェラテやキャラメルマキアートが楽しめます。
息子はというと・・・ホットミルクラテ(?)がお気に入りなのです。

四百献血

2010年01月28日 20時21分35秒 | 仏々相念(住職日記)
献血、行こうか・・・

松山にて用事があった為、坊守を誘い出掛けた。
夕方には、子どもたちが帰ってくるのでそれまでに・・・

いつもの大街道献血ルームにも寄って協力してきました。
 たった一言が
 人の心を傷つける
 たった一言が
 人の心をあたためる
その詩の如く、大切に接して頂きました。

献血の後、血液検査のはがきが送られてきます。
もう中年なんですね・・・
検査の数値が気になります。
10月より忙しさにかまけて怠け癖発揮!
美味しく頂きすぎてまたまたリバウンド・・・

思いっきりメタボなので何とかしたいと思いながら・・・
なかなか・・・太るのは簡単ですが、痩せるのは大変です。

若かりし頃は、割合簡単に体重も落ちていたのですが、
とんと落ちなくなってしまいました・・・
減量に身体が慣れてくるのだそうです。

有り余る食べ物を前に我慢、
なんて贅沢この上ありません。
食べたくても食べれなかった時代がある。
今もなお食べれない人々がいる。

大切なものを忘れてしまっています。

手を合わさせて頂いていますか・・・
いのちのおはたらきに出会っていますか・・・

大変なことになりますよ~~~(北野たけしの病気の番組のナレーション)

うれしいはなし

2010年01月27日 21時42分17秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日はSさんがご夫婦でお参りに来られました。
わたしの大好きなご夫婦です。

5年前の継職後、お取り越しのご法縁に初めてお参りさせていただいたのがK講中のSさんのお宅でした。
お取り越しのご法縁は、親鸞聖人の御遺徳に報恩感謝させていただく大切なご縁です。
初めてのご縁(いわゆるデビュー)でしたし、緊張もしていたのですが、
Sさんご夫婦は、明るく優しく迎え入れてくださいました。
お芋が好きだと話したら、帰りにお芋をたくさんくださったり、
おいしいごちそうをしてくださったり、
たのしくお話をさせていただいたり、
わたしの初めてのお取り越しのご法縁は、Sさんご夫婦のおかげでとてもうれしいご縁となりました。

そうして、今日お話しさせていただきますと
「今年のお取り越しはうちがお宿をさせてもらうけんな、坊守さん必ずお参りしてね。
 住職さん、必ず坊守さんを連れて来てね」
とおっしゃってくださいました。
うれしかったです。
ほんとうに、うれしかったです。

「またいっしょにご縁にあわせていただきますね」

感覚遮断

2010年01月27日 19時51分16秒 | 仏々相念(住職日記)
辛かったろうな~・・・

先日の愛媛新聞のコラムに足利事件のことが書かれていました。
DNA鑑定を証拠に突き付けられ虚偽の自白をしてしまう菅家さん。

外界から隔絶された状態で、無実の訴えが否定され続ける・・・
最後には無力感に襲われ身に覚えのない罪を認めてしまう・・・

怖いことです・・・

もう3年以上になります。
夕方、町方面より自坊に帰っていますと、
U警察署まえで警官が止まれの旗を振っているのです。
「あっ、可哀そうに前の車のドライバー、シートベルトしてなかったんだ」
と思ったのもつかの間、その旗を振られていたのは私に対してだった。

「あなた、シートベルトしてなかったですね!」
「見張りに立っている方の間違いでしょ!確認してください!」

「今、確認しましたが間違いなくあなたはシートベルトをしてなかったそうです!」
「私は、間違いなくしていました!どうするんですか?」

「このような場合、調書を取ることになっています。署の中に入って下さい。」

初めて取調室?に入りました。
窓もない、空気の澱んだ空間。
ドラマと同じように真ん中に机があり、パイプいすが奥と手前・・・
奥に座りこれまでの状況を書面に書かれる。
その途中、私が呼んでいた見張りをしていた私服警官が入ってきた。

開口一番、
「ワシはこの目で30年生きてきた。
 あんたに恨みは無いが、間違いなく絶対シートベルトをしていなかった!」

「それ可笑しくないですか!そしたら私がしていたという絶対はどこにいくんか!」

何も聞いてもらえず、もちろん謝罪もなく彼は出て行った。

調書を書いていた警官に訊いた、
「これ可笑しくないですか!こんなことが罷り通るのですか?
 あなたはどう思うのですか?

「どちらかを信用せよと言うなら、私は同僚を信じます。」

これは辛かったな~、密室の中で責められ
あれ?ひょっとしたらしてなかったのか・・・って一瞬思った・・・
あぁ・・・間違いなく冤罪ってあるよなって確信しました。

これも良いご縁でした・・・
信じてもらえない辛さ、痛いほど分からせてもらいました。
今までどれだけの人を疑ってきたことか・・・
そのことでどれだけの人が悲しい思いをしてきたことか・・・

申し訳ない・・・

こんな疑ってばかりの私なのに
今日も抱きしめて下さるあなたでしたね・・・

ありがとう・・・