月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

いきいきとかがやいているはなし

2009年12月22日 22時44分43秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
おひさしぶりの投稿です。
報恩講とお待ち受け法要が終わり、
本堂の片づけもようやく済みました。

本当にいいご法縁でした。
ありがたいご法縁でした。
おかげ様のご法縁でした。

まずは、お内陣のお荘厳の美しいこと。
そして境内も隅々までととのえられました。

本堂の外縁には五色の幕が張られました。
前日から寒さが厳しく、冷たい冬の風が幕を揺らします。

本堂の下陣には≪いきいき・かがやき展≫のたくさんの展示物が飾られました。
総数102点・・・書道や写真パッチワーク、ぬいぐるみ、子どもたちの絵、バッグ・木彫・・・・心のこもった作品ばかりです。
見ていらっしゃる方も感動されていたようです。

本当に寒い二日間でしたが、大勢の方がお参りくださいました。
ご一緒に『正信偈』をおつとめし、
ご一緒におみのりをお聴聞させていただきました。
ご講師の恒松先生は、歌を交えながら、いつもいつも阿弥陀さまが一緒にいてくださることを優しくおとりつぎしてくださいました。
あたたかいご縁でした。

ご一緒においしいおごちそうをいただきました。
前日、そして朝早くからお台所のお手伝いをしてくださった仏教婦人会のみなさま、ありがとうございました。

いよいよ、親鸞聖人750回大遠忌お待ち受け法要のおつとめです。
献灯・献華・献香をしていただき、おつとめ、記念式典とうつります。
ご消息など披露されました。

演奏会では、三味線や日本舞踊、ハンドベル、独唱と、みなさんそれぞれにいきいきと楽しく芸を披露してくださいました。
拍手喝采! すばらしい! 聴いていらっしゃる方々も本当に楽しそうでした。

お茶席では緊張した面持ちでお手前をしていただき、おいしいお菓子とお抹茶をみなさんでいただきました。

≪念仏あられ≫もお配りさせていただきました。

お逮夜のお座には9人の子どもたちが、色とりどりのキャンドルを手に暗くした本堂の中を行道してくださいました。
ゆらゆらとかがやくともしびのように、わたしたちはひとりづつ尊いいのちの灯を輝かせながらいかされているのだなあ・・・と味わいました。
そして、その子どもたちもいいお行儀に座って、一生懸命『正信偈』のおつとめをしてくださいました。本当にうれしいご縁でした。

親鸞聖人のご伝抄の拝読、ご法話のお聴聞をさせていただき、おやすみの時間にはおぜんざいのお接待。やわらかいお餅を、あつあつ、ふうふう・・・ああ、おいしい!

二日間のご法縁が閉じられました。
からだはくたくたですが、こころはぽかぽかでした。

「よかったねえ。ありがたかったねえ。おかげさまでねえ。」
もう、それに尽きます。

みなさんが、いきいきとかがやいていらっしゃったこのご縁にあわせていただきまして、本当にありがとうございました。

これからも、お寺もわたしたちもいきいきとかがやいていられるようにがんばります! よろしくお願いいたします。
                 

往生不退

2009年12月22日 21時26分32秒 | 仏々相念(住職日記)
皆さんのお陰です・・・

千葉から帰られ父の葬儀の喪主様の言葉。
遠く離れた地より病気で臥していた父、
気にはなるが仕事の都合、距離の問題、
帰れない現実のなかに支えて下さっていた叔父夫婦。

献身的に看ておいでになられた叔父夫婦に対し、
涙を流しながらごあいさつなされた喪主様。

このご夫妻も喜んでおられました。

千葉から車で帰られたとか・・・
12,3時間の距離、いろんなことを話しながら帰られたことでしょうね・・・
嬉しく、楽しいことで帰るのならアクセルも軽いのでしょうが・・・

いろんなことを思われるのでしょう、
歯を食いしばりながらも涙が流れ、別れを告げられる。
その背中を小6の息子さんが見ていた。

生きる上でも大切な死の教育、
この大切なご縁を頂き、人としての生き方になるのでしょう・・・

あぁ、そうなんか。人が死ぬってこういうことなのか。
こんなに大切な人を悲しませてしまうのか・・・
束の間でも優しい自分にならせて頂いているのでしょう。

テレビゲームって楽しいものです。
うちにもありますが、もう目がついていかないし酔ってしまうのです。
殺した、やった、やられた・・・
バーチャルな世界のなかでいとも簡単に殺し殺されるのです。
そしてリセットボタンで生き返る・・・
死とはこんなものだと育っていくのです・・・

大切に生き抜いてくれと仏さまになられ導いて下さいます。
決して迷うことのない世界に生まれささずにはおかないとおはたらき下さいます。

そこに気付き生き抜いてほしいなぁ~

精神的にも肉体的にもクタクタ・・・
あぁ~、みんなでどこか遠出したいな~
高速を走る車を見ながらツラツラ思う。