7月中に南アルプス南部・深南部を計画していたのですが、不安定なお天気と登山口の通行規制で流れました。
仕切り直しといきたいところですが、計画している深南部も白峰南嶺も通行止めや通行規制でしばらくはダメのようです。
お盆休みになる前にアルプスには行きたい。急遽、一昨年雲ノ平から眺めた黒部五郎岳に登ることにして北アルプスに行きました。
数年ぶりにテントを担いでのアルプス縦走(ってか往復ですが)。ザックは20ｋｇ超え、飛越新道から北ノ股岳経由で黒部五郎小屋まで一日で入り、そこで
テン泊して水晶岳往復を狙うものでしたが、初日に重荷の12時間超えの疲労で2日目は三俣蓮華岳往復止まり。３日間の北アルプスでしたが雨にも降られず
お盆休み前の静かな山を堪能しました。
黒部五郎のカール内は素晴らしい景観。囲む山は涸沢には負けますが、カールの雰囲気は涸沢よりも上という感じです。初日に人っ子一人見当たらないこの
コバイケイソウの大群落のカール内を疲れ果てて小屋を目指していましたが、雪渓や岩のバランスと花の咲く景色があまりに美しいので感動してしまいました。
黒部の源流はかつて北アルプスの秘境と言われた所です。黒部五郎のカールは雲ノ平にも負けない素晴らしい所です。
黒部五郎はあまりメジャーな感じではないですね、100名山ですが…。でも北アルプスの山の中では根張りが広く大きな山です。黒部五郎小屋から２時間半も登るのですから。カールは岩の城塞の様な奥から雪渓、草地となって広がっています。お花畑にはごうごうと雪解け水が川のようになって流れ、花が咲き乱れています。荘厳で美しい、日本の山の中でも屈指の景観じゃないでしょうか？ぼくは雲ノ平より強く印象に残りました。あの周辺は北アルプスの他の地域と違って広々として南アルプス的な感じがします。水晶岳はまた今度。