Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ラグビーの思い出

2007-01-09 07:59:18 | ひとから学ぶ
 高校ラグビーの頂点に、東海大仰星が立った。ラグビーのことはあまりわからないが、高校時代には授業でラグビーをやったくらい、長野県内では少し盛んな地域に育った。とはいえ、それほど興味のない者にとっては、やっていても楽しいという気持ちにはなれなかった。たまたまその際の体育の先生は、当時長野県のラグビー協会の理事をやっていて、高校ラグビーの決勝戦の中継では解説者だった。そんなこともあってか、体育の時間に盛んにラグビーをやった覚えがある。「つまんない授業」とは当時の感想であったが、今や妻の実家の稲刈や脱穀といえばそのつまらない授業をやっていた先生といつも一緒に働いている。実は妻のおじさんなのだ。

 それはともかく、その当時からよく思っていたのは、ラグビーほど力の差が歴然としている競技はない、という印象である。今年の全国高校ラグビーもそうであるが、スコアから少しその意図を追ってみる。長野県代表の岡谷工業は、このところの常連校である。ラグビーそのものをやっている高校が少ないから、限られてくるのだが、それでも何校か有力校はある。そのなかでも常連になるということは、県内では圧倒的な強さがあるということである。にもかかわらず、全国に行けば、あまり名も聞かない高校に0:24で負けた。岡谷高校に勝った相手は、2回戦に7:41で負け、さらにそこに勝った相手は準優勝だった東福岡に0:62で負けたわけである。この準々決勝までの得点を加算してみると、負け側ブロックは総得点7に対して、勝ち側の総得点は24+41+62=127となる。これは珍しいことではなく、高知県の土佐塾は、1回戦で東海大翔洋に0:98で負け、その翔洋は優勝した仰星に0:38で負けている。これを負け側と勝ち側の総得点で対比すると、0:136となる。ラグビーでは、完封で大差で勝ったチームが、次の試合で同じようにして負ける、ということがよくある。そして頂点に立てばよほど強いのだろうが、まだまだラグビーの世界での日本の力は弱い。

 とまあ、ある意味番狂わせのない競技だけに、観る側にも期待感がなくていけない。そんな見方をしているのは素人なのだろうが、素人だからこそ、期待したいことがたくさんあるのだ。興味のない人は、スクラムを組んでぐちゃぐちゃやっている姿を見て「面白い」と思う人はそうはいないはずだ。体力勝負だから男らしいスポーツだが、自ら授業で経験していても、楽しさはわからなかった。
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