Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

息子帰る

2006-12-17 03:59:58 | つぶやき
 全国中学校駅伝大会の応援で山口まで行った息子が帰ってきた。大会終了後に出発して今日の朝3時に帰宅した。ホテル亀福の3階に泊まっていた関係者がほとんどやられたという。発症した選手たちがまだ入院する前に接したという息子は、亀福にけっこう長い時間いたという。山口からウイルスを背負ってきたみたいな雰囲気があって要注意である。1区のみ走った松下君は、発症していなかったというが、走ったあとに熱があがり入院してしまったという。免疫力を失って発症したところからも、きっと走った選手たちの中にも体調を新たに崩した人もいただろう。

 あらためて今回の報道のいいかげんさを知った。長野県内のニュースでも、「代表校は参加したものの途中で体調が悪くなって棄権した」とあちこちの局で報道していたが、実際は発症していなかった1人だけ走って2区へつないで棄権すると最初から決めていたわけで、走れる選手は1人だけだったのである。「正確な情報を」という公式ホームページでの応援メッセージボードの投稿からもわかるように、男女のうち7校が欠場したという報道であったが、途中で棄権した学校も、走れる選手だけは走らせて棄権することを前提にしていたわけで、名前だけ参加はしたものの欠場校の数はもっと多かったわけだ。さらにいえば、北海道はどうみてもなんとか出場しただけで、欠場校以外にもとてもベストとはいえない学校が多かった。もう少し正確な報道であってほしかった。

 1走の松下君から2走の臼田君まで渡して棄権したところで、走れなかった選手たちは泣き崩れていたという。優勝候補とまでいわれ、3位以内確実と思っていただけに、落胆は大きいだろう。常に部の中心でおおらかな姿を見せていたエースへ、息子は声もかけられなかったという。この経験を糧に、とは簡単に言えるが、つらい経験であることに変わりはない。「すごい経験をした」と語れるかもしれないが、優勝でもしていたらもっと大きな思い出を作れていたわけだから。
コメント


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****