Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

またまた住基ネットから

2006-12-11 12:11:17 | ひとから学ぶ
 〝住基ネット「個人離脱」、1人削除に最大3500万〟という見出しをYAHOOで見たが、内容を確認してみると、大阪での住基ネットからの「個人離脱」を認めた大阪高裁判決を受け入れ、上告を断念した箕面市が、原告住民の「住民票コード」を削除するのに最大で3500万円もの経費がかかるという話である。サーバーがダウンする危険性があるために金がかかるというが、どういう算定なのか詳しいことはわからない。加えて、こんなに金がかかっては大変と、専門家による検討会を発足させるという。何を無駄なことをやっているんだと思うのだが、本当に働いても達成感のない仕事が増えているんだ、ということを意識せざるを得ないわけだ。

 そんなことを思いながらネット上でほかの記事をのぞいていたら、徳島新聞のページにこんな話題があった。〝来月から旧町名復活 阿波市、職員・市民は準備に大忙し〟というものだ。来年1月元旦から、合併した阿波市において、旧町名などの住居表示を復活させるといって、その作業に追われているという。「五月から本格的に始まった電算システムの変更作業は大詰め。業務を請け負っているメーカーの社員や同課職員が市役所内の電算室にこもり、さまざまなプログラム変更を進めている。」という内容を見て、「暇なことをやっている」なんて言ったら叱られるのだろうが、よくもまあ無駄な作業にみんながんばっている、と驚くわけだ。この世の中、何をしても人件費である。だから、無駄なことでも人件費はかかる。それが仕事と思ってしまえばそれまでだが、これほど非生産的な生業が活況を帯びてくると、誰が想像しただろう。かつてならありえなかったような仕事が、まさに生業となりうる。昨日も触れたように、夜中、人通りもそれほどない山間の道で、ずーっと交互通行の誘導をしている人たちをみるにつけ、これで人々は仕事の充足感を持てるのだろうか、とそんなことを思うこのごろである。同じ事は我が社にも言えることだが、「無駄」とは言ってはいけないのだろうが、素人が思う純粋な気持ちで行けば、どうみても「無駄」だと思えてしまうわけだ。
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