Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

真夜中の誘導

2006-12-02 17:00:02 | つぶやき
 どうしても間にあわせないといけない資料があって、金曜日だというのに夜11時ころまで会社でごそごそやっていた。本来ならもう少し資料を用意しようと思っていたのに、とてもそこまで手が回らない。「いつからこんなことになってしまったのだろう」と、最近は愚痴ることが多い。「そのうちなんとかなるさ」という慌てない性格なのだろう、どんどんあとへあとへと送ってきてしまった付けである。会社にもそうしたことを回避するタイプがいるもので、当初からがつがつと慌てるやつもいる。でも、今までの経験で行くなら、慌てても結果的にあともどりしたりして、手戻りが多くて同じ事になる、というのがわたしの考えであった。無駄なことを多くする人は、どんなに打合せをしても、なかなか結論が出ずに手戻りが多くなるというケースだ。ところがわたしの場合は、「なんとかなるさ」と思いながらも、無駄なことをやってしまっている。気がつけば年末ということになるが、以前にも書いたことがあるが、年末とはいえ、年度末ではないのだから、「年末」という季節感を味わっているような暇はない。

 と、そんな愚痴を言いながらも、お施主のためにできることはなんとかしている。すでに高速の通勤時間帯割引の時間は過ぎているから、なるべく一般道を利用しながら自宅まで帰る。そのついでに間に合わせなくてはならなかった資料をお施主さんに届けた。さて、あとは帰宅の途につくだけである。国道19号を松本へ南下するが、現在長野と松本を結ぶ国道19号は、あちこちで工事をしている。昼間この区間を走ると、10箇所ほどで片側交互通行をしている。すべて誘導員による指示に従うスタイルで、信号機だけに任された交互通行箇所はひとつもない。何も工事施工箇所がない時にくらべると、約1時間半という区間が30分近く余計に所要時間を要す。

 昼間のそんな交互通行も「なんとかしろよ」とは思うが致し方ない。そして、すでに午前零時という真夜中である。工事はどこもしていない。しかし、交互通行が続けられている箇所は約半分の5箇所ほどある。もちろんどの現場も誘導員はつきっきりである。要するに夜中ぢゅうこうして誘導しているわけだ。警察の指導なのか工事発注者、あるいは国道管理者の指示なのか、そのへんは知らないが、少し前なら信号だけによる交互通行だったが、何年か前からこんな姿が当たり前になった。これも仕事、と思えばいくらでも仕事はあるのだろうが、とてもつらい仕事に見える。加えてそこまでして安全を求めなければ、この国の秩序は守れなくなったのか、と不安を覚えるわけだ。もしかのとき、だれが責任をとるのか、というためだけにこんな夜中の誘導が義務化されているとしたら、この国はおかしいと思うばかりだ。道路が整備されていて、夜中のほとんど車が通らない時間帯に、40キロ規制をかたくなに守らなくてはならない、という応用性のなさと等しい世界に見えたりする。これからの冬季間も、きっとこうして誘導を続けるのだろうが、スリップして止まれない車が誘導員に突っ込む、なんていう事故がないことを望む。
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