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トレントの日記

ウォークマン 30 年

2009-07-08 23:51:59 | *Audio/Video
1週間経ってしまったが、この 7 月 1 日にソニー ウォークマンが 30 周年を迎えた。

今では iPod がポータブル・オーディオの代名詞と考える人が多いようだが、その “他力本願オーディオ装置” が何か時代を変えるような innovative なものだった訳では決してなく、所詮ウォークマンが築き上げたレールを追随して来ただけの 「真似っこ」 の域を出るものではない。

アップルという会社は、大したことでもない事柄を、さも innovative なように見せかけることに非常に長けているのである。

(それを見抜けない消費者もどうかしているのだが。)

ソニーにとっての悲劇は、創業時からの優秀で自由闊達な発想力、つまり彼らにとってこの上ない財産を軽視するようになり、後継者を育めなかったところにある。

ソニーの底力はその尖った開発力にあったのだが、次第に利益最重視、発想力軽視の “フツー” の企業体にむしろ自ら率先してなろうとしていった。井出時代の到来である。

社内にもその変革に疑問を唱える声は多いと聞く。

しかし井出が残した置き土産、ストリンガーのような糞、失礼、俗物無能経営者が舵取りをしている限り、どんどん彼らのエートスは失われていくであろう。

ソニーの復活とは、決して赤字からの脱出の事ではない。

本域で勝負する姿勢。それを取り戻す事こそが彼らの復活だと僕は思う。

現在でもウォークマンのハードウェア的な完成度がピカイチである事を見るにつけ、いつかその時が必ず来ると信じている。

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