先日発売されたヘッドフォン、ソニー MDR-570LP を買ってみた。
デザイン性重視の商品という事で、ヨドバシ Akiba 店頭には試聴機すら用意されていなかったが、確かに自分もデザインが気に入って気になり出した訳で、潔くその一点だけで購入を決めた。
主に職場の自席で集中したい時に使うのが目的。使えそうなら通勤中の電車内でも使おうかとも思っている。
フラットになるようにユニット部が折りたためるため、持ち運びに困らないところが好都合。このスイーベル式の折りたたみ機構が無かったら買っていなかった。
さて、実際に使ってみた。
量販店では実売 4,000 円を切る低価格モデルではあるが、そこはソニー。デザイン上の種々の工夫がなされており、外観に安物感は殆ど無いと言って良い。
装着感は低反撥ウレタン製イヤーパッドのお陰で悪くない。パッドが外耳部に覆いかぶさり、全体に均一な圧力を伝えるため、耳への負担は少ない。
そして音質であるが、鳴らし始めの数時間はどうしようも無い音であった。
低~中音域の解像感が著しく不足、高音域はしゃしゃり出るように甲高い音を発していた。
そのままでは全く使い物にならないため、クラシック音楽をしばらく大き目の音量で鳴らして放置しておいたのだが、数時間経ってもそれ程大きなエージング効果は得られなかった。
そこで、へヴィ・メタル (MEGADETH の最新アルバム "ENDGAME") を大音量で鳴らして数時間放置。
これが予想外の効果で、低~中音域の解像感が及第点と言えるまで向上。高音域もだいぶ落ち着いてまともな音楽を奏でるようになって来た。
高級機のような品質を求めて使う製品ではない事は確かだが、この価格でこのデザイン、装着感、そしてこの音質ならかなり買い得なヘッドフォンである。
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