酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

暖かい気持ちになった夜-2

2006-01-21 10:56:19 | Weblog
昨年末、「暖かい気持ちになった夜」のタイトルで書き込んだが、あの時の女子中学生に、昨夜また、バス停で出会った。
 とにかく、彼女の礼儀正しさには脱帽。「こんばんは」と声をかけてくれた後、「お久しぶりです、寒いですね」だって。今時の娘が、こんな挨拶できるなんて、まったく別の意味で、親の顔が観たいってものです。

 で、前回同様、私は「通飲(<痛飲>の誤植ではない。飲みに通うのだから<通飲>でイイのだ)」、彼女は「塾通い」で、バスを待ったのだが、今回もバスは遅れている(おお、神よ、感謝します)。当然のごとく、彼女との会話が始まる。

 高校生になったら、クラブ活動はナンと応援団に入って、選手たちを盛り上げたいこと。選手たちが勝ち進めば、一緒に各地に行けることも楽しみの由。

 語り続ける彼女の瞳はキラキラ輝いて、雪の結晶を見るが如し。
 「大事な時期だからカゼひかないでね」と諭したら、「ハイ、ありがとうございます」だって。 ウーッ、かわいいなぁ。

 寒風の中、やがてバスが到着。一緒に乗りこんだけれど、またまた、暖かい気持ちになった夜でありました。

 

時代劇と変わらぬ構図

2006-01-19 21:06:00 | Weblog
 建築設計偽装事件。関係者を国会に呼んで証人喚問。ようやく核心を突けるか、と思いきや、国民の代表たる国会議員よりも、彼の証人の応答のほうがはるかに上手。
 これは、国民として、喜ぶべきか悲しむべきか。
 参考人と異なり、偽証罪に問われかねない証人喚問。なぜに、彼のひとたちは、あれほど堂々とした姿勢でいられるのか。

 敢えて自民党とはいわんけど、国会議員のセンセイ方に相応に食い込んでいなければ、あんな不遜な姿勢は採れないでしょうねぇ。

 昔から、ありましたよね。
 
 「越後屋、その方も相当のワルよのぉ」
 「いえいえ、お奉行様ほどでは  ハハハハハ」
ってヤツ。時代劇の、ある種、定番のシーンですよね。

 思うに、小泉さんは、官僚(イコール・行政)を国会議員(イコール・立法)に持っていった。見事な、「政」と「官」の癒着であり、民主主義の根幹を成す「三権分立」を、時の首相が明確に崩壊せしめた証左なんでしょうね。

 この国は、この国の国民は、いつになれば「民主主義」に目覚めるのでしょうか。目覚めた時が、既に遅し、になってないことを祈るばかりです。


伝統行事の危うさ

2006-01-17 05:46:17 | Weblog
 昨夜、TVニュースでの伝統行事の紹介を見て愕然とした。

 秋田県は、松尾芭蕉が訪ねた町として知られる象潟(きさかた)でのこと。
男鹿半島でおなじみのナマハゲと酷似した伝統行事-アマノハゲ(アマノハギ)。
ナマハゲ同様に、オニのいでたちの男衆が各戸をまわり、子供たちに、「忠」や「孝」を説いていくのだが、中には、怖さで泣き叫ぶ女の子を抱えて連れ出したばかりでなく、こともあろうに、ズタ袋に押し込むシーンまであった。

 オイオイ、いくらなんでもやりすぎだろう。どっかの国の「拉致」の実演かい?
子供たちに変な被害者意識が残って萎縮してしまったら、伝統行事の意味がないじゃん。ヘタすりゃあ、「犯罪」だってば。

 「伝統」に名を借りて、「伝統」どおり、ナニをやっても良いのか。
 行事の本質を見極め、時代に即して内容を点検していかないと、「伝統」が泣くというものだ。長老の意固地に従がう必要はない。現に活動の主体となる若者たちの柔軟な対応力に期待しておく。

言葉遣い、なんかヘン?

2006-01-15 07:19:34 | Weblog
 最近、アレ?、ちがうんじゃあないの,っつう言葉遣いを耳にする機会が増えた。
 
 まずは「ご持参ください」。「持参」て、自分に使う謙譲語だよね。相手に使う尊敬語じゃないんだ。「ご」を付けたからって尊敬語にはならないんだよ。それにしては、お役所からの文書に少なくない表記なんだよね。単に「お持ちください」って書けばいいのに。お役所といえば忘れられないのが「徴収」。「徴収」って、「取り立てること」の意。役所ごときに、取り立てられてたまるか!「集金」で十分分かるってば。
 
 TVレポーターがよく使っているのが「拝見させていただいております」。なにも、そんなにへりくだるこたぁないんだ。「拝見」自体で十分へりくだっているのだから、「拝見しております」で十分。

 尊敬語と謙譲語は日本語にとって重要なファクターではあるものの、使用方法をまちがえてはなんにもならない。

あぁ、ニコン!

2006-01-13 07:05:06 | Weblog
 ついに、というか、とうとう来るべき時が来た、というべきか。
あのニコンが、フィルムカメラの製造販売を、一部機種を除いて廃止すると言う。

 製造が継続されるのはF6のみ。あとFM10っつうのも残るが、ご案内の通り、この機種は某社によるOEM。

 F2に始まり、F3・F4・F5と使ってきて、F4・F5は今も現役だ。F6も欲しい。財源難なので、もう少し先になりそうだが、これで必ずや購入することになりそうだ。
 デジタル一辺倒になってしまうカメラ業界。一部のマイナーな銘柄以外はフィルムで使うカメラは無くなる。

 フィルムのすばやい入れ方から、ウッカリ裏ブタを空けてしまった時とか、フィルム詰まり際の対処法など、写真の第一歩から習ってきた者としては、なんとも寂しい限りだが、手元にあるカメラたちを、これまで以上にバンバン使い、同時に大切にしていこうと思う。

 それにしても、「フィルム」そのものの製造販売の継続だけは、ゼッタイお願いしたい。見通しはどうなのかなぁ。

成人のブルース

2006-01-09 09:42:20 | Weblog
 成人式が数年前から大荒れ。式場の内外で、「成人」たちの暴挙が繰り返される。
 「成人」って、いったい何だろう。生まれてきて20年たったから、成人になった。そのお祝いとしての成人式、なんていうんだったら、まったくもって意義を見出せない。

 大昔、成人は、何事かをなしえた少年に与えられた称号だった。徳川時代の「元服」だ。昨日、大暴れした沖縄の新成人たちは、何かをなしえたから成人になったのだろうか? 成人として祝われたその日に、世間様に迷惑をかけて、ナニが成人か。

 例えば、中学を出て直ちに社会の荒波にもまれ、苦労の末に自我を成長させて20歳を迎える少年たちがいる。彼らこそ、「成人」と呼ぶに値しよう。ただ漠然と生きてきて、「20歳になったから、キミはきょうから成人だよ」と言われても、当人たちも戸惑うだろう。

 こんな書き込みをすると、「兵隊検査で合格するか、自衛隊に一定期間体験入隊を義務付けろ」と声高に叫ぶヤカラが必ず出てくる。そんなこと言い出す連中なんて、昨今のバカ成人と同レベルなんだから、アテにしないことだ。

 ともかく、行政が主導する「成人式」は止めよう。新成人たちが自発的にイベントなりセレモニーなりを企画し、要請に基づいて行政がこれを支援すればいいのだ。

 新成人になった芸能人なんかが、インタビューに応えて「大人になったのだから、自分の行動に責任を持たなくちゃあ」なんていうが、あれは論理が逆立ちしていると思う。「自分の発言・行動に責任を持つようになった時」、初めて、「成人」と認められるのだ。
 少子高齢化が急速に進むなか、少子化した後輩たちに跡を任せられないなんて、この国はいったい、どうなっていくんだろうね。

喪中通知

2006-01-08 14:02:51 | Weblog
 年賀状の整理も終わり、パソコンの住所録データ変更も終えた。
 
 それにしても、ここ数年、20通を超える「年賀欠礼」という名の「不幸の手紙」が年末に舞い込むようになった。完全に、「送る世代」になってしまったことが実感される。だが、そんな欠礼通知にも、「?」と言うものもある。

 一つには、その範囲。両親兄弟・姉妹は分かる。当然だろう。だが、叔父や叔母、はては従兄弟までもが、その対象とされるべきだろうか。
 もうひとつ。夏のお盆以前に逝去された人たちまで、新年に向けた欠礼通知に載せねばならないのだろうか。お盆までに逝去された人たちは、新盆で葬送されるものだと思う。いかに親族とはいえ、ムリに新年までお悔やみを引っ張る必要などなかろう。
 
 そこで提案したい。喪中に服す期間は、その年の末日までとする。ただし、例えば仏教徒の場合なら49日に満たない場合は年を越すことも止むを得まいが。

 人間は「生かされている」ものだと思う。とすれば、死者を悼むことは自然であっても、割り切って、明日へ歩みだして生きていくことのほうがはるかに大切なことだと思うからだ。人生は無情だが、それでも前進するしかないのだから。
 

ミノルタカメラ

2006-01-08 09:21:38 | Weblog
 70年代、蒸気機関車の写真を撮り始めたころ、自分で初めて買ったカメラは、コニカFTA。

当時、撮影名所(煙モクモクが期待できるポイント)に集まるファンの多くは、カメラはアサヒペンタックスだった。露出計内臓のSPが主流だったものの、その名も「SL」ってのもあった。あとは、やはりニコマートFTだったかな。キャノンはFTb。オリンパスはM-1が出始めの頃で、当時は「OM」ではなく「M」だったんだよね。たまにミノルタを見つけることもあって、SRT101なんていう型式が、なぜか記憶に残っている。

 「ミノルタ」っていうブランド。最初はその由来が分からず、社長がミノルさんなのかな? なんて想像していたのだが。
実は、「稔る田」が語源なんだって、相当後になって知ったのだった。
 
先日、友人から「ミノルタX-1モーター」っつうゴツいカメラの取説(取扱説明書のこと)をもらった。今でこそ、一般的になったモードラだけど、当時は、ニコンひとケタやキャノンF-1などにしかセットされていなかった。

ミノルタX-1モーターは、画期的なカメラとして登場したことが、取説からも見てとれる。ニコンF2のモードラが、設定したシャッタースピードによって制約があったことへのアンチテーゼとして、ミノルタX-1モーターでは、「シャッタースピードにかかわらずもモードラ運用が可能」と誇らしげに記されているところが面白い。

実際、ミノルタユーザーである友人に言わせると、「なんたってシャッターのフィーリングが最高なんだよ」とのたまう。今度、シャッター押させてもらおう。
 
当時のTTL(露出計内臓)から、TEM(TTL+AE+MOTER)を経て、今やAF(オートフォーカス)が当たり前。決して、中古カメラマニアじゃないけれど、たまに、当時のカメラで撮影すると、楽しい気分になれるのは、なぜなんだろう。

4コマ漫画へのやっかみ

2006-01-08 08:52:48 | Weblog
 40年来、朝日新聞を購読している。政治面への切り込み姿勢を買ってのことなのだが、今朝は少々怒っている。
 
 この新聞には、「ののちゃん」という4コマ漫画が連載されている。女の子とその一家を主人公としたもので、漫画家・石井さんが描く、そこはかとない笑いとペーソスが大好きなのだが、8日付け分には苦言を呈したい。
 
 ののちゃんが、雪が降ったと笑顔で飼い犬に語りかけるシーンなのだが、興味を示さぬイヌに対して、追い討ちをかけるかのように、犬小屋の屋根(なぜか開閉可能な造りになっている)を開けてまで、降ってくる雪を見せて喜んでいる---。
 
 確かに漫画なのだか、それにしても、並外れた豪雪に苦しんでいる人たちにとっては、神経を逆撫でされるように感じてしまう。意地の悪い人なら、「そんなに雪が好きなら、コッチに来て暮らしてみろ!」と言いたくもなろう。

 そんなつもりで描いたものでないことは承知しているが、同新聞の編集構成段階で、豪雪に悩む地域への配慮の気持ちが欲しかった。
 それとも、こんなこと指摘するのは所詮は、雪国に住むものの「ひがみ」に過ぎぬのだろうか。 

三連休前夜の酒

2006-01-07 18:26:57 | Weblog
 三連休の前夜、新年初の居酒屋詣で。あっしにとっては、これこそ「初詣」ですねん。
 まずはご近所に敬意を表して最寄の酒場に出没。寒い夜だったので、熱燗の杯を重ねつつ、ママさんと四方山話、プラス、雪への恨み節をうなっていたら、気分も高揚してきて、「よし、カラオケの歌い初めやるべ!」ってことになった。

 何の歌にすべぇか?なんて、メニューをめくっていたら、「こんばんわぁ!」と突然の黄色いお声。ご新規さんは、かわいこチャンの二人連れ、と思いきや、男も一人。三人ともかなりできあがっている様子。

 店には私とママさんだけだったから、カラオケのマイクもたちまち三人組の手に落ち、歌うわ、さけぷわ。そりゃあ、もぉ大騒ぎさ。

 でも、女の子(よくよく見ると、「女の子」でもなさそうだが、確実に、かわゆかった)だもん、むずかしいこと言うわけないんであって、まもなく、意気投合!
歌った歌った、みんなで歌った歌が30曲。

 お酌はしてくれるし、デュエットには付き合ってくれるし、なんとも幸せな夜ではありました。 え? ナニを歌ったかって。 私が歌ったのは、ジュリーと甲斐バンドです。ナニかご質問でも?
いやぁ、ことしはイイコトあるかもぉ。