酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

最近CM考

2008-02-29 11:26:40 | Weblog
最近のCMで、なんとなく退いてしまうのは、某ケイタイ電話のCF。白い犬がベラベラしゃべるアレである。
 犬にしゃべらせたことは面白いと思うが、風呂に入って人間に背中を流させたり、学校の教師役をやらせるのは、いくらなんでもやりすぎだろう。生徒たちが、犬の教師に一喝されているシーンなんて、かつての映画「猿の惑星」を想起させてゾッとしないこと甚だしい。

 某紳士服のCMもイヤだ。
新社会人が会社で上司に叱られているシーン。なぜか、掘北真希が現れ、まぁまぁと、仲介するようなことをし、「スーツに免じて ウンヌン」---  突然の闖入者に対して「どちら様ですか?」と、おつとり刀で問いかける上司も上司だが、鬼の首でもとったような態度で「通りすがりの掘北です」なんて、しらーっと言ってのけるアイドルにも呆れてしまう。

 植木寿の「お呼びじゃない」のようなエスプリもなんにもない、ぶっ飛んでいるだけじゃん。

 「意外性」がCMのキモなのかもしれないが、どうも好きになれないCFが多すぎる気がしてならない。

<掲出写真 よく分かる解説>鉄道輸送には「甲種(こうしゅ)」というものがある。例えば、車輌メーカーで新車が製造される。完成した車輌は、当然、しかるべき基地に配送しなければならない。そのためには、当該車輌をレールに乗せて届けることになるのだが、その際に、現に稼動している機関車の御世話になって、届けてもらう。これを「甲種輸送」といっている。
 「甲種」があるのだから「乙種」も実はある。こちらは、レールを走らせることなく、貨車に積み込んでのお届けの場合。ただ、このテの輸送は、最近は、ほとんどが陸送(道路輸送)に移行していて、近年は全くといっていいほど行われていない。
 掲出写真は、北海道まで届けられるディーゼル機関車を、JR西日本の機関車が送り届けている途中のシーンである。まぁ、コレも「通りすがり」ではあるが。

自衛隊  警察  うーん

2008-02-29 11:04:54 | Weblog
 天下のイージス艦が、こともあろうに漁船に衝突して沈めてしまったという。
なんということか。
 
 思わず10年ほど前の潜水艦「なだしお」に衝突された船のことを思い出してしまう。あの時も、海上から助けを求める民間人を、海自はなぜ救出しようとしなかったのか? と非難ごうごうだった。

 厳密には状況が異なるのだろうが、平時とはいえ、軍艦と民間船舶が衝突したことは間違いない。
 
 いったい、軍隊は「国」を守るための組織であって、「国民」を守るものではない、との説がある。とすれば、その理屈は「平時」であると「戦時」であるとを問わないということなのか。


 こんな理屈が通るなら、先の大戦時における沖縄での集団自決は軍の命令 という可能性が高くなるというもの。

 警察官の乱行や事件も続いている。秋田県の某警察官は、プライベートの時間内とはいえ、飲酒運転で物損事故を起こしている。事故から一時間以上たってから飲酒検査をしたところ、酒帯びの基準には達していなかったので訓戒にとどめたというが、なぜ、一時間以上経ってからの検査だったのか?
本人はさっさと自主退職しているという。身内に甘いのか、「臭いモノに蓋」の理屈なのか。

 ひと月ほど前、石破防衛大臣が、「ゴジラ」と「UFO」とでは、防衛出動の姿勢が異なるなどと、持論を展開したことがあった。

 民を守るべき立場を忘れた組織には、それこそ、ゴジラやUFOの鉄槌が下ることだろう。自らを律せずして他を指揮できるものだろうか。

<掲出写真 よく分かる解説>男鹿半島の主? ゴジラ、いや、ゴジラ岩。その存在はよく知られているのだが、場所については意外に知っている方が少ない。主要道沿いに在るのだが、案内カンバンもなんにもない。聞くところによると、ゴジラ岩に至る海岸は岩肌がむき出しで、いわゆる導入路の整備もされていない。従って、かかる場所で事故が起きた場合の責任の所在が明確でないことが、その理由らしい。男鹿半島は、その全域が国定公園で、夏を中心に訪れる人も多い。せっかくの名所、整備してもっともっとPRに努めるというのがスジだと思うのだが---。

冬は まだ終わらない

2008-02-23 10:19:38 | Weblog
 二月も数日を残すのみなのだが、それでも冬は、なかなか終わってくれない。

 この週末も、爆弾低気圧とかが訪問くださるようで、秋田は、今夜から明日にかけて「大荒れ」になるとのこと。現時点では、空も明るく風も強くないのだが、それこそ、嵐の前の静けさ なのかな?

撮影に出かけるか否かを問わず、起床と同時に、パソコンで「JR列車運行状況」をチェックするのだが、最近は少々溜め息が出ることが少なくない。
 なぜ?って、いわゆる荒天の予報が出ているときは、その日の夜行列車は、早朝から運休を明示されるからだ。
 確かに、夜通しで長距離を駆ける夜行列車群は、それでなくとも運行管理・車輌保守に手間取るし、翌朝の到着駅での通勤通学輸送に影響を与えることも懸念される。
 
 でも、鉄道ファンでなくとも、夜行列車の存在は、所要や急な旅立ちには重宝する列車でもある。悪天候なればこそ、ライバルの航空機が運休必至なだけに、不利な天候を逆手にとって、利用客を吸収しうるのではないだろうか。

 現場の御労苦は推察できる。
 それでも、鉄道がその特性を発揮できる夜行列車の運行確保を、なお、関係者に努力願いたいのだが。
<掲出写真 よく分かる解説> 吹雪の朝、道床の雪を舞い上げて下って来た、寝台特急「日本海3号」。こんな日の列車の運行管理や保線作業に当たる関係者の御労苦にはアタマが下がるのだが、こんな荒天なればこそ、鉄道の強みが発揮されるべきだし、大切にしていきたい輸送手段として再認識されるべきものと考えている。
撮影者は、この日も雪だるまになっていたことは想像いただけると思う。

法相の資質を問う

2008-02-20 08:28:16 | Weblog
 いったいどうなっているんだろう?

ナニ、例の言いたい放題の法相のことだ。この鳩山さんて、法相という、己の立場、ホントにわかってるんかいな?


「友達の友達がアルカイダ」
 「私も兄貴も 何十億円損をした」
 「志布志事件は、いわゆる冤罪ではない」ウンヌンカンヌン---

仮にも、主権国家の法の責任に携わるお方が、アルカイダなどというテロリストとの関係を問われかねないような発言を、しかし、なさるものだろうか。

 「冤罪」とは? 広辞苑をひも解くまでもなく、「無実の罪」のことであって、逮捕以降に続く法的な手続き段階での処置用語では決してない。

 このひと、そもそもは就任時の抱負からして「?」だったもんね。
イワク「死刑執行は機械的に進めていくべきだ」なんて、サラリと言ってのけた。
しかるべき法的な手続きを経ての死刑判決であっても、人の命を奪うことについての逡巡が、時の法相をして、死刑執行同意にブレーキをかけているのだということなんか、まったく意に介してないんだろうね。

 人の命を奪った者は自らの死をもって報いる---死刑廃止論が台頭している現在でも、私はこの考え方を否定はしない。
 ただし、死刑廃止論の根拠も理解しているつもり。
 死刑は、憲法が禁じている残虐刑にあたるのではないか、ということもあるのだが、その一方では、死刑囚は真犯人なのか、100%まちがえはないのか。
 死刑廃止論の根拠には、こうした両面があることを意識すべきだろう。

 にしても、親分がコトなかれ主義なだけに、居並ぶ閣僚諸氏の言動の軽さは見事というほかない。
 ほんと、この先、大丈夫なのかなぁ。

<掲出写真 よく分かる解説>撮影に出かけた某駅の連絡通路で見つけた看板というか、表示板。無人駅(JRでは「停留所」と呼称しているが)では、駅施設を壊したり、落書きなどが横行していた。設備を更新した際に取り付けられた表示板のようで、御覧のように「壊れやすいのだから、試したりしないで」と、なんともエスプリの効いたフレーズがユニークだ。撮影を終えて駅にたどり着いた時の安ど感といったらない。かつては「駅寝」も経験しているだけに、駅は単なる停留所を超えた施設なのである。みんなて゜大切に維持していこう。

一日遅れの「建国記念日」

2008-02-12 06:24:25 | Weblog
 2月11日は「建国記念日」なのだそうである。
なんとも白々しくて、敢えて一日遅れでカキコしている。

 ナニが白々しいかって、記念日としての根拠。彼の初代天皇・神武さんが即位なさったとされるのが、この日なんだと。モノの本によると、神の降臨したお姿とされる神武天皇なるお方、なんと150年も生きたんだってね。ことほど左様に、信憑性のない人物? や、来歴に、ナニゆえの信頼を置いての記念日なのか?

 「神話」とか「伝説」の世界から、建国の基を探るなんて、笑っちゃうよね。

 個人的には、先の大戦からの立ち直りをスタートさせた、8月15日が、本来の「建国記念日」にこそふさわしいと思っている。この国の夜が、ようやく明けた日なのだから。

 建国記念日の設定は、だから否定はしない。国民各位に、様々な思いが去来しているだろうが、少なくとも、自分たちの国の来し方・行く末を、考える日に出来るなら、十分に「記念日」としての役割は果たしていることになると思う。

<掲出写真 よく分かる解説>冬なので、どうしても雪バックの写真になってしまうが、ご覧頂いているのは、羽越線の貨物列車。これも交流電気機関車なのだが、標準的なピンクや赤のカラーリングではなく、車体上半分ほどがブルーに塗られている(一般的には、直流機関車はブルー、交流機はレッド、交直両用機はピンク)。 旧国鉄からJRに移行した後に、JR貨物が増備した車輌のため、JR貨物のオリジナルカラーを纏っているのだ。JR貨物所属機(電気機関車)は、原則として、上半分がブルーなのである。でも、雪を背景にした場合は、赤い機関車の方が、絵にはなりそうだ。

CHANGE

2008-02-10 07:06:28 | Weblog
米大統領選が佳境に入ってきた。

 といっても、現在はまだ「予備選」の段階で、夏に行われる民主・共和両党の党大会までは、正式な党代表としての大統領候補は指名されない。

 レディファーストの国に、女性大統領がかつて居なかったことも不思議だが、世界に冠たる(と、米国民だけは信じているのだろうが)民主国家・米で、有色人種からの大統領が、これまた居なかったことも、マカ不思議と言わざるを得ない。

 そのカラードの代表たるオバマさんだが、そのスローガンに掲げているフレーズが「CHANGE」。要するに、流れを変えよう! っつうコトなんだろう。
でも、これって、今を去る15年前の同選挙戦において、当時の民主党候補者だったクリントンさんが使っていたもの。
 時代は下って、同じ党とはいえ、今度はヒラリー・クリントン女史の対立候補に
使用権? が 移ってしまったようだ。ヒラリーさんの夫君は、どんな思いで見ているのか、聞いてみたい気もするね。

 それにしても、米に限らないのだが、自国の舵取り役を、国民自らが選出できるってのは、やっぱ、うらやましいよね。

 日本の、議院内閣制を否定するわけではないけれど、名称は首相で構わぬが、国民が直接選出する制度にすべきだと思う。
 国会の場における、党利党略も減らせるだろうし、官僚主導の政策提言も本来の政治手法に改善出来るかもしれない。

 そうなったら、首相が文字通りの国家元首となるわけだから、直ちに、天皇制は廃止し、皇室は全て民間人とするなど、相応の国費削減だって可能になろう。

 自民党も、「防衛」だとか「公の優先」だとか、時代錯誤な事象ばかりに捉われず、首相公選制に向けた憲法改正も、視野に入れて再考なさってはいかがだろう。
各種の利権確保ばかりに眼がいっているようじゃあ、所詮ムリな期待だろうけどね。
 
<掲出写真 よく分かる解説>JRの無人駅に設置されている、使用済み切符収納箱である。無人駅の場合、本来は、乗車して来た列車の乗務員に切符を渡して下車するのがルールなのだが、駅での回収のための収納箱。選挙の投票箱と同列には出来ない話だが、このテの箱の中って、どれくらいの投票率、じゃなくて回収率になっているのか知らん?

自国の思想中心でモノを考える?

2008-02-10 06:41:29 | Weblog
最近、豪からの、日本の調査捕鯨に対する非難が喧しい。

 本欄で幾度も取上げている話題だけに、「今更」の感、無きにしも非ずなのだが、それにしても仮の国は、なぜに、こんなにもクジラにこだわるのか知らん。

 最初のうちは「クジラという種が絶滅してしまう」なんていう途方もない理由からの批判だったはずだが、その後のクジラ全体の生息数は減るどころか、むしろ増え続けていると言う。

 そのせいか、近年の彼の国の「クジラ擁護」の理屈付けは、「あんなにカワイイ動物を殺すなんて」っつうレベルに変わってきているみたい。

 そういえば、その昔、日本の漁民が操業に支障を来すため処分したイルカについても、彼らはワーワー騒いでいたっけ。

 国によって、暮らしの成り立ちや嗜好は、異なって当然。
 そんな至極当たり前の考え方ができない白色人種って、いったい何様のつもりなのか。内政干渉どころの話ではないと思えてならないのだが。

 「カワイイ」が、嗜好の基準だとするなら、あまりにも身勝手と言うか、そのへんの女子中高生と変わらんワケだ。いや、こんな比喩では、女子中高生に失礼だよなぁ。

<掲出写真 よく分かる解説> JRに限らないのだが、各駅には、その「中心」があるわけで、その中心点から、隣の駅の中心点までが、「駅間距離」と言うことになる。従がって、全ての駅に中心はあるのだがしかし、ご覧の駅のように、ここが中心ですよ、って掲示が、全ての駅でなされているとは限らない。

冬列車 撮影行 その2

2008-02-06 10:34:21 | Weblog
 冬列車、撮影する分には当然ながら好天に超したことはない。なにしろ、列車がやってくる間、待っているのが極めてラクチンだからだ。

 しかーし、冬の写真は冬でなければ撮れない  当たり前である。
ということは、雪が降ったり吹雪いていたりする只中を走り来る列車をこそ、撮ってナンボ、と言うことになる。

 口で言うのは簡単なのだが、吹雪の中を待つなんて、立ててある三脚は、季節はずれのクリスマスツリーになるし、そばで立ちすくむカメラマンの方は、アッという間に雪だるま。分けても、私のごとき体型の者なら、見事な造形美が出来上がる。

 そんなにまでして待ち続けても、降雪時のこと、目指す列車がダイヤ通りにやってきてくれるとは限らないし、最悪の場合はウヤ(よく分かる解説ー鉄道部内用語  所定の列車が運休になること、「運」のウと、「休」のヤを併せた造語)。
そんな時は、ウヤならぬウツになりそうになる。無論、そんな日は飲んで忘れることにしているがーーー

 掲出写真は、そうした不安や寒さを吹き飛ばしてくれた写真。吹雪きなので、カメラのAF頼りでは、ピントがズレるので、予め、MFに切り替えてピントを決めておき、そこに列車の顔が入った瞬間にレリーズしている。

 露出も、カメラ任せだとアンダー(カメラのTTLでは、吹雪のせいで必要以上に明るく判断するので、写った写真は暗めになる可能性が高い)となりやすいので、これも、調整しておく。

 白い季節の中、顔を真っ赤にして走り来る列車 ってイメージ。感じ取っていただけるでしょうか。

冬列車 撮影行 その1

2008-02-06 10:19:29 | Weblog

 今年の冬は、昨年に比べれば積雪は多いものの、まぁ、平年並みだろう。ただ、寒さの方は平年よりは低温が続いている感じだ。

 冬の列車撮影は、いうまでもなく寒さ対策が、その全て。雪の中での撮影だから、防寒を怠ると、ヘタすると命に関わる。

 雪の晴れ間に撮れるのがベターなのだが、たまたまこの日は、曇り空の下、薄日も射すケッコウなお日柄 ?

 背景には、おあつらえ向きに雪山も立ち上がってくれている。

 やってきたのは、今が旬のED75型電気機関車。交流機関車(電気機関車には、他に直流機関車と交直両用機関車があるのです)として、’63年から製造されてきたが、最盛期には300両を数えた仲間たちも、その多くが現役を引退。仙台と秋田に40両弱が生きながらえている。

 掲出した、ED75-111は、その中でも’67年に落成した、現存最若番号機で、番号の並びもカッコイイことから、俄然注目されている。

 シャッターを落とした後、いつものように運転士さんに手を振る。気をつけて、そして、いつまでも元気に走り続けてほしい そんな想いを込めてーーー。

冬山入山  大迷惑!

2008-02-05 18:32:33 | Weblog
 廣島・島根県境付近の山に入ったスキーヤー7人が遭難。しかし、二日たって、全員無事発見の報あり。

 関係者は、「よかったよかった。頑張ったと抱きしめてやりたい」と喜ぶ。
無事だったから、良かったことは良かったのだが、しかし、年末年始の登山者はじめ、毎年のように繰り返される、冬山のトラブルは、なんとかならないものか。

 自分たちは、自己責任で入山したのだろうが、結果的には、救援隊はじめ、数知れぬ人たちに迷惑をかけることになる。

 ハラが立つのは、無事発見された後の記者会見での、彼らの態度であろう。
なるほど、一度は、「迷惑をお掛けして申し訳在りませんでした」って、アタマは下げる。
 でも、その後の、記者連とのやりとりでは、さして悪びれた様子も見せずに、「こんなはずではなかった」と、シャアシャアと言ってのける。

 自己責任で入山した以上、自己責任を貫け! 改めて、きついお灸を据えておく。

<掲出写真 よく分かる解説>警報機・遮断機つきの典型的な踏切である。いくら警報機が鳴ろうと、遮断機が下りていようと、知らぬ振りして通り過ぎる輩が後を立たない。冬山なんかに入山して迷惑をかける連中も、また、同列なんだと思う。