酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

ご高齢の右翼思想家同士の争いにしてはならない

2007-02-25 07:46:03 | Weblog
 東京都知事選が盛り上がらない。
 
 4月投票が決まっているのに、目立つ立候補者が揃わず、どうしたものか。

 現職の石原氏は相変わらずの傍若無人振りに、周囲も辟易。ご本人だけが超然としていて、正に、「裸の王様」を絵に書いたようだ。

 対立候補として名乗りを上げた、建築家の黒川氏。この人は、著名な「右より思想」を持っている。

 あわせて、両氏ともに70歳代。長寿国・日本の首都だから、ご高齢な候補者は歓迎すべきで、他国の範にすべし、 ッてことでもないだろうが。

 世界に名だたるトーキョーの顔が、ご高齢の方よりは、やっぱ若いヒトのほうがいいと思うけれど。

 それにしても、かつて「革新都政」美濃部さんを生み出した、あの情熱や躍動が、ここ幾たびかの都知事選では感じられないのは、どうしたことか。

 東京都民が「引きこもり」に堕してしまったのだろうか。

 日本の首都であり、世界の中のトーキョーだとしたら、精精、宮崎県民に笑われることのないような選挙戦にならんことを、期待させてもらおう。

図書館から本が消える?

2007-02-22 05:42:06 | Weblog
 コラムニストの山崎浩一さんによると、米国の主要図書館で、蔵書のデジタル化によって、図書館から「本」が消え、コンピューター端末だけが並ぶ「空間」に変貌しつつある由。

 あの、スタンフォード大学の図書館でも870万冊の行方が注目されているらしい。

 デジタル化されれば、端末ひとつで、閲覧の自由度は飛躍的に伸びるだろうが、「本」のない図書館なら、訪ねる必要など無くなる。

 閑静なスペースに身を置いて、しばし、文豪の遺産を目で追う。なんという、贅沢なひととき。これで、あったかいコーヒーが在れば、ナニもいうことはないのだが、図書館て、飲食禁止なんだよね。

 ビールとまでは求めないけれど、コーヒーくらいは、許容してもいいと思うのだけれど。

 それにしても、書籍のデジタル化なら、むしろ、自宅で実現したいものだ。
好きな本てのは、幾度も読み終えているのに、なぜか、捨てられないもの。

 とすれば、デジタル化して、自宅のパソコンないしは、DVDにでも「収蔵」してしまえば、スペースは空くし、検索もやりやすくなって、いいことづくめだ。

 問題は、厚めの本の場合、通常のスキャナーでは、綴じ代周辺の取り込みがうまくできないことかな。

 自宅で飲む晩酌に何等不満はなくとも、それでも、飲みに行く居酒屋はある。

 自宅の本がデジタル化されても、訪れた図書館には、本が在って欲しい。
本のない図書館なんて、酒のない居酒屋みたいじゃないか。

 図書館と居酒屋を同列に置くな、って叱られるかもしれんけど、コレって、我がままなのかな?

森進一 哀れ

2007-02-21 17:38:08 | Weblog
 あらゆる艱難辛苦の果てに、スター歌手のホジションを得た森進一。

 独特の声と歌唱は、彼の辛く暗かった過去がにじむかのような「怨み節」。

 そんな森進一と森昌子が結婚した時は、まさに「幸せの盛り(森)合わせ」だったと思う。おしどり夫婦のハズだったのに、昨年、もろくも離婚。

 傷心癒える間もないうち、今度は、恩師でもある作詞家の川内康範さんが、代表曲「おふくろさんよ」の歌詞に、勝手に尾びれを付けたと言って激怒しているそうな。

 注進に及んだ際の電話でのやり取りで、大揉めのようだが、川内さんも大人気(おとなげ)ないなぁ。
 森サイドは、「ナニを今更」ってとこらしいし、こりゃあ、どっちもどっちかな?

森進一の歌って、居酒屋辺りで、背中を丸めてコップ酒を啜るなんてときにゃあ、最高のBGMになる。

 どっちでも、先に謝ったほうが、「大人」だろうにネェ。
 

梅は咲いたか 桜は---

2007-02-20 06:15:13 | Weblog
関東以西からは、梅満開の便りが届く候となった。例年より10日も早いんだってね。

 この調子で行けば、桜も随分早く咲くんだろうなぁ。

 桜といえば、昨今のTV-CMに、小学校入学がらみのシーンが見られるようになった。そして、背景は決まって「桜」である。

 モノの本によると、かつて、小学校の校庭に桜並木が多かったのには理由があって、それは、当時の教育方針に基づいて、(お国のために)「パッと咲き 潔く散る」様を、子供たちに知らしめる例えに悪用されていたんだってね。

 その観点に立てば、自衛隊の駐屯地周辺の桜並木も、なにやらウサン臭く思えてくる。

 桜好きな国民を、桜のごとく「散らせる」ことがあってはならないのであって、
「美しい国」を目指すという、アナクロ宰相には、ご本人が散り果てるまで、ゆめゆめ、策動に乗るようなことがないように、留意していきたいものだ。

紀香、結婚かぁ !

2007-02-18 15:12:56 | Weblog
藤原紀香も、ついに結婚したか。

 いいオンナだったよなぁ。背も高く、グラマーでスタイル抜群。一度でいいから、連れて歩いてみたかった。まぁ、所詮は世界が違うか。

 三月末で卒業なので、最近、仕事に就いたころからの好きな歌手を思い出していたりする。
 
 就職した頃は、フォーク全盛の頃で、森山良子なんか、聴いていたかな。はしだのりひこや、さだまさしが、凄い売れていた頃だった。

 やがて、昌子・淳子・百恵が台頭し、キャンデーズにも夢中になった。
でも、まもなく甲斐バントに、プリンセス・プリンセスに溺れ、この両者の歌は、今なお、カラオケでの持ち歌になっている。

 先日、久しぶりに、プリプリ最後のシングル「青春ディドリーム」を聴いてたら、昔の情景が次々に浮かんできた。

 いや、ダメだ。
 昔を振り返るなんて、まだ30年は早い。早すぎる。

 コシノヒロコ女史も言っている。
 「今日は一番若い日だ」と。

 さて、4月からの、アクションプログラムでも、創ってみるかな。

ヒラリーVSライス

2007-02-18 10:03:58 | Weblog
 以前から興味があったのだが、当代の米国を代表するふたりの女性政治家の素顔を探った好著に出会った。

 エッセイトでニューヨーク暮らしの経験もあり、著書を通して女性たちへのエールを送り続けている岸本裕紀子さんによる、両者(「両雄」かな?でも、女性だしなぁ)の比較が綴られているのだが、その生い立ちや人間関係、ファッションにいたるまで、その素顔がエピソードとともに紹介されている。

 ライスはIQが200だとか、ヒラリーは「全米100人の弁護士」に二度も選ばれたとか、なにしろ、ふたりとも傑出した秀才で、いずれかが、米国発の女性大統領に就く日も近いことだろう。

 それにしても、この本は面白い。
 めったに感情を出さず能吏タイプのライス。コレに対して、泣いたり怒ったりと人間的で悩むことも多いヒラリー なんて、クダリは愉しくてしょうがない。

 米国の行く末を心配している方にも、日本の政治に失望している方にも、お読みいただきたい。

 最も読んで欲しいのは、無論、女性各位であり、日本初の女性首相を目指す方の出現を期待させる本でもある。

「自分」を生きていこう

2007-02-16 07:21:23 | Weblog
 朝日新聞に、空調機器メーカーのダイキンの調査による熟年における夫婦の暖かさ具合についての記事が載っていた。

 それによると、結婚後20年を経過した夫婦では、二人一緒の時、「心理的な体感温度」は、妻側では4割が「寒」く、夫側からのそれに比して二倍の数字になっているのだそうな。

 要するに、定年後、一緒にいる時間が増えることを、夫は喜ぶものの、妻はありがた迷惑と感じているらしい。
 
 「家族のため」の一心で、粉骨砕身働き続けてきた夫に対して、なんという態度か!
と、憤りも感ずるのだけれど、考えてみりゃあ、夫たちが汗を流して働いている時、奥様各位はレストランでの食事や、同じ「汗」でも、エアロビでの汗では、比較にならんこと、明白。

 だから、ッつうコトじゃないけど、男たちも、もっと遊ぼうよ。
 最近流行の「ちょいワル」ってのも、まじめ一辺倒の男じゃつまらん、と言うことだろう。

 趣味を持とうよ。

 この場合、パチンコ・マージャンは論外。クリエイティブなもの、一人でもできる趣味に没頭し、仕事人以外の己を見つめなおしてみましょうよ。

 「遊びをせんとや生まれけり」  いい言葉だよねぇ。

 定年になったんだから、もう、群れるのはやめて、遅まきながらも「自我」を確立して欲しい。
 「言いたいことは言う」、その姿勢を持ち続けてほしい。

 真摯に生きてきた人生は、まだ、「発展途上」なのだから。

「ベア」って言葉、ご存知?

2007-02-15 05:40:14 | Weblog
 「ベア」って言葉、ご存知ですか。

 「クマ」ではないんです、「ベースアップ」、すなわち、給料のベースをアップすることなのですが、今では、労働組合関係者以外にはほとんど「死語」になってるかも。

 かつては、三月から四月にかけては、「春闘」と呼ばれる、賃金闘争が、労使間で華々しく繰り返されていた。
 徹夜団交が続けられたり、デモやストライキも、よくよく目にするシーズンでもあった。メーデーも隆盛を極め、デモ行進に動員された自分たちも、その日は、経営者公認の非番で、流れ解散の後は、昼から一杯呑んで、盛り上がっていた記憶がある。

 80年代のバブル期や90年代の「失われた10年」を潜り抜けるうち、いつのまにやら「春闘」も「労組」も、すっかりカゲが薄くなってしまった。

 それでも、当時の労組活動を経験したお陰で、異業種交流ができたし、その後も、お付き合いを継続している仲間たちもいる。

 朝刊を観ると、「トヨタ 1,000円のベア」とかの見出しが躍っているが、
当時は、大企業でなくとも、5~8千円の賃上げがあった。

 金額の多寡を言いたいのではない。

 当時、「将来」を見据え、「将来」に大いなる希望を抱いて、仕事で走り回っていた頃のこと。帰宅すれば、狭い家の中を子供たちが走り回り、テレビからはハデな音楽がボリウム一杯に聴こえていた。

 飲み屋街は常に大賑わいだったし、小路では酔客同士の小競り合いも日常茶飯事だった。

 綺麗でもなく猥雑だったが、酔客の声は弾んでいたし、とにかく、街が元気だったように思う。

 安倍さんが「戦後レジウムの再構築」なんて、ワケの分からんことをいうまでもなく、世の中、リセットされつつあるのかも知れない。

 リセットされたとき、「将来」が、再び、この国では見えてくるのだろうか。 

米国の魅力- 「是は是 非は非」と意思表示できる国

2007-02-13 20:19:56 | Weblog
 世界は米国を中心に廻っているのかもしれない。

 かつて、「ジャパン アズ ナンバーワン」などという、とてつのない賞賛を浴びた、どこかの国との「底」の深さは歴然だ。

 自分勝手だとか、世界の警察官なんてダレも頼んでなんかいない、との様々な評価ももののか、なんのことはない、彼の国の魅力は、国民一人ひとりが「是は是・非は非」という、民主主義の最低限の意識を保持し続けていることだ。

 レディファーストの国にしては「不思議」の一言なのだが、これまで女性の大統領はひとりも出ていない。
 同レベルで、(イヤな表現だが)黒人出身の大統領もまた同じ。

 さぁ、どっちを応援しようか。

 国の内外を問わず、私は、「世襲」は許せないから、スキャンダラスな元大統領
の夫人よりは、やはり、(俗っぽく例えて失礼だが)カラード代表のオバマさんにがんばって欲しいと思う。

 先日の大統領選立候補の表明演説の場が、リンカーンやケネディと同一だったというが、いずれの「先輩」とも、時代背景は大きく異なる。
 
 (失礼な表現ながら)カラードに支持された、当時のリンカーンの奴隷解放政策は、南北戦争の早期終結に向けた、多分に妥協的なアジェンダだったし、彼が本音で、人種差別を糾弾しようとしていたかは、不明なのだ。

 オバマさんは、先例を掲げる必要など無い。

 今の時代と、国民のニーズに沿った答えを、自分の言葉で明確に指し示せばいいのだ。

 政治家にとって、歴史から学ぶ事は大切なことだか、それを将来の国民のために活かしていくことこそ、より重要なのだ。

 昔を懐かしみ、「復古」という言葉だけに傾注している、どこかの国の指導者に、「未来を志向すること」のすばらしさを、ぜひ、教えて欲しいものだ。

コシノヒロコ語録

2007-02-13 19:47:06 | Weblog
 今更紹介は不要だろうが、服飾デザイナーのコシノヒロコさんが、先日の朝日新聞で、
この道50年と言う区切りに際して、興味深い、様々な発言をしていた。

 イワク、女性は、昔と異なり、自分のために生きるようになった。
昔は夫のため子供のため。いまは、女性の発想で社会が動くほど、活躍が目立つ。

 イワク、男性を楽しませるのがオシャレ、という考えがあったけれど、いまは、
自分の生き方を見据え、表面からイメージしていく。自分らしい生き方が一番ファッショナブル。

 イワク、かっこいい大人になるために、装いをとおして自分を表現するため  にも、
勉強して社会参加して刺激を受けて自分を高めて欲しい  と。

 最後に、「過去を振り返ってはダメ。きょうが一番若い日なのだから」と結んでいた。

 服飾に関わって50年。さすがは含蓄ある言葉の数々で、脱帽です。